- [著]ミチオ カク
- [原著]Michio Kaku
- [翻訳]斉藤 隆央
- カテゴリ:
- 単行本 (477頁)
- ISBN:
- 4140810866
- 発売元:
- 日本放送出版協会 (2006/01)
- 価格:
- ¥ 2,415 (税込)
- Amazonポイント:
- 24 pt
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 88,888 より
てんこ盛りのオススメ本
現代宇宙論の基礎知識がてんこ盛りになっていて、これだけでお腹いっぱいになれるオススメ本。もちろん本書の中に神の居場所はない。ドーキンスの「利己的な遺伝子」もあわせ読むといいだろう。
拡大する宇宙
ドキュメンタリー「50年後の未来」のホストも務めていた理論物理学者、ミチオ・カク氏の一般向け書籍。
宇宙はなぜ今在る姿で存在しているのか、未来はどうなるのかという疑問を軸に、宇宙論の歴史も追いながら述べる。
まず、最新の研究動向やデータを紹介しながら、本書で述べる内容を概観する。
最新鋭の観測からインフレーション理論、ユニバースではなくマルチバースであるという概念、宇宙の終わりまでを
ざっと述べ、非常にわくわくさせてくれるイントロダクションとなっている。続いて、各種の宇宙論や物理、天文学の
研究史を追いながら、今まで、そして現在、宇宙の成り立ち、歴史や未来がどのように考察されてきたかを述べる。
古代から現代まで、哲学、実験、数学、時には宗教をも援用しつつ様々な理論が展開されてきたことがわかり興味深い。
ワームホールやタイムトラベル、平行宇宙などSF的な事柄もたくさん出てくるが、これらは全くの想像の世界というわけではなく、
理論的には有り得たり、方程式の解としては存在したりする。著者はこうした夢のような世界を、時にSF小説も引用しながら、
理論とデータを用いてあらゆる可能性を示していく。それらは宇宙の解明のみならず、果てしない未来へもつながる。
つまり、この宇宙にも終わりがやってくる時、知的生命は創意工夫をこらして存続することができようかという問いだ。
月が地球から離れていっている事、宇宙の膨張の顛末、文明の発達レベルなど新しい発見も多く面白く読めた。
ただ一般向けであり、専門用語集もあるが、やはり多少の知識がなければフォローしにくい箇所もあった。
しかし100%のみこまずとも、全体の理解には支障のない構成になっている。理論物理学も、思った以上に
データに裏打ちされていることがわかり、今後の研究の進展が楽しみになる本であった。
ある程度の知識がないと
本書は知的好奇心に満ち溢れた魅力的な書である。
しかし、専門的な知識が無い人(私も)には敷居が高いなと感じた。
そもそも専門的な知識が無いのに読んだのは無謀すぎた。
この本に興味のある文系の人は物理学の基礎を勉強して読んでください。
文系でも粘り強くて根気強い人なら読破できるかも。
エキサイティングな宇宙をわかりやすい文章で解説
宇宙に少しでも興味のある方、いや興味がなくても、
この宇宙に住んでいるなら、読んで損は全く無いと言
い切れる一冊です。
なんてったって読みやすい!特にM理論のくだりは、
これを説明したもののなかではトップクラスのわかり
やすさです。でもそれは、この本の魅力の一部分でし
かありません。
「宇宙の最後は?」これは宇宙論の核心ですが、今
現在導き出された答えには、言葉もありません。
それでも、手を伸ばせばとどくかもしれない「もう
ひとつの宇宙」を考えられるだけでも、救いです。
ただそこへ行くには、いくつものハードルを越えな
ければなりません。そのためには今何をしなければな
らないか、柄にもない事を考えずにはいられません。
宇宙についての本を読んで自分自身を省みるとは、
思いもよらない結末でした。
わかりやすくて面白い。発展がある。
宇宙論に関する話が非常にわかりやすく書かれていました。
様々な観測による裏づけもしっかり説明されていましたので、
納得させられてしまいます。
主に通勤電車の中で読んだのですが、職場でも早く帰りの電車
に乗りたくてそわそわするほどでした。
時間、宇宙に関する様々な仮説も面白く、物理学はいまだ発展
途上だと再認識しました。
ビッグフリーズに至る経過の説明は寒々とした寂しさを覚える
のですが、著者の性格からかそのくだりでも暗い気持ちにもなら
ずに面白く読むことができました。
人類はもっと宇宙開発・観測・理論検討に人とお金をかけないと
いけません!!
今後の宇宙論の進展に期待します。
様々なSF小説からの引用が多数あるのですが、現在一冊一冊読んで
います。
胡散臭いタイトルではあるが、一流の科学ノンフィクション
凄すぎる。多元宇宙や平行宇宙に関して興味があって本著に出くわした自分だったが、予想以上の内容だった。ニュートンから始まってアインシュタインさらにはひも理論やM理論に至るまでの宇宙物理学に関するあらゆるテーマが網羅されている。こういった本は広く浅くなってしまいがちだが、本著に限ってはそれが全くなく素晴らしいクオリティを保っている。
我々のいる宇宙は無数の宇宙が生まれては消えていく複合宇宙"マルチバース"のうちの1つであるという考えには実に驚かされたが、この考えがどうやら宇宙物理学において多くの支持を得ようとしている。また今日の天文学者の多くは我々の宇宙に関して、加速的に膨張しいて時間とともに冷えていると推測しており、このまま膨張が進めば最終的には"ビッグフリーズ"(温度が絶対零度に達してあらゆる知的生命が死に絶える)に至ると考えている。しかしこれは現時点で有力とされている説であって、今後、宇宙望遠鏡や重力波検出器といった機器の向上によって変わる可能性があることは注意しておきたい。
そして平行宇宙や次元の入り口といったものの検証には、CERN(欧州原子核共同研究機関)が開発している大型ハドロン加速器LHC(超高速・高エネルギー粒子を衝突させるための加速器)によって完全にけりがつけられそうだ。この衝突でできた破片の中に電子サイズのミニ・ブラックホールが見つかるかもしれないと期待されていおり注目を集めている。もし平行宇宙が我々の宇宙から1ミリメートル以内に存在するならば、量子重力効果が測定可能となるエネルギーは低くて済み、LHCの射程範囲に収まるというのである。
実に興味深い。
下手なSF小説よりずっと面白い
タイトルの通りでほかに言うことが見あたらない。
私の頭では理解できないことばかりではあるが、何となく分かったような気にさせてくれる。
ハードSFファンにもいい本ではないだろうか。
大宇宙の旅
まるで情景が浮かぶような、異次元を旅しているような、そんな感覚にさせられる。幼少時代に読んだ、荒木俊馬『大宇宙の旅』を髣髴とさせられる。夏の盛りに、異界に思いを馳せ、視座を高めて、涼むには、まことに適当な作品だ。
「宇宙はなぜあるのか?」 ハチャメチャ面白い最新理論
「宇宙の始まりや終わりはどうなっているのか? 宇宙はなぜあるのか? 神はいるのか?」
人類を惹きつけてやまない疑問に、最新の物理学や天文学がどう答えようとしているのかを、理論物理学者自身が紐解いてくれるまたとない好著です。
私は数学は苦手だし、相対線理論、量子論、ひも理論…本書に書いてある理論を本当に勉強しようと思ったら人生をもう一回やり直しても足りないと思いますが、たぶん多くのノンフィクション好きの方々と同様に、宇宙の疑問への挑戦に興味津々です。
著書は、最新の理論について、わかりやすい喩え・SF小説・映画なども例にとって、そんな私たちに伝えるべく一生懸命解説してくれます。
ワームホールによるタイムトラベルや多元宇宙マルチバースなど、SFそのものの奇天烈な理論そのものも面白いですが、アインシュタインを始め数々の学者達がアイディアをぶつけ、修正しながら真理を求めていく過程も興味深く、「知の巨人」が身近に感じられます。
地球人類はまだ差別や戦争に明け暮れる、「バージョン0.7」の文明と位置づけられるそうですが、著者は我々の時代に、人類が地球のエネルギーを効率よく活用できるI世代の文明にたどり着ける可能性があると語っています。
ある宇宙で、知的生命が進化できるチャンスは非常に小さいそうです(そもそも、ビッグバンの時のちょっとした揺らぎで、原子自体ができない)。せっかく与えられたチャンス、行けるところまで行こうぜ、人類! という気持ちになりました。
それにしても、何兆年か後にこの宇宙自体が冷え切って終焉を迎えるので「他の宇宙に逃げる方法」を検討するなんて…ハチャメチャ面白すぎます!
文系だけれど宇宙のことが知りたい・・・そんな人に是非。
文系なのに、宇宙のことに興味がある人は結構多いはず。タイムマシンとか。
そういう人には確実にオススメします。
我々が住んでいる宇宙の他にも別の宇宙があるとか。
タイムトラベルができるかもしれないとか。
今住んでいる宇宙に住めなくなったらブラックホールを抜けて他の宇宙に避難するとか。
SFじゃなくて、本当に科学者の間で考えられていることらしい。宇宙を作る(!)ことまでも。
それが実際に可能性はあるっていうんだから本当にすごいし、怖い。理系の人。
実際に数式とかを使って書いたらとんでもなく難しい内容なんだろうと思う。
でも宇宙や数学、物理を全く学んでいない人でもわかるように工夫されているので、そうしたことを知らなくても全く問題が無い。
喩えとか本当に上手だと思うし、知的なジョークも盛りだくさん。
なぜ日本人からこういう本が出ないのかと思うと少し残念・・・・・・
こういう本を、中学や高校の理系の授業で少しでも使ってくれていたら、間違いなく理系に進んでいたと思う。
ちょっと高いし分厚いけど、宇宙に興味がある人なら誰が読んでも面白いはず。
「初心者にもわかりやすく」っていう同じコンセプトで書かれたホーキングの本よりも圧倒的に面白かった。
本当に、文句のつけようがありません。
読み終わりたくなかったなあ・・・
