- [著]マッテオ モッテルリーニ
- [翻訳]泉 典子
- カテゴリ:
- 単行本(ソフトカバー) (320頁)
- ISBN:
- 4314010479
- 発売元:
- 紀伊國屋書店 (2008/04/17)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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人間に関する古くて新しい知見
「人間は思ったほど合理的でなく、考えることに怠惰な上にすぐ感情に流されてしまう生き物である。しかし、そのような性向や脳の構造を備えているからこそ、人間的な判断ができて社会が維持されているのだ。」
ある意味古くて新しい、そんな事実を示してきた多くの実験結果をコンパクトにまとめ、読者自身にも様々な問題を通して実感してもらおうとする行動経済学の解説書です。前半の3分の2では、日常の問題解決において私たちが陥ってしまう様々なバイアスを紹介し、後半の3分の1では、他者が関わる意思決定についてゲーム理論や神経経済学の知見も絡めながら解説しています。
自分自身の知恵と情緒のコントロールにはもちろん、マーケティングや組織運営や政策提言に対しても大きな応用可能性を秘めていますが、それに対する論考は残念ながらあまり無く、世間でも今のところ目立っては見当たりません。大きなムーブメントが起こるには時機が満たないようですが、いずれやってくるその日に備えて、動向を追っていきたいものです。
2002年のカーネマンのノーベル賞受賞以来、にわかに注目を浴びてきた行動経済学でしたが、これまで日本語で手に入る情報はどちらかというと専門書的なものか、あるいはビジネス雑誌や投資関係の本における断片的な紹介くらいでした。しかし、その潜在的なインパクトを考えると、このように装いもポップな紹介書が日の目を見るのは遅すぎたくらいかもしれません。翻訳が分かりにくい文章もありますが、本家であるアメリカ人の書くものとは若干テイストの違う、イタリア語のこうした良書が翻訳されたこと自体は歓迎すべきことでしょう。
また、経済学史の中での行動経済学の位置づけや、心理学をはじめとするほかの学問との関係、および個別の知見のより詳しい背景について知るためには、友野典男『行動経済学』(光文社新書)を併せて読むのをオススメします。本書と重複する内容についても理解が深まります。
マーケットでの人間の行動パターンを読む
「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術」でカーティス・フェイスが行動ファイナンスについて言及していたので、興味を持って読んでみました。
とても面白く読めました。
人間は経済学で仮定されるような合理的な判断はとてもできず、感情に大きく左右されて判断したりするということが、改めてわかりました。
マーケットでのトレードのように、命の次に大事なお金を賭けて、瞬時に大きな損益がブレる現場なら尚更大きく感情に左右される人が多いのでしょうね。
感情をコントロールできる人が、市場での勝者になれるのは間違いなさそうです。
実践的行動心理学
人間が物事を判断、決定する時に如何に根拠のない感情に動かされているのかを詳細に解説した本です。
タイトルは、「経済は・・・」となっていますが、応用範囲は経済つまりお金にとどまらず、日常生活で繰り返されるあらゆる、「判断」や、「決定」に適用されるはずです。
冷静に計算してみれば、どちらが得なのか分かるはずなのに、シチュエーションが変化するだけで全く逆の結論を出してしまう理由がよく分かりました。
「自分が知らないと言うことを知ると言うこと」が智者であるという孔子の言葉が深く突き刺さります。
読み物としても最高に面白い経済理論本
人の営みをすべて経済活動だとすると当然そこには感情による行動が反映されます。
本書はその原因と結果を多くの例を挙げて説明していますが、単なる経済書というよりも非常にわかりやすい経済読本です。
プライシング・ポジショニングなどビジネスのシーンで悩み、決断しなくてはいけないことが多いのですが、本書はそのようなときの指標として人間感情がすべてを左右するとしています。ペルソナ・セグメンテーションなどによるビジネスモデルの構想時の発想法がいろいろ言われていますが、本来マーケッター・ビジネスプランナーとよばる職種は心理学を理解しないと成功しないと思いました。
最近のビジネス書ではもっともお勧めする一冊です。
経済は感情で動く
具体例がたくさんあって面白く、よく説明してある本であるが、
文化の違いにより少しとっつきにくい、理解を難しくしている部分がある。
行動経済学の入門書
光文社新書の「行動経済学」を読んだ後、もう少し内容を深めようと思い本書を読みました。最初に本書を読めば違った印象を持ったでしょうが、(目新しい部分はなく)「特に読む必要はなかった」と感じました。
但し、本書の方が前掲の新書よりも易しいということもあり、行動経済学の入門書としてはむしろ本書の方が敷居が低いと思います。なお、肝心の「問と解答」部分の翻訳が分かり難いため★一つマイナスしました。
翻訳がヘタクソ!
訳者は経済知識が乏しく、原文をまったく理解していないように思われます。ただ英文をそのまま直訳しています。内容は面白いはずなのに、とても残念です。原著を読んでみたい。
せっかくの面白い素材なのに・・・
「商品が2つあったら安いほうを選ぶ。3つあったら真ん中」
「9千円の商品が8千円になると安く感じるが、19万円のものが18万9千円になっても大して変わらないと思う」
「得している株はさっさと売り、損している株は手放さない」
などなど、人間の判断や行動がいかに合理的でなく、当てにならないかがよくわかる。
これまで、人間は経済活動に際して必ず合理的な判断を下すとみなされてきた旧来の「経済学」に対して、これでもかというほどチャレンジングで、とても面白い。
…のだが、訳がとても読みにくい(正直、後半は投げ出してしまった)。
直訳に近い訳がやたら目につくのだが、それもそのはず、訳者はこれまで「経済学」の本を読んだこともないらしい。
これではせっかくの面白い題材の魅力が半減。実にもったいない。
私生活でも、投資活動でも!!
行動ファイナンスの基本が、クイズ形式で学ぶことができ非常に参考になります。
人間の行動は感情によって左右され、必ずしも合理的行動では無いことが良く理解できます。
投資をするにおいて役立つ知識が満載です。
また、経済活動という意味では、日常で買い物をするにおいても必要な知識を学べ、私生活でも役に立つ知識ばかりです。
しかしながら、若干訳がわかりづらいことが残念でした。
また、後半の章は「ファイナンス」というよりは、それを科学的に示す神経学についてが主となります。
したがって、なかなか小難しい内容になってしまい、好みが分かれるかもしれません。
そのあたりの章は読み飛ばすとすれば、是非とも多くの方に目を通していただきたい一冊です。
あぶく銭は直ぐになくなってしまいます。
毎月の給料の中の一万円と、競馬で当たった一万円は価値が異なって感
じてしまいます。
あぶく銭は残らないと昔から言われます。
一万円が道に落ちていたとして、拾った一万円を落としてしまっても、あまり
悲しくないと思います。毎月の給料の中のお金を一万円落としてしまうと、泣
きたくなってしまいます。
同じ一万円なのに何が違うのでしょうか。
持っている株が突然下がってしまうと言い訳に「あの会社はおかしいと思っ
ていたんだ。」とつい話してしまいます。
あの会社の株を買うときは、さんざん「いい会社だよ。」と言っていたことを
忘れてついいいわけをしてしまいます。
同じお金、同じ株なのに状況が異なると自分自身の中でお金、株に対する
価値観が変わってきます。
何故、価値観が変わってくるのかを理解できる一冊です。
あぶく銭を無くしてしまわないために是非読んでみてください。
