- [著]吉田 修一
- カテゴリ:
- 単行本
- ISBN:
- 4163211802
- 発売元:
- 文藝春秋 (2002/08/27)
- 価格:
- ¥ 1,300 (税込)
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面白かったです♪
これと言ったオチがないという点で、
まさに吉田修一らしい作品だと感じました。
どこにでもありそうな日常的な風景を捉えつつも、
その中にある細々とした描写とかがうまい!
人と人との距離感も絶妙に表現されてるところも良い。
これは全ての吉田修一の作品にも言えることだと思います。
『パークライフ』は、
主人公が電車の中で偶然知り合った女と、
物語の舞台、日比谷公園で再会するところから物語が始まります。
『flowers』は、
”人間”がリアルに描かれてる作品だと思う。
私は、主人公の奥さんも実は元旦と…と思ってしまいました;
この二編が入ってます。面白いんでぜひ読んでみてください。
ムズイ・・
人間の中身という意味での臓器がこの物語の根幹を成しているように思えます。提供された臓器はその人ではないという事実により本人に受け入れられる。それ以外の人たちは隠すものがないということを必死になって隠している。このことが物語全体を通して様々な形で登場する。ダヴィンチの人体解剖図や公園そのもの、友達夫婦など。
こんなところですか
ただいろんなとらえ方ができそうな感じの小説でしたが結論として結局どうなのか何が言いたいのかということがわかりませんでした。よって☆2つです
芥川賞
日常を描くことに徹した小説。とにかく、何が起こるわけがないというか、何も起こらない話なので、そういうのが嫌いな人には表題作は少しきついかも。
個人的にはflowerのほうが面白かった。夏の仕事場での、どろどろしたいやらしさなんかがよく書かれていたなぁと。この主人公はじつは、流されやすくて、妻にも同僚にも結局流されてるだけで、シャワー室のシーンでそれから一歩踏み出すと。なかなか奥深いかなぁと。
評価はいまいち・・・
同じ公園に同じ時間に行くと、同じ人に会うということはないだろうか?言葉は交わさなくても、気がつくとその人を見ている。どこでどんな生活をしているのだろう?ここに来て何を思っているのだろう?自分がそう思うとき、相手も同じことを考えているかもしれない。作品に出てくる二人は、これからも公園で会うのだろうか?ちょっと気になる。
芥川賞受賞。。。
日常的というのか非日常的というか(それはないか)なぜこんな、濃い内容でもなく、なにかが起こるわけでもなく、そんな話を本にするのか。。。。とも思いますが、一文一文に濃く、深いものがあると思います。それに吉田さんの作品ですしvvしかし、意見は一刀両断。。。
自分は好きですvvすごい想像しやすくて、なんともいえないセリフばっかで。。。日常的な話を読むのはあまり好かないという方は、中古で買ったり、借りてみては??
幅の広さを感じさせる
「パーク・ライフ」「flowers」の二編を収める。
「パーク・ライフ」では、電車内の失態を取り繕ってくれた見知らぬ女性との付き合いを描く。
村上春樹風のいやらしさを持った作風かと思いきや、「flowers」では肉体労働者の鬱屈を骨太に切り取り、幅の広さを感じさせる。
二編とも導入部が素晴らしい。興味を惹きつけられる。
導入部で読者は登場人物の設定を読み取ろうとするが、「flowers」ではそれを逆手にとって落差をつくり読者を引き込む(高級ホテルの描写から入るが、実は…)。
都心の公園を舞台とした妙な交遊を描いた「パーク・ライフ」には芥川賞受賞作らしい目新しさはあるものの、ひたすら受身の主人公にはやや物足りなさを感じた。
安心して読める
インパクトのある人物は出てこないし、ストーリーもないに等しいけど、なんでもない普通の日々がとても丁寧に表現されている。言葉にするのが難しい内向きの感覚、感情が上手く表されている。
都会の香り
ちょっとだけ都会に住んでいた私にはこの「パーク・ライフ」は、すっと心に馴染んで入り込みました。
都会的な暮らしの出来なかった私は、この登場人物の方々にただ憧れ、素敵な時間を読む時だけ共有できたのではないかな、と思っています。
何もないところから始まる出会いや別れ、いかに日常を有意義に過ごすか、そんな柔らかい課題を与えてくれた、そんな小説です。
やっと現れた安心して任せられる表現者。
吉田氏、この前の朝日新聞のインタヴューで一つ一つの街を一人一人の人間のパーソナリティーに乗り移らせることで「その街っぽい人」を主要なキャラクターにしていると述べていたが、この作品も例外ではなく、街の意志を継ぐ者がフラフラするお話です。なんか椎名林檎とかもそうだけど、最近この手の東京の情緒に異常な執着心を感じる人って多いのかな、なんて思います。地方者ならまあマズ誰でも一度は感じたことある大都会に対する憧れ、普通そういう想いってのは激しく表現されるのですが、この人の場合は静かな人がそうする姿を一歩下がって背中からモノクロで撮影したようなイメージです。
退屈と感じる人、多いと思います。そしてそれっていうのは間違いじゃないと思いますが、そこから発している強烈なイメージには惹き付けられずにいられません。この作家の表現方法は一見ケタ違いの斬新さがあるように目には映りますが、実はなんてことない誰でもが持ってるが当たり前すぎるが故に一々気にしていない部分の精神描写をタンタンと行っているだけで、その流れ作業のような一定リズムの中に心地良さを見出すことが狙いという、なんともまあ単純なんだか深いんだか、少なくても明らかに狙いは達成してます。
1つ明らかに言えることは、この作家はまだまだ伸びるし、厳しい変動を余儀なくされている現代文学の基礎と成りうるような存在なわけで、それはPOPミュージックに例えるならミスチルなんかに類似点を感じます。村上龍は芥川選考の際、「理由不明の不安感がよく出てる」との賛辞を述べましたが、同感です。一見ポケっとしてるしがないサラリーマンが内に秘める人類に対する不安感が漠然でるが故にピンポイントで描かれていて、それっていうのはもしかしたら芥川龍之介の「ぼんやりとした不安」という遺言にすら通づるのやもしれません。
この作家に対する僕の勝手なイメージ : TMネットワーク+梶井基次郎+フジテレビの連ドラ+東京+武田真治+篠山貴信+初期のヘミングウェイ、とにかくポップとかアンダーグランドとかメジャーとかマイノリティーとかたくみに超越しちゃってます。
本当に評価分かれる作品だと思う
今一瞬だけ、瞬間だけが主人公にとって重要で
未来への展望や夢に興味が無い
彼女との関係は本音を語らない関係なのも
将来が二人にとって意味がないんだと思わせる
感情を内に秘めているぶんはいいが
外に出すとき暴力的になる
屈折した主人公を丁寧には描いている
芥川賞が好きそうな作品だと思った
