深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))

  • [著]ギャビン・ライアル

カテゴリ:
文庫 (380頁)
ISBN:
4150710511
発売元:
早川書房 (1976/04)
価格:
¥ 714 (税込)
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6,808 位
評価: 5.0
2008
11/28
Fri

男子必読

[No.16] posted by 冒険者たち

大学生の頃に初めて読みましたが、こういう世界観はいくつになっても男心に響きます。今や冒険アクション小説の古典だと思いますが、改めて読んでみると台詞回し(とくにカントン)が独特なので若い読者にはややとっつきにくいかもしれません。新訳を読んでみたい気もします。

2008
09/05
Fri

ハードボイルドとはこういうことだという本

[No.15] posted by 親カッパ

1965年に書かれて1976年に翻訳されている小説

読んでいる時よりも読み終わった時に内容を思い返す
このときにこそ、面白みのある小説に久しぶりに出会いました。
内容は、要人をリヒテンシュタインに届けるというとても
単純な内容なのですが、謎が謎を生む深くそして無駄の無い
プロットに引きずりこまれます。
また、主人公も言うまでも無く、アル中のガンマンといい
実は重要なキーを握っていた実業家である要人もとても
キャラクターが立っていてすばらしい小説になっています。
さらにさらに、小道具である自動車も、拳銃などの、すべての
こだわりがこの小説をさらに引き立てています。

65年とすごく古い小説なのですが、全然古さを感じない点と
また、最近のCGバリバリの映像のような小説にない、
「香り」がとても気持ちよいです。

オリジナルの本を読んでいないので推測になりますが
翻訳もすばらしいのではないかと思います。

評判どおりのこの本はとても良いと思います。

2008
09/04
Thu

本格的エンターテイメント

[No.14] posted by kuri

本格的ミステリー&ハードボイルド。
要人を目的地に送り届ける元工作員とガンマンとその仲間たちの人間ドラマ。
ミステリーでありながら結局人間ドラマなので何度でも再読できます。
むしろ再読してこそ深く物語に入っていけます。
古い作品ですがこれほどまでのエンターテイメントの完成度は未だかつて見たことがありません。

この物語の続編があったらな。

2008
05/28
Wed

シトロエン・プラス・ワン

[No.13] posted by kurosawa19

会社株主の弁護士にたのまれたトラブル・エージェントが、護衛のガンマン、株主、そして秘書とともに、リヒテンシュタインへ。株主は警察と殺し屋に追われているのだが、国家的犯罪者というほどでもない。突き詰めればそれだけの話で、もしかして、だれかが、いま、こんな旅をしているのかもしれない。
しかし、そのような冒険を各々にとって人生に残るような大冒険、人生観を揺るがすようなストーリーへと進ませていく、ライアルの筆さばきはすばらしい。

ただ、残念なことにこの小説、舞台が60年代のフランスなので、いくつかの単語を理解しないと面白さ2割引なのです。以下の単語だけでも、ぜひ検索してから、手にとってください。
(ついでに限定版カバーははずしてね。これはひどいですよ(;^_^A)

S&W チーフスペシャル
モーゼルC96
ステンガン
(以上拳銃)
シトロエンDS←(絶対にチェック!)
シトロエンHトラック
ロールスロイス ファントムU(新しいモデルではありませんよ)
ルノー4
(以上自動車)
フランス国家警察
(フランスは警察組織が複雑なので、ぜひ)

さあ、準備が出来たら、あなたは最後の同行者となって、リヒテンシュタインへ!

2008
04/29
Tue

男の面子を超越している主人公がデラかっちょええ!

25.0% (1 / 4)
[No.12] posted by ゴルディアス

アリステア・マクリーン の『女王陛下のユリシーズ号』 と『ナヴァロンの要塞』 には劣るが、
ボブ・ラングレー の『北壁の死闘』 や
ジャック・ヒギンズ の『鷲は舞い降りた』 よりイイ!
プロがプロを見事に描写した至高の一冊。
プロの仕事は客の要請に答えること。
主人公は運び屋として殺し屋と協力し、
依頼人をフランスからスイス〜リヒテンシュタインへ送り届ける任務を請け負う。
つまんない男の面子を超越している主人公がデラかっちょええ!
ドライバーとしては一流だが殺し屋としては二流なので、
主人公の使う銃は機関銃なのが素晴しい。
狙撃能力が低ければ、弾をばら撒けばいいのである。
使えるものなら核兵器だって使いたいと思っている主人公のプロ意識が素晴しい。
客を気持ち良くさせるのがプロであり、
かっこいい自分に酔う為に仕事している奴は二流だね。
ドライバーとして雇われた筈だが、
自分より優れたドライバーが味方になると、
あっさり車の運転席を譲るのも素晴しい。
プロとして依頼人の利益が第一。
仕事には全力を尽くすが、
出来ない事は出来ないと明言し、
無理に無茶してチーム全体の成功率を下げるようなことはしない。
自分より有能な味方がいるのなら、
そいつに仕事を任せればいい。
自分が有能だと誉められたくて仕事するわけではない。
客の為に仕事するのですからな。
女漁りの為に仕事するのでもないので、
チームの美人な女も冷静に観察し、
敵のスパイではないかと疑う。
女は自分を無条件に信じて守ってくれる男が大好き。
ヒロインと主人公がラブラブファイヤーにならないのも素晴しい。
一応本格推理としてラストにどんでん返しもあります。
こんな傑作を読んでなかった自分が恥ずかしい。

2008
01/15
Tue

男のドラマを描ききった、冒険小説の逸品

80.0% (4 / 5)
[No.11] posted by Wakaba-Mark

’65年に書かれた冒険アクション小説。その年のCWA(英国推理作家協会)最優秀英国作品賞を受賞しており、常にオールタイムベストに名を連ねている。
今回表紙カバーがリニューアルされたことを期に手にとってみた。

元英国情報部員のルイス・ケインはマガンハルトという実業家をリヒテンシュタインへ連れてゆく仕事を請け負う。目的地には決まった時刻までに着かなければならず、しかもこの男は、彼の到着を快く思わない者から狙われ、かつフランス警察からも追われていた。ケインは護衛役のガンマンを従え、準備万端出発する。彼らの、当初の目的を達成するためのみならず、生き残る闘いが始まる・・・。

本書の魅力を三つ挙げるとすれば、まずはプロット展開の妙味だろう。予期せぬ方向から次々に攻撃を加えてくる敵、ケインは予定を大幅に逸脱して、臨機応変に対処しなければならない。そのたびに局面ががらりと変わる。そしてラストで明らかになる真相には唖然とする。

次は、派手なアクションの面白さを背景にした人物造形である。一人称で語られるケインの目を通して、アル中に悩む護衛役のガンマンの陰影に富んだキャラクターを描き出した部分は、何よりも秀逸である。

最後は小道具・大道具である。ケインが愛用する前世紀の遺物のようなモーゼル銃を筆頭として、車はシトロエンからロールスロイスまで登場する。

本書は、見事に男のドラマを描ききった、もはや古典的名作といってもいい逸品である。

2008
01/11
Fri

ラストが最高です

0.0% (0 / 1)
[No.10] posted by 特別代議員

ラストが一番です。また作品(物語)全体に雰囲気が醸し出されています。
個人的にはレイモンド・チャンドラーと共通するでしょうか。

ただし難を云えば、文章が硬く言い回しが逆説的で、読み手側のスピード感が
求められそう。

2008
01/02
Wed

冒険アクションを越えた傑作ロマン

[No.9] posted by ショヒョリアン

言わずと知れた名作。
ストーリーは単純なのだが、作中の人間描写からサスペンス溢れるアクション、そしてモノへのこだわり――それらが縦横に詰め込まれていて、冒険アクション小説の基礎を築いたもの、と拙者は思っている。
タイトルの通り、本作はアクション小説を越えた傑作ロマンといえる。

人間描写もさることながら、各所で「活きて」いる小道具にも注目してほしい。
主人公・カントン(元英国秘密諜報部員)の愛銃、モーゼルC96。
大活躍するシトロエン、後半で登場するロールスロイス。
アクションシーンを作るためだけに登場しているのではないことに、読んでみれば気付くはずだ。

2007
10/06
Sat

181ページ

[No.8] posted by おもしろい

にハーヴェイのガンマンとしてのプライドを見た気がした

2006
08/19
Sat

現代版西部劇のカッコ良さ

60.0% (3 / 5)
[No.7] posted by 紫陽花

本作はライアルの代表作で、冒険スパイ小説の代表作としても高い人気を誇る。

主人公は元工作員。昔の上司に頼まれ、ある要人を車(シトロエンDS)で目的地まで護送される事を頼まれる。何故か要人の持つ私用ヘリコプターは使えない。仲間としてアル中のガンマンがいる。

ここまで来て、作者の意図するところは「現代版西部劇」を描こうというものだと感じた。「幌馬車=車」、「幌馬車の乗員=要人」、「インディアンの放つ矢=敵の撃つ銃弾」と考えればピタリとはまる。アル中ガンマンの存在は映画「リオ・ブラボー」をたやすく想起させる。ヘリコプターを使っては、こうは行かない。

本作も当然、車、銃、アンティーク物等が丁寧に描かれる。人物造詣も見事だ。定番だが、アル中ガンマンの再生過程などやはりうまい。ヘリコプターを使用できなかった時点でピンと来る人にはピンと来るが、そうでない人には最後に仕掛けも用意してある。

激闘の末任務を終えたのは、0時1分、「深夜プラス1」だ。最初から最後までカッコ良い、男のストーリー。人気の高さがうなづける。


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