- [著]薬袋 善郎
- カテゴリ:
- 単行本(ソフトカバー) (234頁)
- ISBN:
- 4327451185
- 発売元:
- 研究社出版 (1997/08)
- 価格:
- ¥ 1,365 (税込)
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正確な英文読解に近づきたい英語教師向け
受験生が読むには実利が小さいが、タイムやニューズウィークを読む英語教師には役に立つと思う。
正確な読解にいたりためにいくつものテーマで英文を取り上げている。
Newsweekを本当に理解したい中〜上級者向け
この本には参った。評者はTIMEやNewsweek、その他の数多くの英文記事を20年以上読んできた者として、告白しなければならない。実は英文記事を100パーセントは理解していなかった。理解していなかったことすら気づかなかった。多少速く読めることで勝手に満足していたのだ。
この本を読んで、その自己満足が打ち砕かれた。そして強力な知識を身に付けた。とくに役に立ったのは9章「前提と焦点」、10章「有意志・無意志」、11章「中間命題」。とりわけ11章の「中間命題」には、目からうろこが全部落ちてしまった。だからNewsweekには、AndであるべきところがButになっている英文があったのか・・・。
もしこの本を手に取ることがなかったらと思うと、ぞっとする。TIMEやNewsweekの英語を心の底から理解したい人は、必ず読むべきだろう。とくに自己満足気味の上級者に薦めたい。
実際の英文を読む技術
前著「英語リーディングの秘密」の続きとして出版されているが、その趣旨は全く異なっていると言っても過言ではない。前著が英文法の構造を追及する基本的な一冊だったのに対して本書はレベルも格段に高い。主として、TIMEやNEWSWEEKといった米雑誌を自由に読みこなせるレベルの英語力を持った上での英語力洗練の為の一冊である。
長文を読む際のロジックを踏まえつつ、文法的・構造的に英文を捉えていく姿勢は相変わらず正攻法以外の何物でもなく、非常に好感を持てるしい疑いなく受け入れられる。曖昧な箇所はコンテクストの側面から最適な解釈を選ぶ事もある。長文での技巧として最近ではパラグラフリーディングと言った言葉も流行っている様で、それはそれとして必要性も否めないのだが、結局英語は英語の構造を叩き込まずして簡単に真意を理解出来る言語ではないのだ。そう、筆者の英文法の解釈の姿勢は正に「真意」を問う英語力をつけるのに絶好の本に違いない。
英語読解力って何?
上記の疑問を今まで抱いてきました。英語を読む時は構文を正確に読みとることをしなければ、もちろん正確には読めません。しかし、構文の読みとりは初期段階にすぎないのではないでしょうか?
次の段階に至るには、言い換えれば構文を読みとる段階から、読んでいる英文の‘意味’つまりは‘コンテクスト’を読み取る段階に至るには、本書はうってつけです。
構文を読み取ることをしたい人は、「リーディングの秘密」を一度読まれてはどうでしょうか。
本書「リーディングの真実」には、構文を読みとった後の、考えるためのヒントが詰まってます。
実践的、有用な啓蒙書
タイムやニューズウィークは速読して要旨をつかめればよい。私はそう聞かされてきましたし、大抵の方もそうお考えでしょう。薬袋さんのこのシリーズは、うわべだけ早く読んでも、それでは真の意味を読み取ることは決してできないのだぞ、一語でも正確に理解しないと全文の読みが崩壊することがあるのだぞ、という冷厳な事実を暴露したことに大きな意味があります。もちろん、読み取るための具体的な技術は豊富に提示されています(その度に練習問題が配置されています)。良心的な姿勢です。英文を正確に読みたい方々にお勧めします。
レベルは高い,かなりの覚悟が必要
薬袋先生の本はすべて読んでいますが、この本も内容はかなりレベルの高い読者--英検1級保持者、難関大受験者,私のような理詰めで英文分析を好む人を対象としていると思います。
著者独特の英文分析法,記号があるのでその使い方に慣れるのに戸惑ったり、堅苦しい印象を持つかもしれません。
評論文に代表される英語のロジックを理詰めで突き詰めたい方にはお勧めです。
一通りの文法,語法,構文を理解しているつもりの人でも本書を読むと、自分の知識、見方が甘かったと思い知らされると思います。それだけに読み通せば得るものは多い。著者の和訳をよむと一般の受験参考書の和訳が怪しくおもえるほどです。
他の本では得られない英文解釈のヒント
学校では詳しく教えてもらえなかった、英文解釈のヒントが詰まっています。たとえば、第7章は、有意志と無意志の動詞についての説明です (この考え方を、私はこの本ではじめて知りました)。某有名予備校の校内誌の連載が元原稿だそうですから、対象とする読者レベルは、中級/上級だと思います。
