- [著]宮部 みゆき
- カテゴリ:
- 単行本 (416頁)
- ISBN:
- 4163262407
- 発売元:
- 文藝春秋 (2007/08)
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- ¥ 1,700 (税込)
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残念な作品
「模倣犯」同様、悪人をひたすら悪人として描くことで読者を惹きつけようとする、
救いのない話。主人公についても、非常に独善的な価値観(メディア礼賛に近い)
に基づいて描かれている印象で、作者あるいはメディア関係の仕事をされる方でない
と感情移入できないのでは?と思わせる。そして、これまた「模倣犯」同様、無駄に長い。
あとがきの言い訳も見苦しく。
個人的には不朽の名作だと思っている「火車」のような作品を、また生み出して欲しい
のだが。
約束が反故に
最近の宮部みゆき氏の作品に不満だったが、この作品には一応満足しました。読んでいて面白かった。
ただし、土井崎が茜を殺害したという前提でストーリーが続くので、これはどんでん返しがあるぞと期待してしまった。結局それはなかった。なんだか宮部氏に約束を反故にされたという気持ちが強い。ラストで読者を驚かせるような大きな展開があれば、ワンランク上の評価になったと思う。
加害者の家族・・・
今回とは話は全く別なので大丈夫なのですが、『模倣犯』を読んでからずいぶん経つので、どんな話だったか忘れてしまっていました…。読みながら思い出しましたが、まるで模倣犯の世界の一般の人々みたいだなって苦笑いしてしまいました。
事件を予見していたかのような不思議なスケッチを残して亡くなった少年。彼のお母さんから、少年が一体何を見ていたのか依頼された前畑は、スケッチに残された絵の事件を調べるうちに、事件の背景に何があったのか突き止めていくことになる。
芋蔓式に増えていく謎にページをめくる手が止まりませんでしが、何となく読み終わった後、ずしんとくるものがありました。責任はあるとはいえ、家族はどう対処すればよかったんでしょうか…。
アタシは怖かった。
『模倣犯』後のお話。
なんか、怖くって怖くって。『楽園』の意味はね。深いっ。
Lastまでいって。わかる。よね。
「オムライスのおばさん」よかったです。
最近の宮部作品の中ではすごくいいんじゃないかと思っております。
なんか、懐かしい感が湧くくらい。どす。
もう一度模倣犯かしら?
ものすごく、怖かったんだけど。ね!
正直模倣犯より好き
●ちょっと肉厚な本ですがまあファンなら大丈夫だと思います。●模倣犯は首班の人物造詣がちょっと非現実的なのとあと少年の描写というか性根がどうしても好きになれずかなり読むのに骨が折れました。メソメソしすぎというか。●本作ではいろいろな人物の煩悶を描いてはいるのですが冗長さも理解不能な点もありませんでしたので苦になりませんでした。●最初は好人物として登場し後にちょっと嫌な感じを与える美術教師、あれをいたぶったあたりから主人公がだんだんペースを回復してくるのが面白かったです。●宮部さんこそが最もサイコパスについてえぐり続けている作家だと思います。なんというのでしょうか他の人の作品でもサイコパスは出てきますがすでにもうそうなっている状態として扱っている、そうなるまでの経過も描きたがりませんね。多分難しいからだと思いますが。あと生活感が無い。模倣犯のピース的な人物として扱われてます。宮部さんの作品は飯食って愚痴言って私たちの周りで息遣いをしている溶け込んでいるリアルさ怖さがあります。サイコパスの問題はこれから是非彼女に描き続けていただきたいテーマです。●まあ奴は死んで当然だと思います。できればもっとむごたらしくくたばればよかったのに。サイコパスだけど知恵が無いのは前作よりもの救いでしたね。
一歩一歩、問題意識を深めている
『模倣犯』におけるような、犯罪者が生み出される
ことと、現代の日本がバブル経済とその崩壊を経てもなお
豊かさを享受し、生まれながらにして豊かである世代が
どんどん多数派になっていくことは、関連があるだろう。
そして、これらの犯罪者に不条理にも襲われ、被害を
受けるのは、豊かさの中にいる人であるよりは、
地道に、地に足の着いた「普通」の生活を営んでいる人々だ。
生み出された犯罪者を「怪物」と表現するが、
宮部氏は、この「怪物」の内面を一作ごとに明確に捉えつつある。
「怪物」の内面を理解するキーワードとして「怒り」という言葉を
選んだ宮部氏は、小説家のスゴサ・可能性を示したと思う。
「怪物」と普通の人々との対決を描いたのが『模倣犯』であった
とすれば、『楽園』は、生まれてしまった「怪物」とどう付き合って
いくのか?というテーマに進んだのではないかと思います。
「怪物」が自分の息子や娘だったら・・・どうしますか?
『模倣犯』を、さらに掘り下げた作品が『楽園』であるとは
思いますが、この本を『模倣犯』の続編として宣伝した
出版社は、ちょっとやりすぎではなかったでしょうか?
読むといいよ
模倣犯や理由のような、物語に圧倒される感覚や読後感はない。
作者の「静」の部分を表した作品だと言えると思う。
この本を読んで、予めカスタマーレビューなるものをみることの
無意味さを痛感した。先入観などいらない。とにかく読めばわかるし、
読まないとわからないな、と痛感した。
微妙・・・?
宮部さんの作品は、読み出したら最後までとまらなくなるものと、もうとっかかりから駄目だ〜と思うものに分かれるのですが、これは本当に微妙でした。
なんだか名作の予感を感じさせながら始まったので、ちょっとわくわくしながら読んだのですが、う〜ん・・・。
面白くないことはない。
でも、何ていうか、模倣犯の続編にしてはつっこみが足りないし、模倣犯とは別の物語として読んだら模倣犯を読まなきゃ分からない描写もあるし・・・。
もう本当に微妙。
最後は「いや、そんな終わらせ方あり?ちょっと無理ないっすか?」って思うんだけど、思っていながらもちょっとうるっときました。
暗いから。内容が暗いから。
最後に救いがあって良かったのかなあ???
前畑さんのキャラが微妙で・・・。ちょっと言い回しがくどい。
あと、性格がふらふらしているというか、人間の感情って後戻りするし、優柔不断だから、すごくリアルに描いているのかもしれない。
なんせ感情移入できません!
でも、模倣犯はもう一回読みたくなった。
模倣犯の促販本?
悪くはなかったが……
正直に言えば前作でも共感しにくかった前畑滋子が前面に出てくることで、
この作品にのめりこめる瞬間が全くなかったのが、読んでて一番つらかった。
今回も例によって、重要な局面でハッタリを駆使して、問題を解決していく
が、当事者でもなく、大義名分も立たない状況の中で、そういう嘘をつき、
他人の領域に土足で上がりこむ主人公を見ていて気分が悪くなった。
今回滋子が対峙する事件も、前作に比べればチャチなものでしかなく、重要
な伏線のひとつが全く解き明かされてないことを考えれば、宮部氏の作品と
しては駄作と言ってもいいでしょう。
じゃあ、つまらなかったかといえば、そうでもない。そこは作者の筆力が優
れていたのかな? でも、宮部氏特有の作品が終わるギリギリまで、風呂敷を
広げ、最後の最後で魔法のようにきれいに畳み込むマジックは、もうできな
いのかな?
お奨めしません
長短篇から時代小説まで、宮部みゆきの作品の大部分を読んでいますが、これはいただけません。これまでの彼女の現代小説には、登場人物や設定が縦横に関連し合いながら、それぞれに新しさを出していましたが、平板な展開にがっかりしました。文章にブレやケレンが無いので、すいすいと読めるのですが、これまでの作品のように「本に吸い込まれる」ような展開が無く退屈です。文藝春秋には、彼女の長編小説に二人三脚で取り組める実力のある編集者がいないと思います。安易な企画に流されることになく、今後の力の入った作品に期待したいと思います。
