魂の駆動体 (ハヤカワ文庫JA)

  • [著]神林 長平

カテゴリ:
文庫 (484頁)
ISBN:
4150306346
発売元:
早川書房 (2000/03)
価格:
¥ 798 (税込)
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159,076 位
評価: 4.5
2005
12/30
Fri

旧車乗り必読!!

100.0% (1 / 1)
[No.6] posted by mayo

前半はただ爺さんが懐かしのクルマを作る話かなと思いきや…、中盤の突然の場面転換。
前半とどう繋がるのかとワクワクしながら読み進めていくと、「クルマ」をキーワードとして見事に話が繋がっていく。
神林さんは本当に機械と人との関わりを書かせたら世界一ですね。
そして、SFファンだけでなくクルマ好きにぜひ読んで欲しい。特にキャブ車などの旧車に乗っている人は絶対に「そーそーそー」って共感できます。
僕も古いアメ車に乗ってますが、「21世紀にわざわざ旧車に乗ってるのはこういうことなんだよ」、って共感しまくりです。
最近のクルマに乗ってる車好きの人は旧車に乗りたくなるかも!!!

2005
10/16
Sun

素直に読んでみてほしい

100.0% (6 / 6)
[No.5] posted by げまおの古本市場

今までの神林作品と違う~。ドライ&テクニカル、ナイーブな所も独自なセンスとリズムであっさり斬って爽快なところ。。。それが神林流だった。でもこの『魂の駆動体』はストレートにアツアツだ。
ヤケドしそうなくらいに老人コンビが夢を追う、追う、追う!爽快だ。彼が書いてきた少年でこんなにも、少年らしい夢を持っていた人物はいただろうか?・・・神林作品はすべて読んでいるけれど、ちょと、思いつかない。
面白い。。。気持ちが前向きにならざるえない本だ。

2003
04/28
Mon

世界への扉

62.5% (5 / 8)
[No.4] posted by raid

全てが予測がつくイメージの世界から、何一つ予想通りには進まない現実の世界へと主人公が踏み出すとき、勇気が試され、磨かれていく。個として生きることの意味を再確認させられる物語。

2003
04/04
Fri

今、老後が熱い!

100.0% (16 / 16)
[No.3] posted by だらら

老人ホームで現実に嘆息する、ちょっと洒落の効いたお爺ちゃん二人が、年甲斐もなくスリルを求めてリンゴ泥棒をしたり、目を輝かせて車の設計をする姿は不思議な実感を伴って胸に迫り、派手な描写が無いにも関わらず、気持ちの良い高揚感を覚えました。神林作品において普段は煩く感じる入念な機械の説明も、この作品に限ってはクルマの良さを伝えるのに一役買っており、違和感なく読むことが出来ます。こんな老後を送りたい!と本気で年をとるのが楽しみになってしまう魅力的な一冊。素直に読めます。

2001
12/25
Tue

魂の駆動体-それは「クルマ」である

100.0% (10 / 10)
[No.2] posted by 薔薇色の人生

 人類が肉体を捨て、巨大な仮想空間で何もかもが実現可能で、死という終わりすらない人生を送ろうとしていた未来。
 そこにはドライバーによってコントロールされ、疾走することができる「クルマ」は存在せず、あるのは乗る者を目的地へと運ぶだけの「自動車」だけだった。
「ほんとうのクルマがつくりたい」

 漠然とした想いに駆られた主人公は「クルマ」の設計を始める。
 そして遙かな未来、一枚の設計図が発見される。
 それは元は意識の入れ物だった箱だけを残して滅亡した人類が描いた「クルマの設計図」だった。

 人間と機械の境界線へのアプローチを続ける著者の、もっとも明快な答えの一つが本書であるといえるのではないか。

 ここには人類を裏切る機械は存在しない。
 ただ機械の望むように、自分の望むようにコントロールすればそれに忠実に答えてくれる機械「クルマ」が登場する。
「クルマ」への想い、「クルマ」と一体化する喜びがさわやかに描かれ、ラストには何か表現の難しい切なさが残る傑作。

2001
12/23
Sun

魂が、速度で空間を感じる。

86.7% (13 / 15)
[No.1] posted by laylah

 今でも、車やåˆ-車の速度で移動するã"とã‚'きらう人ã€...がいるという。ä½"の速さに、魂がついて来れないというのだそうだ。また、æ˜"の中国では、遠来の客人ã‚'ä¼'ませて魂ã‚'落ち着かせるため、ç'™ã‚'切って儀式ã‚'行ったとも伝えられる。

 ã-かã-、å°'なくともæˆ'ã€...の多くの身ä½"感覚は、æ-¢ã«é€Ÿåº¦ã‚'å-ã'å...¥ã‚Œã€é©å¿œã-、愛好すらã-ている。移動が、ä½"にとっても魂にとっても、リアルであるのだ。
 そのリアルã‚'失った未来。老人のひとりが、欠落ã-たリアルã‚'求めて、三次å...ƒã‚'越えたæ-...の果てに見出ã-た手段、それが、未知の懐かã-さã‚'持つ駆動ä½"。「クルマ」だった。

 ã"れはå†'険小説であり、物質の感触に対するフェティッシュã‚'書き上ã'たロマンであり、身ä½"感覚のリアルã‚'肌に感じさせる最高のバーチャルだ。

ã€!!€ãªã‚"て話はいい。いいå¹'ã‚'ã-たおじいさã‚"が、神æž-調の澄ã‚"だ混乱のä¸-界で、妙に地に足のついたå†'険のあã'く、夢に見たç-¾èµ°ã‚'手にå...¥ã‚Œã¦ã-まうのだ。地平線のわずか手前に、æ''落è€...のおじいさã‚"の車影がよぎると思うと、それだã'でわくわくã-てã"ないか?


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