- [著]辻 太一朗
- カテゴリ:
- 新書 (193頁)
- ISBN:
- 4140882123
- 発売元:
- 日本放送出版協会 (2007/02)
- 価格:
- ¥ 735 (税込)
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ネットの掲示板
採用難の時代(1992−2002)を知る者としては、
単に売り手市場と言うだけでなく、採用に関する環境の変化があると思う。
あの時代は人事部は調子に乗ってた。なんせリストラ時代だったから人事部に権力が
集中してたんだろうね。学生相手にかなり調子に乗った採用のやり方を
していたのを覚えている。
いまはそれが通用しなくなっている。
・外資、ベンチャーなど他に横並びしないKY(高給与、高待遇、早期採用)なカイシャが増えてきた
・優秀な学生ほど金銭面以外のやりがいやらボランティアやらを選ぶようになった
・ネットの掲示板や比較サイトの影響
特に最後の情報化社会の影響は強い。「対策してもプロの人事はバレる(実際は1次は1営業マンが担当。大学別に採用人数を調整している)」とか「ありのままの自分を見せたほうがいい(実際にありのまま見せると落ちる。そのようにマニュアル化された評価シートがある)」とか「人事は2ちゃんねるを見ている(そういう人もいるだろうが。見て特定も出来ないし、よほどのことでなければ、それを理由に採用方法を変えることもできない。)」「ウソは通用しない(企業自身がリクやら不祥事隠しやらをしていることが発覚)」
1度「ブラック認定」を食らったら終わりだ。
それが正しいか否かを別にして、誰も受けてくれなくなるから他者の評価は重要である。
「たかが学生が」と思ってそういう採用活動すればブラックへまた一歩近づくわけだ。
単に好景気で売り手市場であると言うのは理由にならないと思う。
今後もこのような「学生が企業を査定する」状況は続いていくと思う。
大学もそうだが「入れてやる」と言う意識はハズすべきだろう。
優秀な学生であればあるほど、中国だろうが、EUだろうが、アラブだろうがどこでも
好条件で働けるのだ。無能な者を大量に雇っても成果を上げられる昭和でもないし。
ドラッカーが50年前に予測した通り、古い考えの企業は死ぬだろう。
テクニックではなく面接官の基本スタンスを説いた本。
面接は何のためにするのか?
と問われたときに、採用したい人かを見極めるため、という答えでは不十分だ。
面接を通して見極めることも必要だが、その人をいかに自社にひきつけるのかということも
非常に大切な要素である。
そのためには、訓練された面接官が必要になるわけだが、そうした面接官になるための
スタンスや考え方が本書には書かれている。
無論、多少のテクニックについても書かれているが、何のために面接をするかということを
再確認するために本書は非常に有効なものであると思う。
能力のある学生を逃さないためには
ダメな面接官は学生を逃がすー
まさに我が社はそうでした。入社した新人に聞くと、とても恐ろしい面接だったそうで、同級生が自分はダメだと思い他を受けたそうです。内定を出しても入社しない学生も多く、危機感を感じて採用力のある面接を模索していたのでした。そんなときに出会った本書には、足りなかった我が社の面接の方法(考え方)を補ってあまりある内容が書かれていました。
「欲しい人材に好印象を与え、その気にさせる。」「合格、不合格を決めるのではなく、裁判でもない。」
人事関係者に読ませるため、まとめて購入する予定です。
面接官としての心構えを再確認できて、有益でした!
リクルーターや面接官として学生と話す機会が増えてきたこともあり、本書を手にとりました。学生と話す時は、こちらが学生を観察すると同時に学生がこちらを観察しているのだ、ということを本書を読んで再認識しました。また、面接の場での話の聞き方・掘り下げ方(ラポートトーク&レポートトーク)に関する記述は大変参考になりました。特に、レポートトークにおける「横の論理」「縦の論理」は、自分の発想を拡げる・深める際にも有用なメソッドであり、面接の場に限らず応用が効きそうです。
有望な理系学生の採用するための面接方法については本書以外の本(※)で補う必要があるかと思いますが、面接官としての心構えを再確認する際に本書は非常に有用でした。★5つ!
(※)「ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?」(ウィリアム・パウンドストーン)
ハウツーではなくセオリーの本
著者は数多居る「元リク」の中でも定評のある人事採用担当者であり、企業採用担当者として実感をもって共鳴できる著作になっている。数多あるハウツーものとは一線を画し、面接を理論的にちゃんと知っている方が書いた本である。
タイトルを見たとき、就職戦線が急速に買い手市場から売り手市場になったということを実感させられた。これまで著者は学生向けの著作が中心だったが、採用担当者向けに書かれた本が出されたのは喜ばしく今後も期待したい。
