- [著]山本 勉
- カテゴリ:
- 大型本 (112頁)
- ISBN:
- 4255003637
- 発売元:
- 朝日出版社 (2006/05/27)
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- ¥ 1,470 (税込)
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同好の士が増えることの楽しみ
仏像を鑑賞することは高校時代からの小さい趣味だが 仏像のDETAILには詳しいわけでもなかった。本書を読んで大変勉強になった次第だ。
一点目。仏像の細部が十分考え抜かれて出来上がっている点に感心した。手のありよう一つ一つにも意味が与えられている。仏像は それ自体が 仏教の教えを体現しているという点には目から鱗が落ちる思いがした。字が読めない人にも 仏教の教えをビジュアルに教えることができると考えた2000年前の人たちの知性と意欲には驚くしかない。その意味では仏像自体が一種の「本」であると言えると感じた。
二点目。時代の流れで仏像の形が変わっていく点は 前から感じていたが 本書ではきちんと科学的に説明されており大変勉強になった。いわばその時代の流行の変遷ということなのだろうが 著者は そこから一歩踏み出して その時代の人の心性に迫ろうという一つの方向性も出してきている。これは 本書が 優れた歴史の研究書とも言えることに通じる。
三点目。本書がきっかけとなって仏像ブームが起きたと聞いた。非常に嬉しい限りだ。日本の仏像の美しさに惹かれて30年の年月を経てきた僕として 同好の士が増えることになる。ぜひ 多くの人に あの美しさを感じて貰いたい。欧州だけが彫刻の都ではないのである。
仏像とお寺の関係を…
昨今の仏像ブームはすさまじい。その口火を切ったこの書の貢献は大きい。しかしこれまで仏像解説書がなかったわけではない。にもかかわらず、この本が多くのひとびとを仏像の魅力に「開眼」させたのは、小学生を含め誰でもが思う疑問にピタリと答えているからだ。、つまり仏像に関して、大人も子供もなかったのだ。
さて、これから、仏像ブームはどうなっていくのか?
仏像とは博物館や美術館に展示されるためにつくられたのではない。お寺の中に安置されることを想定された上でつくられた。そこでは複数の仏像がセットになっていた。それだけでなく、お寺と一緒になって仏の世界を盛り上げていたのだ。今のブームは単体としての仏像鑑賞に終始している感が否めない。
それはそれで結構なのだが、さらに、仏像とお寺の全体をやさしく語った本がほしい…。
仏像への興味が納得に、そして愛着にかわる。
仏像の種類に始まり、
その製作方法や時代背景と仏像の関係、
そして仏像の中身に隠されたものなど、
拝観のポイントを4つに分けて
解説されている。
高圧的な説明でなくて、お話を聞くという感じに近い。
こども向けの展覧会の本というだけあって、
専門用語を排除し、語り口調で書かれた文体や
写真のほかにも、ほのぼのさせてくれるイラストもあり、
初心者の興味をどんどんひっぱってくれる。
いろいろな人の思いがこめられた仏像の写真を見つめながら、
仏教の世界をのぞいてみたいひとにぴったりの1冊。
仏像をなんとなく敬遠してきた方に特にお薦め
無上に仏像のことを知りたくなって,仏師である向吉悠睦氏が書いた「やさしくわかる仏像入門」と本書を読んだ。向吉氏は仏像製作の立場から、本書の著者は博物館員の立場から、それぞれ仏像のことを分かり易く解説している。特に、難しそうという理由でいままで仏像をなんとなく敬遠してきたひとなどに、両書ともお薦め。
やっぱ「仏像っていい」と思わせてくれなくちゃね。仏像入門本ではベスト。
仏像の「ひみつ」と題してありますが優れた入門書です。
今まで仏像の本というと、
1.教科書的なもの(仏教そのものの解説が中心。写真は小さい白黒)
2.網羅的な写真集(文化遺産としての解説が中心)
3.単なる観光ガイド(古寺めぐりの解説が中心)
のいずれかで、「仏像」の入門書が以外となかった様に思います。「ちょっと知りたいな」くらいの「興味」では取りつく島がなかったんではないでしょうか。
本書はそのいずれでもなく、あくまで「仏像」についての「入門書」ということを念頭においた構成になっています。見やすい紙面、こなれた解説、ちゃんとした写真(書籍としては当たり前の事ばかりなんですが)。それらが相まって「なるほど仏像っていいかも」「ありがたいもんだったんだ」と思わせてくれる。そういうのがやっと出た訳です。もっと知りたくなるしもっと見たくなる。
写真が載っているのは東京の博物館収蔵のものが多いのですが、あくまで例として載っているので、どこにお住まいの方にも初めての一冊としてお勧めできます。友人を無理矢理拝観ツアーに連れていく時に電車の中で読んでもらうのにも丁度いい。
やっぱり入門書はワクワクさせてくれなくちゃね。
しりたいことがわかる
欧米人と京都や鎌倉を歩くとき、仏教について尋ねられることがよくある。そんなとき、自分の教養の無さを感じ何度か仏教書を開いた。しかし役に立たない。詳しすぎるのだ。
仏像に関する本は多く出版されていると思う。もっと分厚く情報が多い本もあるかもしれない。でもそういう本で「知りたいこと」を探すのは大変だ。情報は集めるだけなら簡単である。大変なのは重要な情報を選別すること。優れた教養書では優れた選別がなされている。本書はその好例だ。
この本を読んで東京国立博物館へ行こう!
目から鱗な仏像解説。イラストを担当した川口澄子さんから最近の仕事はこれ、と紹介されたものだが、いきなり細部に入らずに大まかな分類から仏像の見方を教えられる構成がいい。この本を読んでからすぐに東京国立博物館に行ってみた。見える見える、違いがよく見える。仏像が見えるようになるいい本だと思う。
東京国立博物館の所蔵品が中心ですが…。
仏像の見方、といった内容の本は、すでに出版されたものが多数ありますが、
たいがい、文章も装丁も渋すぎて手が出ません。 でも、この本は違います!
装丁がものすごくいい!
レイアウト、イラスト、字体、ともにセンス良さすぎ!!! 文章も、分かりやすい。
眺めるだけで、しあわせな気分に♪ コラボレーションの勝利です。
表紙の見た目以上に、若者ウケすると思います。ヴィレッジバンガードに並びそう!
(クウネルあたりのスロー系女性生活雑誌や暮らしの手帖を思わせるデザインです。)
ただ、少し残念なのが、登場する仏像が、東京国立博物館の所蔵物ばかりな点。
東京に住む人なら、この博物館に足を運びたくなる効果がありそうですが、
地方人にとっては、他にも有名な仏像はたくさんあるのになあ、と思ってしまいました。
サブタイトルはついていませんが、あくまで、『東京国立博物館・仏像ガイドブック』が狙いなのかもしれません。
それを差し引いても、手元に置いておきたくなる一冊!!
仏像人気の秘密を知る
昨年度暮れ 東京博物館にて大盛況だった、「仏像展」。何と2ヶ月の開催期間で、30万人もの人を集めたという。なぜ、これほどまでに「仏像」が人を魅了するのか、気になっていた。この書籍もロングセラー街道を走っているようだ。
人気の秘密はこの本を読むと理解できる。まず、仏像は4つの組織に分かれるというお話から始まり、引き込む。如来を頂点とし、菩薩、明王、天と4つに分類できる。例えば 菩薩は如来になることを目的とし修行に励むのだそうだ。
また、仏像の額にある ほくろ らしきものは、 ほくろではなく 白い毛の塊だと。自分の常識のなさを思い知らされながら、仏像の知識を増やすことができた。
寺が親戚なので、、、
いままで多くの仏像と巡り合ってきた。
手のひらにのるような小さなものから、奈良の大仏
あるいは外国の日本庭園にある意味不明なものとも
対面した。
たしかに仏像はおもしろい。
転地を裂く地震にもおおくが勝ち残りそしてこれからも、、、
わがやにも仏像がある。
なになにの作らしい。毎日見ているとどうということもないが
たしかにひみつはあった。
どうやら手がうごくらしいのだ。
作者がちょっとした悪戯をしたと叔父はいう。
こんなちいさなもののどこに力があるのだろうか。
仏像見学で海外へいくのもよいが、おとなりの寺の仏像にも
なにかひみつがありそうだと。うれしくなり、したしくなり、
温かみを感ずるよみごこちだった。
