- [著]薬袋 善郎
- カテゴリ:
- 単行本 (210頁)
- ISBN:
- 4327451614
- 発売元:
- 研究社 (2002/11)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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考え抜くことの素晴らしさ
英文を考え抜くことで
思考力が磨かれるということが実感できる本です。
個人的には、no more 比較級 thanの2通りの解釈の仕方は
ほとんど本に書いていないので、とても参考になりました。
ただ、通読するのに多少の根気が必要かもしれません。
読解の本じゃないよ。鑑賞の本だよ。
著者の本はどちらかというと、
『英語リーディング教本』の方が知られているんじゃないでしょうか。
教本の方が、いわゆる英文読解(しかも基礎の基礎)を
丁寧に解説している本であったのに対し、本書は「英文鑑賞」の本です。
だから、ある程度の文法や構文の知識がある人が読むと効果大。
でも、この本で「英文読解」を勉強しようとすると、それは間違いってことになります。
「英文解釈」のお勉強をしたい人は『英語リーディング教本』へどうぞ。
本書は、英語をじっくり読んで正確に理解したいと思う人が読むと吉。
日本語も英語も同じですが、
世の中には、サッと読んでサッと理解すれば良い本や文章がある一方で、
じっくりと時間をかけて向き合って正確に味わう本や文章もある。
本書は、普段サッと読んでサッと理解すればいいものにしか接していない人には必要ないでしょう。
そのような人が手に取れば、批判しまくるのは目に見えている。だって、本人に必要ないんだから。
この本を基礎に、著者が挙げているような英文鑑賞系の参考書を読むなり、
自分が読みたい、味わいたい本を読めば確実にステップアップできる。
英文を正確に味わいたい人は読むべし。
すばらしい
ブルー・スカイのブルーを青と訳すか、碧と訳すか、なんですよね。
英文解釈と格闘する喜びは結局、辞書を読む喜びであります。
デイリーコンサイスが物足りなくなって、英和中辞典になって、
ランダムハウスになって・・・・・
ただ、どんなに美しく訳せたとしても、その文は原著者のものなんですよね。
英文解釈にはノイエスがありません。
しかし、しかしです。
それにもかかわらず我々をひきつけるもの。
それは、美しい日本語を作りたい、という原始的欲求に他なりません。
辞書はその推敲の手がかりであります。
この珍しい苗字の著者は、そのことを詳らかに具現してみせてくれます。
こういう本がきちんと読まれている以上日本は大丈夫です!
薬袋善郎さんの語学書は、どれも素晴らしいです。
著者の熱い思い、人柄、謙虚さが、じわーっと感じられ、思わず引き込まれます。ほんとうに実力の備わった方は、こういう本を著すということの、実例だと思います。
日本人にとって苦手のひとつ、否定のくっついた比較級の英文、「the atomic holocaust is no more terrifyingly real to us than were the hords of Attila to frightened peoples of fifth century Europe.」
の解説が、なんと、20ページ以上にわたって、いろいろな実例を挙げて書かれています。また、その解説の仕方が素晴らしいのです。
英語をきちんと読む訓練をしたい人ための、reading as an intellectual exerciseとして、ぜひ、お薦めしたい優れた本です。
採り上げられている英文が、大学入試問題からのものが多いからといって、「なんで今さら入試の英語なのー?」なんて、みくびらないでくださいね。薬袋先生の謙虚さを見習いましょう! 実際、受験生たちがどのくらいの点数で合格したのかは、わからないのですから。いずれにしても、どれも考えさせられる良質の英文ばかりです。
深いですよ。
この本の筆者には、小生が浪人時代にであった方で、Freme of Referenceという謳い文句で、英文読解の方法論をといておられました。薬袋先生の方法論がはじめて私がであった英文読解法です。大変にわかりやすいです。しかも正確で深い。本格的です。ただ、氏の方法論は、ちょっと理屈っぽい点と英文読解ならぬ英文鑑賞的な側面があるので個人的に相性がよいないので、3点にしておきました。しかし、良書には違いないと思います。
精読?
この本の対象者は、「構文が読み取れるし、単語の意味も9割近くわかる」という人向けです。
その上で、文の真意を読み取るための手がかりを得るための本です。ただし、本書をやったからといって、目にする全ての英文の真意が、読み取れるようになるというわけではありません。
ただ、薬袋氏流の考えるヒントが示してあるのです。英文の真意を読み取るには、もちろん背景知識が必要ですし、文脈を読み取る力が必要です。このことを薬袋氏は実践して見せているのです。
この本は、そういった意味で啓蒙書に近いのではないかと思います。
精読とは、文をカッコで区切るなどという読み方ではなく、文の意味を詳細に検討していくという行為なのだ、ということを示してくれる良書であると思います。
目から鱗
評判が良いので購入してみました。確かに優れた内容です。英文を表面的ではなく、心底から理解したいと考えている方に有用です。大学受験生でも、難関国立大を受けようという方には参考になるでしょう。翻訳家で、この本の「誤読」を口を極めて罵っている人がいますが、その批判は的外れなので、安心して使用できます。それと、序文、後書きには非常に感銘を受けました。英文をスラスラ正確に読める人というのはある程度天成の素質なのですね。もしかするとそうではないかと思っていましたが、英語教師自身からそうだと言われたので、納得できました。昔の英文学者が書いた参考書を眺めると、アッサリと訳だけが示されていることが多いのですが、著者たちは「この英文が読めない人は、何で読めないのかがわからない」境地の人たちだったのですね。
ビジュアルと見比べて
正攻法、とはいえ今では少数派の精読講義。英文の語句のレベルはそれほど高くないので表面の理解だけで通読してしまいがちだが一つ一つの語を確認しながら学習するべき本。良い授業と同じで、一冊通して使えば良さがわかるはずだが、著者の意図が「はじめに」「Essay」など至る所に記されているのでそのスタンスをも含めて味わうべし。それには繰り返しが必要だが索引がないため復習に工夫する必要があるので1点減点。自分の好みと合わないなあ、と感じる人は『ビジュアル英文解釈』(伊藤和夫著)、『英文を正しく読む50講』(倉谷直臣著)、『精読の極意』(丹羽裕子著)などと見比べて選びましょう。これが終わったら、『精説英文読解』(和田孫博著)に移行して骨太の読解力を養い、『英語のセンスを磨く』(行方昭夫著)で仕上げれば言うことなしでしょう。
英語への取り組み方が学べる
例文を元に英語を精読するとはどういうことか、読解するとはどういうことかを教えてくれる本です。単なるテクニックよりも考え方や取り組み方が私にとってはとても参考になりました。
英文で国語の問題を解く
英文でセンターレベルの国語の問題を解くために必要な精読技術が身につきます。ペーパーバックを読むとき、もう少し深く読めるようになるので、楽しくなるかも。
