- [著]マーク・ピーターセン
- カテゴリ:
- 新書 (236頁)
- ISBN:
- 4166603264
- 発売元:
- 文藝春秋 (2003/07/19)
- 価格:
- ¥ 735 (税込)
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 300 より
もっと文学を語って欲しかった
本書のベストセリフ(ベストギャグ)
George W. Bush 'Neither in French nor in English nor in Mexican.'
ジョージ・W・ブッシュ「フランス語でも、英語でも、メキシコ語でも」
何がおかしいのか判らない人は、
スペイン船に乗せてフランシス・ドレイクに退治してもらいますw
バカ息子ブッシュ大統領のおバカ発言は面白いが、
マーク・ピーターセン自身のギャグの切れ味はいまいち。
maybeはたぶんではないというネタなんか、
たぶんもっとそうねきっと面白く書けた筈ざんす。
マーク・ピーターセンの興味のあるものが、
俗すぎて知的レベルが低く感じる。
映画と音楽と食いもんの話題が多すぎて、
知的興奮は少ない。
タイトルで損?
これだけ英語に関する書物があふれている国も珍しいのではないかと思う昨今、
店頭にたくさん並ぶ英語本の中にあって結構タイトルで損してるのでは?と思うくらい面白い「エッセイ」です。
やはりネイティブの人でないと微妙なニュアンスの違いがわからなかったり(「神の国」発言のくだりなど)、「日本(文化)を理解しているネイティブ」による英語のアドバイスは非常に有用でかゆいところに手が届く感じです。
引用される英文も短いものが多く、読む気持ちを萎えさせないのがすばらしい。
「日本人の英語」より幅広いエッセイ
すでに指摘されているように、岩波新書の「日本人の英語」シリーズのように、日本人の間違えやすい文法や表現に特化しているわけではないので注意されたい。そういった内容ももあるが、より幅広い、日米(英語圏)の、言語や文化、社会に関するエッセイ集である。
"will"の訳し方や、日本受験英語制度によってつくられた「神話」、辞書の問題のある記述などから、ブッシュ大統領のナイーブさなど、良くも悪くも多岐にわたる、比較的気軽に読める一冊である。
しかし、中には漠然と我々が思ってることを否定されたりと、うならされる点も多い。著者の観察眼の鋭さや言語センスの鋭さは相変わらず脱帽である。
英語学習中の人向けの、学習に役立つエッセイ。
自分が英語初級のときに詠んだらどのくらい理解できたか自信がないのですが、中級にはなった・上級には手がまだ届かない、という今読んでおりますと、とてもためになります。
「あっ、これ私も勘違いしていた」と気づくことや「なるほど、そういう語順で書けば英文の意味が明瞭になるのか」と感心したり、「わはは、なんじゃそりゃ」と笑ったり・・・・。
著者の主観の影響が大きいので(と著者本人も書いています)英語話者の総意ではないと思うのですが、ネイティブが感じる細かな言語感覚を知る勉強になります。
読みながら勉強になるエッセイ。
参考書での勉強が辛くなったときに読むと、気分転換+勉強になってよいのではないかと思います。
電車の中で一人ニヤニヤしながら読んでおります。
「日本人は英語が苦手ってほんとか?」というような考察も面白い。
英語を第二公用語にするという話や、魔法のように簡単に楽しく英語を身につけたいという幻想について。
自ら外国語学習者(アメリカ人で日本語習得者、そしてイタリア語をやりたいのに面倒で手をつけられない!)としての著者の立場から考えているのも興味深いです。
教科書ではありません
タイトルを見て内容を想像するのは、勝手ですが自分の見当ちがいを、著書のせいにするのは、どうかと思います。語学の教科書としてなら著者の立派な文法書などが出版されていますし、「日本人の英語」正続をよく読めば、本書がその三部作とされるのがよく理解できます。なにより一葉から谷崎、村上春樹、或いは映画や音楽のことまで、とにかく楽しく面白い本です。大げさに言えば日本人全部に読んでほしい本です。まさに”English Barrier”が吹っ飛んでしまいます。英語が喋れることが、壁を無くすことでないのが解れば本書の出版の目的が半ば達成されたといえるのでは、無いでしょうか。
言語の壁
『英語の壁』というよりむしろ『言語の壁』といった内容。
他言語を学ぶ者が、他国に住む者が必ず一度は持つであろう様々な感情が著者の視点から語られる。
それ故に本書の題は''The English Barrier''であって、''Wall''、''Border''ではないのだろうと思う。
Let's English! という『和製英語』に著者が持った憤りは、私が「無冠の帝王」と‘日本語で’書かれた入れ墨をしているアメリカ人を見たときの可笑しさに繋がる。
個人的には村上春樹氏の著書の英訳に関して、意見が一致したのが嬉しかった。
著者自身はこのタイトルをどう思っているのか
読者の多くは次の3つのうちのいくつか、もしくはそのすべてを理由として本書を手にしたのではないでしょうか。
①著者があのピーターセン氏:氏は岩波新書「日本人の英語」シリーズで日本の英語学習者に数々の有益なアドバイスを与えてくれた人物であり、今回は版元を移したとはいえ、新書であるからにはおそらくくだんのシリーズの流れを汲むものに違いないという期待を抱かせます。
②「英語の壁」というタイトル。
:日本人の英語学習者が共通して抱える障害を打破するヒントが満載と想像させるに十分なタイトルです。
③文藝春秋社の宣コピー:「ビジネスの現場や海外旅行へ出かけた時、己の英語力に悲嘆する日本人は多い。ならばと、一念発起して英語学習を始めるものの、外国語の障壁に阻まれることもしばしば。本書はブッシュ、クリントン両大統領のスピーチや映画「カサブランカ」などを題材に、その克服術を指南してくれます。ピーターセン氏にとって、そもそも日本語は“外国語”。その足場から、日本の近代文学研究者として、また英語教育最前線で培った豊富な経験に裏打ちされた内容は、「壁」に悩む日本人必読です。」
残念ながら、上記3つの理由で本書を手にした読者は期待を大きく裏切られることになります。本書は英語と日本語、そして日本における英語崇拝思想などについて思いを馳せたエッセイ集です。「英語の壁の克服術の指南書」という実用書的な性格のものでは全くありません。
タイトルといい、版元の宣伝コピーといい、何か読者をワナにかけるかのように作為的です。本書を「あの『日本人の英語』シリーズで知られる著者が英語にまつわる日本社会について縦横無尽に論じた名エッセイ集」であると真正直にセールスしていれば、読者の反感を買うことなくもっと素直に受け入れてもらえたことでしょう。エッセイとしてはなかなか読ませる内容の本であるだけに残念です。
がっかりです
タイトルと著者に惹かれて買いました。
内容は4つのセクションから構成されています。
1~3は、最近5年間に発表・掲載されたエッセイに加筆・修正したもの。
4つめは、役に立つ英語のWebページの紹介です。
著者は前書きで、「この1冊で『英語の壁』に...小さな風穴でも開けることができれば」と述べています。しかし、その目的に添った箇所は、2つ目の章だけでした。
ほとんどの読者は、限られた時間の中で何らかの目的を持って書物を手に取っているはずです。しかし、本書は、前書きで触れられている目的を果たしているとは思えません。そういう意味では全く残念でした。
ただ、エッセイとしての質は高く、英語・日本語双方をここまで理解している人は少ないというのも事実です。英語・米国文化に関する読み物としてなら、一読の価値はあるでしょう。
残念な内容、タイトルも。
マーク・ピーターセンは、ご存じのように、「日本人の英語」「続 日本人の英語」の著者であり、この二冊の本は現在での英語学習者には、バイブル的な本である。
しかし今回の本は、「英語の壁」というタイトルが付いているが、英語については深く語られていない。内容にあまり統一感はない。どちらかというと、著者の英語に関したエッセイ、である。エッセイとして読めば、まあ可もなく不可もないエッセイであるが前作を知っているものとしては、本当に残念。これが文春新書の編集部のテーマ設定のためなのかは不明。数少ない日本語を正確に操れる人なだけに、本当に残念である。
タイトルは、出版社によって本人が付ける場合も、編集者の場合もあるが、「英語の壁」は、明らかに最近の英語ブームとベストセラー「バカの壁」を意識しすぎである。残念ながらこれを読んでも、英語の壁はクリアできません。
エッセイ集。英語力のつく本ではない
本書はエッセイ集である。私はこの人の著作の実用性を高く評価するので、中身を見ずに購入したのであるが、当てが外れた。いかにも実用書であるかのような体裁は不適切である。英語実用教本としての価値は、「日本人の英語(正・続)」「心にとどく英語」(いずれも岩波新書)の方がはるかに高い。ただ、日本で暮らす外国人の思考や苦労を知るには好適である。何と言っても、これだけの日本語が書ける外国人は滅多にいない。違和感を覚える表現もほんのわずか認められるが、並の日本人より語彙力・表現力ともに優れているし、古典に造詣が深い点は天晴れである。大したものだ。
また、最終章に紹介されているインターネット・サイトは確かに役に立つ。私は本書のおかげでようやく、Dickensの「The Lazy Tour of Two Idle Apprentices」を入手できた。私にとって、この本を入手した意義はこれだけでも十分であった。
