そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • [著]アガサ クリスティー
  • [原著]Agatha Christie
  • [翻訳]清水 俊二

カテゴリ:
文庫 (367頁)
ISBN:
4151300805
発売元:
早川書房 (2003/10)
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2,116 位
評価: 5.0
2008
08/20
Wed

文句なし!

0.0% (0 / 2)
[No.71] posted by スパークル1

文句なし、クリスティの最高傑作。
「アクロイド」や「オリエント急行」は正直ズルイと思うが、本作は、とにかくわけわからないまま、圧倒的なサスペンスで最後まで引っ張ってゆく。動機の「いくらなんでも」ぶりに気がつくのは、読んでしばらくたってから。
何回も映画になってるし、パターンとしても「エイリアン」、「惑星からの物体X」他いろいろ使われてるのは、この小説の構造が、原初的なサスペンス構造を持っているからでしょう。
この作品が「読書の入り口」である若い人は、幸せな読書人生を送れると思いますよ。

2008
07/07
Mon

初めてミステリ小説を読みました

100.0% (5 / 5)
[No.70] posted by SAS隊員

初めてミステリ小説を読みました、すごく読みやすかったです
話の内容に無駄がなく次々に事件が起こり、オーエンにみんなが追い込まれていく
最後の一人が不思議な死に方をして「えっ、終わり?」と思いますが
最後の後日談みたいなのでちゃんと説明してありスッキリします

犯人が誰か分かってからまた始めから読み直すと
違った面白さがあるのがミステリ小説ですね

2008
07/07
Mon

サスペンスと謎解きを両立する「型」を創造した記念碑的作品

100.0% (5 / 5)
[No.69] posted by あかね

のちに無数のバリエーションを生むことになる
ミステリの「型」を創造した歴史的名作。


表向きは〈童謡殺人〉ものであり、〈孤島〉ものなのですが、
それを裏で支えている仕掛けは〈操り〉と〈叙述トリック)です。


我々がミステリを読む際、厳密に犯行方法が判らなかったとしても、
犯人については、おおよその見当をつけることができます。

それは犯人のパターンには、自ずと限りがあるからです。

そんな事情を鑑みて、クリスティは決して読者に犯人を
悟らせないミステリとして本作を構想したのだと思います。


『そして誰もいなくなった』というタイトル通り、マザーグースの童謡に見立てられ、
十人の登場人物が、次々と例外なく殺されていき、最後には嘘偽りなく全員、
この世からいなくなります。

彼らを島に招き、彼らの罪を告発した謎の存在「オーエン」
(アンノーン)は、果たして彼らの中にいたのかどうか……。

粛々と見立て殺人が行われていく異様な展開により、サスペンスは終始途切れることはなく、
最後の最後に控える驚愕の真相まで、一気に読み進めていくことになります。


それまでのミステリを解体し、新たな形に再構築するべく仕掛けられた
〈叙述トリック〉の妙により、サスペンスの持続と謎解き興味を両立し得る
「型」を見出した天才の、偉大なる達成がここにあります。


2008
05/31
Sat

アガサの最も読みやすい作品

100.0% (5 / 5)
[No.68] posted by スターバックス大好き

引き込まれていくように一気に読めた。雨の夜の場面なんかは、ちょうど外で雨が降っている夜だったので最高に引き込まれた。アガサの小説の中でも一番読みやすいスリルのある作品だと思う。読み進めていく中で、この人が犯人では?と思った人が死んで行く展開に私の頭は迷宮入りしたのですが。色々な可能性を考えながら読み進めていきながらも私にとっては意外な人が犯人だったというのが驚きだった。最後まで読まなければ、超常現象?ではないかと思わせる展開が素晴らしい。多くの作家から今なお名作と評価される理由がわかった。表紙の島の絵もまさに内容とマッチして効果的だ!と思った。

2008
01/24
Thu

横溝正史に影響を与えた、クリスティーの最高傑作!

88.9% (16 / 18)
[No.67] posted by トーマの休日

マザー・グースのメロディに沿って次々に起こる連続殺人を扱った本
書は、上質な心理サスペンスが味わえる第一級のミステリー作品
で、アガサ・ク リスティー作品中のみならず、ミステリー作品中の最
高傑作である。

本書が発表される10年前の1929年、ヴァン・ダインが先んじてマ
ザー・グースのメロディによる連続殺人を扱った『僧正殺人事件』を
発表している。その中で扱われたマザー・グースは、「誰が殺した
コック・ロビン」「ハンプティ・ダンプティ」など数こそ多いものの、逆に
言うと統一性がなくバラバラで、そのため読者には次に何が起きる
かの予想がつかないためサスペンス性に乏しい。
これに対し、本書では「10人のインディアン」というひとつの唄を通
して全ての殺人を行っており、孤島という密閉空間の中で次に何が
起きるかをある程度予想させることで逆にサスペンス感を盛り上げ
るという点で、本書の方がマザー・グースが持つ不気味さと残酷性
を遥かに効果的に使用しており、『僧正〜』を凌ぐ出来映えとなって
いる。

なお、エラリー・クイーンも同じ構想の作品を考えていたが、クリス
ティーに先を越されたため断念したとの逸話も残されている。(エラ
リー・クイーンはその後『靴に棲む老婆』でマザー・グース殺人を描
いているが、その中で「そして誰もいなくなった」という見出しの章
があるのは、その名残だろう。)
また、本書を読んだ横溝正史は、これをきっかけに『獄門島』を執筆
するに至ったと、『真説 金田一耕助』の中で述べている。

2008
01/14
Mon

一生に一度の衝撃

93.3% (14 / 15)
[No.66] posted by のいのい

本格ミステリの原点であり、未だに世界中のミステリ作家に影響を及ぼし続けている、古典中の古典。本書のプロットを基軸に書かれたミステリ多数。本書へのオマージュとして書かれたミステリ多数。本書をパロディ化して書かれたミステリ多数。この本を読まずしてミステリを語る事なかれ。

ということで、僕も本格ミステリファンの端くれとして何度も繰り返し読み返してきた本書ですが、なんと言っても思い出されるのは「出会い」のときの衝撃。
初めてこの本を読んだのは小学校4年生の頃でした。家族で旅行に行った帰り道、旅先で買っていたこの本を車の中で読み始めました。もともと僕は車に酔いやすい子供だったので、車の中で本を読むなんて普通はありえないことで、このときも最初の数ページをちょっと眺めてみるつもりで読み始めたのですが・・・。
読み始めてすぐに小説の世界に引きずり込まれた僕は、最初の数ページを過ぎても一向に読むのがやめられません。次のページまで、次の節まで、次の章まで、、、と、どんどん読み進めてしまい、なんと気づいたら家に帰り着く前に読了。そして驚くべきことに、これだけ集中して本を読んでいたにもかかわらず一切車酔いをしていなかったのです!

この衝撃の「出会い」以来、僕は車の中で本を読んでも全く車酔いをしない体質に変わりました(!)。体質すら変えてしまう、これほど大きな影響(笑)を自分に及ぼした本は、そうそうありません。ミステリの世界へ誘ってくれた大切な本であるとともに、いつでもどんな場所でも本を読める体質にしてくれた貴重な本でもあります。僕にとっては一生ものの作品のひとつです。

2007
12/01
Sat

検討

85.7% (6 / 7)
[No.65] posted by 真珠の込み合い

クリスティの数ある名作の中でも、これは名作中の名作。クリスティは心理描写に迫力があるが、特に一番最後の犠牲者の心の葛藤の描写がすばらしい。日本語で読んだことがあるので、犯人を覚えていたが、「あれ?ほんまにこの人が犯人やったかな」と途中で自信をなくした。どうやってあんな手の込んだトリックを考えるんでしょうねー。クリスティは天才です。‾‾他の推薦されたタイトル: The Fates by Tino Georgiou. 極度のよい.

2007
11/15
Thu

面白かったです

42.9% (3 / 7)
[No.64] posted by shusuke

初めてクリスティーの本を読みました。それと同時にミステリー物も初めてでした。
一個人の感想なのですが、トリック自体で驚くことはありませんでした。今ではよくあるトリックだからでしょうか。

それよりも、普段このように本を読むのを敬遠している自分が、それは長い文章を読むのに苦痛を感じるというのが主な理由なのですが、まさにその世界に惹きこまれるようにスラスラと読むことができました。続きが気になるのです。
これは魅力の1つだと思います。

おそらく同じように本を読むのが嫌いな方にとっても、読みやすいのではないでしょうか。

そういう意味でもオススメしたい一冊です。

2007
09/28
Fri

傑作?

11.4% (5 / 44)
[No.63] posted by Keika

多くの方たちが、傑作と称賛するので読ませて頂きましたが、サスペンス度が濃く、内容的には無駄がありませんでした。しかし、50数ページ読んだ辺りで犯人が分かってしまい、序盤で誰が犯人なのか理解した上で読み進めていく事になってしまいました。さらに登場人物の浅はかな考えや行動には驚愕しました。しかし、作者は最後には私の予想を裏切ってくれると期待しましたが、結局予想どおりの結末になってしまいショックでした。しかし読む価値は十分にあるのでしょう。

2007
08/25
Sat

普通に驚いた。

88.9% (8 / 9)
[No.62] posted by twelve-kingdom

ミステリー通ではない自分には、かなり驚きの結末でした。
孤島に誘い出された10人の男女が島から出られなくなり、
童謡のとおり、一人づつ消えてゆく・・・
そして誰もいなくなった。
読んだのは今から20年以上前です。
今はゲームでもアニメでも凝ったトリックのミステリーものが
出ているので、ミステリー通には物足りないのかもしれませんね。
しかし、設定といい、一人づついなくなる不気味さといい、
予想外の結末といい、十分楽しめたミステリーでした。
ただ、設定ありき、で動機はこじつけのように感じました。
辺鄙な場所に旅行する際には、絶対携帯したくない本です。


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