コーネルの箱

  • [著]チャールズ シミック
  • [翻訳]柴田 元幸

カテゴリ:
単行本 (160頁)
ISBN:
4163224203
発売元:
文藝春秋 (2003/12/05)
価格:
¥ 2,940 (税込)
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106,825 位
評価: 4.0
2007
11/21
Wed

写真集じゃないのでご注意を!

57.1% (4 / 7)
[No.6] posted by お豆

とってもいい本だとは思います。
ただ、写真集じゃないのでご注意ください。
他の方のレビューだとちょっとよくわからず、中古で2000円も出して購入したのですが
中を見てがっかり。
コーネルの作品より、チャールズ シミックの文章のほうが圧倒的に多いです。
全160ページの中で全体像のある写真は25ページ程度です。
本屋で中身を確認して購入したほうが無難かも。
チャールズ シミック目当てならいいですが、コーネルの作品集だと思うとちょっと肩透かしを食らいます。
もうちょっとお金を出して、ちゃんとした作品集を購入したほうがよかったかな・・・。

2007
06/20
Wed

おしゃれですが・・・

50.0% (1 / 2)
[No.5] posted by アジアの息吹


コーネルの作品にインスピレーションを得た小文集。
柴田元幸さんの訳も解説も
さりげなく素敵でお洒落でいいのですが
いかんせんコーネル作品のカラー図版の自己主張が激しく
それしか印象に残らないのは残念。
しかしこのようなものを日本にご紹介いただけただけで
本好きとしては十分に満足すべきですね。

2005
10/22
Sat

コーネルが集めた世界のかけら。

83.3% (10 / 12)
[No.4] posted by ボタンとレース

娘に先をこされた本のひとつです。彼女の本棚で見つけました。

コーネルの作品は一度も見たことがないのですが、この本の小さな写真で作品を見て、機会があれば是非見たい、(そしてお金があれば)欲しい!と本気で思いました。

コラ-ジュというものにとても引かれます。コーネルの作品には、彼が仕事のあいまにニューヨークの古書店や古道具屋で収集した書物や写真、砂やびんなど様々な素材が使われています。その素材とあわせ方に博物学的なものを感じます。

何に目をつけ、何を集めるのか、そしてどう並べるのかというのは、それぞれの人が持つ世界の切り取り方だと思うのですが、コーネルの箱には、時々同化してみたくなる世界があります。シミックの文章で、作品が一層身近に感じられ、夜やすむ前に時々大切に眺めたい本です。ずっと繰り返し読むだとうと思える、大好きな1冊になりました。(私の本棚にないのが残念。もう一冊買おうかしら)

チャールズ・シミックと、いつも素敵な本を紹介して下さる柴田元幸さんに感謝です!

2004
10/17
Sun

技術主義、文脈主義から遠く離れた偶然の詩的世界

92.9% (13 / 14)
[No.3] posted by 盥アットマーク

 詩人チャールズ シミックによる“箱の芸術家”ジョゼフ コーネル論。コーネルの作品をカラー写真で紹介しているのが嬉しい。
 コーネルは絵も描けず、彫刻も出来なかった20世紀の芸術家である。箱の中に人形、写真、コンパス、球、地図といったオブジェを配置し、ひとつの世界を構成する。それはいわゆるコラージュの技法である。その世界は、何を見い出し組み合わせるかという、着想と偶然が生み出す詩的世界、心象風景だ。技術主義、文脈主義から遠く離れたコーネルだけの世界である。本書が引いているルネ・マルグリットの言葉を借りれば「象徴的な意味を探す人は、像(イメージ)に内在する詩と神秘を捉えそこなう。」ということだろう。
 “コーネルの箱”は現代に置き換えれば“ヴァーチャル”ということかもしれない。リアルの中から自分にとって魅力のあるものだけを見い出し、組み合わせ、閉じ込める。だけど、問われるべきはその手法ではなく、切り取られた世界がどうであるか、それをどう捉え、感じるかということだ。コーネルの世界は自閉的だが詩的で美しく、シミックの捉え方、感じ方もまた素晴らしい。

2004
03/12
Fri

川村記念美術館の実物もぜひ

100.0% (6 / 6)
[No.2] posted by kqawa

以前、川村記念美術館で展示してある実物を見て、激しく心惹かれたコーネル。彼の作品には確かに人の詩心を刺激して、言葉を紡ぎ出させる何かが存在している。決してポピュラーな芸術家ではないけれど、こういう世界に強く惹かれる人というのは、世界中にコンスタントにいるのだろう。

エドワード・ホッパー、ルネ・マグリット、キリコらにも同じ「何か」を感じている。

2004
01/19
Mon

白魔術師は黒魔術に凄まじくへこたれて、やりすごす

84.4% (27 / 32)
[No.1] posted by sponge

ジョセフ・コーネル、白魔術師。

1903年12月24日、オランダ人の血を引く両親の元に生まれる。
17歳で父を亡くし若くして精神・金銭ともに家を支える。
甘美な少年時代の記憶を抱えたまま、マンハッタンで布地の仲買人。
そして美術家。

1972年12月29日、69歳。
ユートピア・パークウェイの自宅で亡くなる日の早朝、
妹エリザベスへの電話。

「私がもっと他人と打ち解けられる性格の持ち主だったら、
どんなによかったことかと思うよ」
人間が苦手だったがゆえに達成された結晶。

チャールズ・シミック、米の詩人。
1938年、ユーゴスラビア、ベオグラードうまれ。
「午前3時のほの暗さの中でも、
なんとなく明るくなれてしまう」(柴田元幸)詩人からの、
透徹する、オマージュ。

どこにもいる「いま・ここ」にそぐわない人間が、
偶然にもアメリカから零した非凡なる函、
どのようなイズムからも遠い、
ただコーネルだけの、そしてコーネルだけでない、
親密で深遠な函。
それをめぐる言葉を収めた二重入れ子の函。

そうした一冊。


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