- [著]T・D・ミントン
- [翻訳]水嶋 いづみ
- カテゴリ:
- 単行本 (220頁)
- ISBN:
- 4327451800
- 発売元:
- 研究社 (2004/09/09)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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「おかしい」というより
筆者(当レビューワー)はおもいます。おかしいというより
全然わかっていない、のほうが適訳。該当文の書き手の意思(思惑)については
学校ではなにもおしえてくれない、そればかりか
学校所属のネイティブ講師がいる場合でも、
独自問題のネイティブチェックをしてもらわない、
そんな学校がいまでも相当数あるようです。
文脈をつかっての学習のなかで、ミントン先生レベル
に教えていただける学生に限り、マスターできるのかな。
その他の学習者は見て、(自分の手で)書いて、声に出して
覚えるしかないとおもいます。作品の中で出会って意味がわかって初めて
ものにできるわけです。それか、自分でその表現をつかってみる。
それにより、習得可能になると思います。
シリーズ I、IIも読んでみたいです。
ちょっと読みにくくなったけど、良書であることは確か。
本書の内容は比較級と関係詞に的が絞られており、私は同シリーズ「英文法I」に続いて購入しました。II を飛ばしたのは、私自身の学習において比較級と関係詞を早く整理したかったからなのですが。
取り扱う内容自体が難しいから止むを得ないのか、「I」に比べれば日本語説明がスイスイ頭に入ってくる感じではなく、理解しながら読むのに少し労力を要します。(十中八九、私の英語力の問題なんでしょうね…。)
no more/less than、not more/less than 当たりの明快で目から鱗的な説明を期待して購入したのですが、他書とあまり大差はありませんでした。関係詞(when, where など)のところは、むしろマークピーターセンの「日本人の英語」の方が少ない紙面で簡潔に説明しているだけシンプルで分かりやすく感じました。(好みの問題なんでしょうが。) ということで星4つ…。
ミントン氏とピーターセン氏の両方の本を一応読んでおくと良いのかもしれません…。
引き続き目からウロコの英文法書
第一巻、第二巻に引き続いてのミントン先生による英文法の啓蒙書。
今回は比較級、関係詞といった日本人に英語学習でもっとも困難を伴うも項目である。特に機械的な丸暗記ですましてしまいがちな点に対して、ネイティブスピーカーとしての感覚をできる限り誠実に、明示的な言葉で我々に伝えてくれる。
「-erを使うかmoreを使うかの問題」や、「not比較級than とno 比較級 than」の区別などについては、なかなか一般の英語教師であっても十分認識されていないのではないだろうか。多くの英語学習者、教師に読まれることを薦めたい。
訳者は変わっても、文体は前巻と統一がとれている。やはりやや英語の直訳調で、趣旨や要点が注意しないと読み取りにくい点がある。
何度も読み返したい好著
日本の学校教育で習ったはずの英文法がいかにネイティブ・スピーカーの視点からいえば誤りや勘違いに満ちているかについて、懇切丁寧かつ簡明に解説したシリーズの最新刊です。
取り上げている文法項目は、比較級と最上級、関係代名詞と関係副詞、そして直接話法と間接話法の三つです。
今回の書にも大変勉強させられました。
本書によれば、単に自分の家と父親の家のサイズが同じだということを言いたい時には、
1)My house and my father's are the same size.
という文章を用いることはあっても、
2)My house is as big as my father's.
とは言わない、とあります。
それは、A is as ‾ as B.という文章はAとBが全く一緒だということを言っているのではなく、Aを過小評価してはならないと言っているからです。上記の2)の文は、もちろん文法的にはなんの問題もありませんが、意味しているところは「私の家が小さいと思っているかもしれないけど、そんなことはなくて私の家だって父の家と同じくらいの大きさはあるさ」ということなのです。
また、「以前、日本のある放送局が面白い実験をしていました」という文章を次のように英訳してはならないとあります。
A Japanese TV station carried out an interesting experiment before.
beforeをこの例文のように使うと、この実験が何に先立って行なわれたのかが分からないからです。
A Japanese TV station once carried out an interesting experiment.
とすれば良いということです。
自分がこうした点を意識しながら英語を話したり書いたりしていないという恐れと自戒を強くする読書でした。
比較の問題にかんする貴重な本
比較の問題に関する説明は類書が少なく、さらにそれがネイティブの観点から書かれているというところがすでにこの本の価値を十二分に表明しているといえよう。高校で習う悩ましいno more, not more 系の構文はほぼひととおり網羅されており、とりあえず比較の構文に対する考え方は大きく変えられるだろう。特に比較の構文の場合、構文上の否定形は意味の上でももとの構文の否定の意味を表すわけでないという点はおそらくどこにも指摘されていない事柄ではないだろうか。
しかし内容の敷居は1作目などと比べれば少々高いような気がするので、じっくり腰をすえて読むほうがためになるだろう。また関係詞の章についてはどちらかというと関係詞の問題というよりも英語における名詞の数や冠詞の問題であろうし、マークピーターセンの「続日本人の英語」でもとりあげられているので、あんまり目新しい点はなし。関係詞の用法自体の説明もケースバイケース的な説明でやや一貫性に欠ける。
最後に欲を言わせてもらえば、これまでのこの著者の書を読んだことのある人ならよくわかると思うが、あまり体系だった説明に感じられないスタイルの書き方になっている。それぞれの章に要約、まとめみたいなものを付けてもらえるともっと読みやすいのにと思うのは私のみではあるまい。その点で星1つ減。
上級者への入り口に
著者の「はじめに」にも書いてある通り、本書は初級用でもなければ、専門書でもない。しっかり勉強をして大学に入学した学生が専門に入る前の準備体操的なレベルでしょう。ただ、英検一級レベルでも間違いを犯すような指摘もありますので、上級者にも読む価値は十分あります。本文中の説明箇所では、前作と前々作とのクロスレファランスを求めたりしていますので、持っていない人は新たに購入するか、図書館でも行って借りましょう。学習参考書の延長線上のものなので、仕方ありませんが先行研究などの参考文献が一切載せていないのには、ちょっと残念な気がします。
