- [著]スティーヴン キング
- [原著]Stephen King
- [翻訳]永井 淳
- カテゴリ:
- 単行本 (358頁)
- ISBN:
- 4163189807
- 発売元:
- 文藝春秋 (2000/02)
- 定価:
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キングの短編集
昔のキングの短編集はSFチックでグロテスクで楽しかったが、この短編はなんだろう。実験的なとこもあり、日記のような記述もある。そして、あまり面白くない。これがキングじゃなかったら、誰もが途中で読むのを止めるだろう。というくらいに。
キングは面白いのか?
キングは書評、手ばなしで誉める読者たちが言うほどに面白いのか?俺はそうは思わない。少なくとも翻訳された長編ものの中で、その絶賛された評価に同調できたものは一冊もない。それでも周りがあまりに誉めるので、俺の感性が悪いのか、それとも頭が悪いのか、態度か、いや顔が悪いのか、と思い二回ほど読みなおしてみたのもあるが同じだ。ただ長いだけ。キングの和書ハードカバーの値段の高さは、きっとグラムいくらの量り売りの値段だと思っている。だが短編ものは結構いいのがある。この短編集の中の The Moving Finger のような人が狂っていく過程を書いた作品は、キングの独壇場で思わずうなってしまう。それとキングは翻訳よりも原文のまま、わからない単語は飛ばしながら読む。そうすると翻訳だとどうも気になるあのくどい描写が気にならない。結構わかった気になって不思議と翻訳で読むよりも面白い。まあ本なんてどれをどのように読んでなんと思うが人の勝手なんだけど・・・・
在庫処分だ!持ってけドロボー!的短編集
著者キングの覚書きによると、大学時代に校内新聞に書かれた作品や、発表されずに長い間戸棚に眠っていた作品もあるそうだ。長年にわたってホラーというジャンルで書きつづけてきた著者は、そろそろ「自己模倣」に陥るのではないかという恐れを抱いているらしい。もしかしたら、閉店前の棚卸しなのかもしれない。
確かに、以前の作品と似た形の作品「も」含まれている。これをマンネリととるか、相変わらずのキング節と喜ぶかは、読み手による。遊園地のジェットコースターのコースはつねに変わらない。それでも遊園地を訪れるたびジェットコースターに乗る人なら、読んでおくことをお勧めする。この一冊に盛り込まれた恐怖の多様な色合い、苦みから和みまでさまざまな読後感を楽しまれることであろう。この短編集に収められた作品のなかで「スニーカー」ともう一つの「ドロレス・クレイボーン」ともいうべき名作「献辞」はホラーアンソロジー『ナイトヴィジョン スニーカー』にも収録されているが、こちらのほうがわずかに記述が多く、わかりやすい内容になっている。
また「ナイト・フライヤー」も別のホラーアンソロジー『ナイト・フライヤー』に収録されている。
