- [著]ドミニク・チータム
- [著]小林 章夫
- [著]Dominic Cheetham
- カテゴリ:
- 単行本(ソフトカバー) (286頁)
- ISBN:
- 4140019468
- 発売元:
- NHK出版 (2003/11/30)
- 価格:
- ¥ 1,124 (税込)
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今までの疑問が解けた!
プーさん関連本ということで、なんとなく買っていた本だったのですが、
読んでみると、予想以上に面白かったです。
今までプーさんの本を読んでいて、そこはかとなく引っかかっていたこと‥
(イーヨーのしっぽを釘で打ちつけるのは痛いんじゃないのか、とか、
ルーをさらっていくなんて、ちょっとひどいんじゃないのか、とか‥)
に対する疑問が解けました。
イギリス文化という物語の背景や、
一見軽く書いているように見える作中のプーさん作の詩が
いかに作者の手によって練られたものだったかということがよくわかりました。
また登場人物の性格分析なども面白かったです。
プーさんのカラーの原書は持っていても、
時々挿絵を眺める‥という程度だったのが、
ほんとうに英語で読み直したくなりました。
Poohを楽しむ
子供向けの本であるプーさん。しかし実は、技巧をこらし念入りにつくられ、
レイアウトまでしっかり考えられた芸術作品なのである・・・というスタンスの
もと、TVの英会話にも出ていたイギリス人のチータムさんが書いた本。
TVの英会話で一緒にやってらした小林先生が翻訳している。
まず作者AAミルンについて解説する。私は、ミルンのことはプーの作者としてしか
知らなかったので、すでに劇作家etcとして成功していたライターであるという
ことを知り新鮮に思った。逆に、新聞のコラムや演劇や詩を書ける能力があったからこそ、
プーの本も、単なる子供向けではない、興味深い英文でつづられることになったのだろう。
第二部、第三部では、プーの2冊の本について、それぞれ一章ずつていねいに解説する。
まず、あらすじを紹介してから、その話の背景(一見わかりにくい内容、
主題の問題、イギリス文化の投影、さまざまな意味をかけてある英文の解説、など)を
詳しく説明してある。
プーの本の英語は、絵本のように簡単でもなく、単純な繰り返しが多いわけでもない。
それに、イギリスの食事や習慣なんかも、それほど私たちは知っているわけでもない。
なので、この本は非常に参考になる。しかも、総論ではなく一章ずつとりあげて解説してあるから、
原書にトライしてみる場合には非常に実用的な参考書ともなるだろう。
チータムさんはプーを大学で教材にすることもあるとか。英文科出身の私も、
是非読んでみたくなった。で、即洋書を購入した。レイアウトやフォントにもこだわったという
本書、体裁からじっくり眺めてみたい。英語も、二重の意味がかけてあったりするそうなので、
勉強になりそう。
ちなみに、プーさんの物語がこんなに感傷的な終わり方をするなんて思いもよらず、
この本であらすじを知っただけで泣いてしまいました。
私は大人になってもプーと一緒です。
「クマのプーさん」が英語で読みたくなる
私自身はあまりクマのプーさんには関心がなかったのですが、
イギリス文化への興味からこの本を読みました。
第1部・プーの魅力とミルンでは、プーという作品とその作者
A.A.ミルンの生涯についての基礎知識をおさえることができます。
第2部と第3部は、「ウィニー・ザ・プー」と「プー・コーナーの家」
を原書で読むための章です。
まずその章のあらすじをざっと説明した後に、イギリスの習慣や
作中の表現(意味のとりにくいものやすぐれた表現)についての
解説がされています。
期待していたよりもずっと面白く、実際にプーを原書で読んで
みたくなってしまいました。
クマのプーさんのファンだけでなく、イギリスに興味のある方にも
おすすめします。
