ハル、ハル、ハル

  • [著]古川 日出男

カテゴリ:
単行本 (201頁)
ISBN:
4309018289
発売元:
河出書房新社 (2007/07)
価格:
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158,582 位
評価: 3.0
2008
06/26
Thu

面白くない

25.0% (3 / 12)
[No.5] posted by デッキー

アジアンカンフージェネレーションのヴォーカル 後藤正文が支持する作家。

アジカンは大好きだが、この作品は面白くなかった。
ロックを主張する後藤が作家に協調するのはこの人のパフォーマンスじゃないだろうか?
朗読などしているらしい、本の内容といえば切って張っての確かにリズムのある文体。

引き込まれる感じもする、他にない作品だろ思う。
ただ、「だから何?」 という感覚が残り過ぎてしまう作品だった。

目的も達成感もフラグも何もかも未消化で、掘り下げもエンディングもない。

日本刀には斬る目的があり、人を斬って初めてそれが完結する。
その過程、それがドラマ、小説だと思う。

さて、本作はただ斬るというスタイルを繰り返しているだけであり
作者の終始徹底した剣技を眺めているだけである。

「空を斬る」という感じ(雄たけび付き、それが作者のパフォか)

確かに魅せるという事が素晴らしく、重要なことだと思う。
だが、言葉の羅列・リズムだけで結末にまできっちりと及んだ小説に成るとは思えない。

消費者の時代にとって、このような異小説は望まれるかもしれないが
帰結のある作品、その中での言葉の羅列・リズムの活かし方を考えて欲しい。

突出した作品は気に入られもするが、消費者に向けての工夫を怠っているような気がする。

リズム・文体を持つ人間達がどうして退廃的な人間ばかりなのか?

2008
03/20
Thu

は?実験小説?

40.0% (2 / 5)
[No.4] posted by amazonjoker

正直、ちょっとこの手法には飽きてきた。
「アラビアの夜の種族」や「ベルカ、吠えないのか」のような
読ませる小説に回帰して欲しい。

2007
11/30
Fri

読後に注意です。

100.0% (1 / 1)
[No.3] posted by 牛氏

テンションが高い小説です。読んでいるとき、ちょっとだけ舞城王太郎を思い出しました。面白かった。読んだ後に書評やブログを書いていてびっくり。この作品の影響をモロに受けている文章になってしまった。真似とかじゃなくて、無意識。すごいよ、これ。声に出して読みたくなるもの。読んで、そして体感せよ!

2007
07/31
Tue

走る、走る、走る、、、、良識をひと蹴りする三つの話

66.7% (10 / 15)
[No.2] posted by 風

 10代〜30代までの主人公の口語体っていうのかな、独白調の短い文章と会話が乱射され、疾走していく短篇が三つ。すべてに、良識をひと蹴り!の非日常の雰囲気が満ち満ちていた。
 表題作「ハル、ハル、ハル」は、話がどこに転がっていくのか全く予測がつかない面白さがあって楽しめたのですが、「スローモーション」と「8ドッグズ」の話では、登場人物の舌足らずな言葉遣いが鼻について、居心地悪かったですね。ストーリーが自由奔放に走っていくテンポ感、解放感はいい感じだったんですが、一方で、主人公の幻覚体験に堕しかねない危うさも感じました。そこら辺をどう受け取るか、過激な文体になじめるかどうかで、好き嫌いが分かれる小説ではないでしょうか。
 収録作品は、次の三つ。
■「ハル、ハル、ハル」・・・・・・三人の「ハル」が出会って、千葉県の犬吠埼へと向かう話。少女「ハル」の台詞、「もうパンツ脱いで走ってる感じよ。100パーセントの解放感。ざまあみろ世間」がかっこいい。
■「スローモーション」・・・・・・身長174センチの女が、読者に宛てて書いていく日記。やがて、理不尽でショッキングな出来事がやって来る。
■「8ドッグズ」・・・・・・年上の恋人との5歳の差を埋めるために、「8」の魔法を意識する若い男の話。表題作とともに、犬が重要なキーワードになっている。

2007
07/25
Wed

本を読まない人にもおすすめできる本

100.0% (17 / 17)
[No.1] posted by nanakko

「この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ」…とにかくこのイントロに惚れ込んで即購入してしまいました。とにかくかっこいい!! 表題作と「スローモーション」、「8ドッグズ」と3つの中編が収録されていますが、登場人物は皆ギリギリのところに追い込まれている、危うい人間ばかりです。母親に捨てられた少年、家出を繰り返す少女、リストラされて鬱病を煩い妻にも逃げられたタクシー運転手、等。一歩間違えば暗く重い小説になりがちなのに、読後感は非常にポップですっきりとしているのは、ここにあるのが作者からの生きろ、サバイバルせよ、というポジティブなメッセージが作品の隅々にまで行き渡っているからかもしれません。子供から大人まで、今生きることに困難を感じている人に全身で体感してほしい小説です。


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