- [著]田村 明子
- カテゴリ:
- 単行本 (211頁)
- ISBN:
- 4140881259
- 発売元:
- 日本放送出版協会 (2004/11)
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「郷に入りては郷に従う」ための心構えがココに詰まっています!
「外国語上達法」(千野栄一 著)という本の最後の章に「レアリア」(=言語外知識)があります。要するに、その外国語が使われている国の文化・歴史・常識を理解しない限り、本当にコミュニケーションできているか怪しいもんだ、ということが語られているのですが、本書を読了すると「言語外知識」の重要性について改めて気付かされたわけです。私は渡航経験は少なからずある方ですが、本書で改めて知った事実も少なからずあり、「あぁ、あの時、アレをやっちまってたかも!」と小っ恥ずかしくなった次第です。(-_-);; 日本語の直訳をすれば通じるなんて思っていたら、大間違いです。
例えば"Please"という魔法の言葉を知っている必要はあるということは認識していました。しかし、後に付ける言葉にも"気配り"が必要で、例えば"Please, sit down."では実は無礼なニュアンスを含意する可能性があったとは、今までちゃんと認識してなかったです。(そう言えば「Please have a seat」としか言われたことがないな...) 言葉以外に行動・態度も重要で、例えば名刺を見境なく配るものではない、と。(→ あぁ、やってしまってた。orz...)
そのほか、ビジネスの場面から観光の場面(ショッピングで、レストランで、パーティで..)に至るまで、知っておくと得をする上品な英語表現が例示されており、大変参考になりました。(各章ごとに"まとめ"集が付いているので復習にも便利です) 米国人のコモン・センス/考え方を知る上でも大変参考になります。本書の肝を理解すれば、米国以外に行くときにも役に立ちます。("魔法の言葉"(Please, Thank you, ...)を訪問先の言語で何と言うか調べておくのです。これは私も実践済み!) 異文化コミュニケーションに関して、本書はマイベスト5には入りますね。
好かれる英語を学習するための指南書
どうせ覚えるならぶっきらぼうな言い方ではなく、好感を持たれやすい話し方を覚えましょう、という著者の主張は、実体験にもとづいていることもあって説得力がありました。英語を学習していると、「応用範囲が広くて便利」であるとか「ネイティブがよく使う」とかいう理由で、"I wanna〜"に代表されるようなあまり丁寧でない表現を薦める書籍に出会うことがあります。あるいは、"you know"、"like.."に代表されるように、誰に薦められたわけでもないけれど実会話でよく耳にするため、「ネイティブっぽい英語のコツはここにあったのか!」と発見した気分になって多用してしまう表現もあります。一概にこれらを使うなと言うわけではないのですが、大人として話すときには避けるべきである、と本書は教えてくれます。
一方で、好感を持たれる話し方の具体的な表現集として見た場合、新書の紙幅の制限もあって十分なわけではありません。本書は、今後表現を身に着けていく学習者に対し、好感を持たれる表現とそうでない表現に対して敏感になりなさい、という基本姿勢を教えてくれる指南書だと思います。
留学中の英語を反省しています
本書32ページに、4歳の女の子が「おかあさん、ミルクがほしいの」と言ったので、”please! と言う言葉を言わせようとして、母親が”What’s the magic word?・”「魔法の言葉は何なの?」とたずねる場面があります。
私は44歳でアメリカの大学一年生に入学し、ある教授から夕食に招かれ際、塩を取って回してもらおうと、”Pass me the salt.”「塩を取って」 と言ったら、早速教授の奥様から”Say please!”「pleaseを言いなさい」といわれてしまいました。当時私はこのmagic word を使えなかったのでした。上記の4歳の女の子と同じで、恥ずかしい限りでした。
著者は、「はじめに」の所で、「美しい言葉遣いには人の心をとらえる力があります。逆に、どれほど容姿が美しくおしゃれな人でも、口を開いたら話し方に知性が感じられず、株が急落する事もあります。」と述べられています。同感です。
本書を読みながら、今までの英語の使い方を反省しております。
米国社会に受け入れられる英語。
特に米国社会では、きちんとした英語を話さないと入り込めない、これを中心にあらゆる場面での注意事項が満載である。特に著者の田村氏が警告している英語の話し方は、大人の社会と学生のキャンパス英語では全く違うということ、これは全く同感である。英語が速く滑らかに自由に話せ、社会に入り込んだつもりになっている人は多い。しかしそれは誤解で、その人の周囲にいる人のレベルが低いのだ。流暢に英語を話せると勘違いしている人が、会話の中にやたらとyou knowを入れる。これなど完全に誤解をしている人で滑稽だ。これほど聞き苦しい英語はない。また外国人として極力丁寧な表現を選ぶのが最も安全だが、自分の英語のうまさを示そうとして、とかくくだけた表現を使いたがる人が多い。これも至極滑稽に映る。本書は会話表現集ではない。米国社会の仕事、日常生活の中でのルールと常識と人間性を説いた指導書である。内容は多岐に渡り非常に参考になり、かつ易しく書かれており、一読の価値は大いにある。また自分は流暢な英語を話すと自信がある勘違い派も是非読むべきであろう。
状況に応じた正しい英語
ニューヨークに長く在住している著者による、状況に応じた正しい英語
と振舞い方についての本です。
- 英語は決して直接的な言い方だけの言葉ではなく、時と場所に応じた
言い方をしないと相手に失礼になる。
- 相手を尊重した言い方により自分の扱いが変わる
- I wanna なんてのは学生言葉であるから大人は使ってはだめ。
- パーティーでは正しい振舞い方がある。
- レストランでの基本マナー(ナイフとフォーク以外)。
など、ためになりました。
英語をはなせてもそれだけじゃ?
英語をかなり勉強していても、実際はどのような受け答えをするのかは学校や普通の英会話学習では身につかない。この本で欧米人にどのような受け答えができればスマートなコミュニケーションができるか、基礎教養をおしえてくれます。レストラン、パーティ、ショッピング、面接等さまざまなシーンでの適切な会話スキルが掲載されています。留学やビジネスで欧米へ渡航する、国際ビジネスに携わるなら読んでおきたい一冊です。
お店の好感度が上がりました。
日本国内でも多く英語圏の人とは接することがあります。私のアルバイト先にも英語できいてくるお客様が時々こられます。とっさに文章がでてこなくても知っているちょっとした単語に‘魔法の言葉’(please)をつけるだけでコミュニケーションが少しなめらかにできるようになりました。お客さまの印象が第一の接客業をしているので、簡単にかつ有効的に取り入れられるフレーズを教えてくれたとてもよい本でした。文庫本なので入手しやすく海外でも日本国内でも知っておいたほうがいい知識がやさしくかかれています。
大変役立つ英語の本
アメリカに住んでいても習えない英語があります。この本はそんな英語を親切に教えてくれます。著者の知的でマナーの行き届いた生活がうかがえます。英語がよくできる人も、できない人も何かが学べる英語習得の本。読んで絶対損はないアメリカでの一般教養の必需本。
言葉と文化の関係を丁寧に記述
アメリカ文化を理解せずして英語を習得することはありえない、とやさしーく教えてくれる一冊。読んでいてうなずいたことも多く、一方で反省することもしきりだった。なぜこの場面ではこの英文を使うべきなのか? そういったことを、文化を説明しつつ解説しているので納得しつつ英語を学べる。著者は、長くアメリカに住んでいるというが、そういう人ならではの英語本だと思う。また、ネイティブのつもりになっていい気で話している英語が、実はとんでもなく恥ずかしいものであることなども、背景に文化を語りつつ説明している。これなどは、赤面してしまう読者も多いことだろう。言葉って結局、人と人とのつきあいなんだよなぁ、としみじみ感じさせる好著だと思う。
知的な英語、好かれる英語
昨今怒涛のごとく出版されていく英語本。30日で英語ペラペラ的な、目から鱗!など過大すぎるタイトルが多い中、好感が持てるタイトルに魅かれて手にしたこの一冊。内容はすこぶる良く、本の値段からしても相当得をした気にさせてくれました。英語本自体、文法とか、動詞を使いこなそうとか、ハード面に固執した書籍群が多い中、田村明子氏の書いている内容は、我々が学校教育から既に与えられているものを如何に、使いこなして行くか?その一点に絞られているので学校時代もらえなかった「取り扱い説明書」の様な内容に感謝です。特にネイティブでもなく、言語学の専門家でもない、文化論から読み物として楽しめる田村氏のこの本は、今でも英会話学校に通っている僕にとって、静かなパッションをページを開くたび与え続けています。田村明子氏の入魂の一冊なのでしょう。
