- [著]富岡 竜明
- カテゴリ:
- 単行本 (198頁)
- ISBN:
- 4327764604
- 発売元:
- 研究社出版 (2000/06)
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著者の限界が見える
これまで国公立2次の英作文対策として推奨されることが多かった本で、受験生が間違いやすい文法語法をテーマにした「標準編」とかなり長い日本文を英訳する「上級編」から構成されている。英作文の減点箇所を知るには便利だが、本書の模範解答は、副詞節等を使って1文で書けるところを、わざわざ短い2文に分けて書いているものが多く、「上級編」では特に、稚拙な文体が目立つ。これは著者の能力の限界を示すものであろう。京都大対策なら、教学社の赤本シリーズ「京大の英語」で過去問を25年分やるほうがずっとよい。
英作文の誤答例集としても読める参考書
本書にある例題を1題1題実際に自分で書いてみるのが「正しい使い方」であるのはいうまでもない。人によって本書と出会う時期は異なるだろうが、そういう意味では、ある程度の文法事項や表現が定着すると考えられる2年の中盤以降にじっくりと腰を落ち着けて始めるのがよいだろう。ただ、たとえば3年の後半に誰かに薦められた際に、時間がないからといって避けてしまうのではあまりにももったいないともいえる。したがって、時間がないという受験生には、誤答例集として標準編だけでも読まれることをお薦めしたい。
本書の構成は、まず「生徒の答案」が示される。それにもとづいて、「GRAMMAR&USAGE」欄で減点対象の誤答例が挙げられ、「STYLE」欄では減点対象とはならないが英語表現として不自然なものについて説明される。さらに問題によっては「STRUCTURE」欄で構文上の注意点が指摘される。最後に模範解答と、実践演習としてもうひとつ問題が提示される。人によってはそこまで気を配る余裕がないかもしれないが、特に「STYLE」欄で述べられている不自然な英語表現をいかに自然なものにするかという視点は英語を学ぶ上で非常に大切な問題である。こういう部分は実際の高校の現場では触れられたり触れられなかったりで、指導する者の経験と力量が問われる部分だといえる。そういう意味で、私としてもそこから得るものは多かった。
本書には残念ながら「さくいん」がない。このこと自体は不満だが、逆にそれをうまく利用するとすれば、役に立つと思える表現や語義説明を抜き出して自分なりにまとめておくのもひとつの学習のあり方だと思う。足りない部分は自分で補う姿勢も大事だろう。
最後に☆4つの理由について。本書は改訂版ということだが、明らかなスペルミスや誤字脱字が3カ所はある。こういう校正上のミスはなんとかしていただきたい。
今や可もなく不可もなく・・・
けっして悪い本ではない。これ一冊で和文英訳対策
を済ましてしまうのも十分アリだろう。ただ巻末の
暗記例文を見ればわかるだろうが、かなり不親切な
本であり、「オマケとして付けたったぁ!」感が否めない。
本編の添削だが同種の、Z会の入門編の方が得るものは多いだろう。
正直、取っ付きにくいので、覚悟!
例文集ひとつとっても、かなりムヅいです。
高校3年生が一念発起して本書を手にとっても
途中であきらめてしまう率が高いでしょう。
添削例も、もともとの答案が結構いい線いっている
ので、「優等生の模範添削」を指くわえて眺める気分
になること必至。
ずばり、阪大・京大・地方国公立医学部あたりの本格
英作文2題、が入試に課される受験者御用達。
ただ、
覚えてしまえば勝てるというほど英作文の「入試採点」
は甘くないと聞く。減点主義で、合格者ですら大半は
実際ほとんど「点」などもらえていない由。
読む、とゆうより眺める、に近い最高レベル参考書。
英語の勉強の終盤に
英作文ができなくて悩んでいる方は多いと思いますし、私もかつてその1人でした。実際に勉強してみて気付いたのは、基本的な文法事項からなる例文を体で覚える勉強と、細かい文法知識を正確に理解する勉強は、全く別のレベルの勉強だということです。つまり、「・・・が・・・な本」のような日本語を英訳するときに、関係詞節や分詞構文、同格のthatのいずれかが使えそうだな、と「思いつく事」と、そうした思いつきから「文法的に正確な文を書けること」は別だと言うことです。この本が対象としているのは前者の段階をクリアしている読者です。この基本的な段階をクリアするには、基本構文を手で書き写すなどの勉強が必要です。私は大学で外国語を学びましたが、その際には500以上の基本的な例文を5回ずつノートに書き写すという地道極まりない勉強をしました。
縁あって私は大学受験生の方を指導する機会を得ましたが、英作文ができなくて悩む生徒さんは、このような地道な「作業」をするかわりに頭で理解しようとしている方が多いようでした。しかしそれは努力の方向性が違います。この本に取り組む方は、準備作業として基本の構文をマスターすることをお薦めします。したがって、この本は勉強の終盤に取り組むのが適するといえます。
京大一直線
過去20年あまり傾向が一貫している京大英語攻略のマスト・アイテム。
英語を書く人の、言葉の順列と主語の決め方がわかれば、英語が読めるのだから高校1年の夏休みに、〈基本文例〉を全部。2年の夏に標準編全部。後は定着あるのみ。いろいろ模試や、過去問に挑戦して、センター後に上級編やればものすごくスムースにそれまでの努力が、整理できます。長文読解沢山やる前の段階に。高1の早い時期に。(基本文例)定着さすのが、何より大切なのではないでしょうか?そうすると文法も頭に入りやすいですよ。
英作文で大きく差をつけたいのなら試してみる価値あり
いわゆる英作文の大学入試問題からやや長い(時には論理的整合性の薄い)問題を取り上げる、硬派の実況中継。講義のトーンは『・・・実況中継』(語学春秋社)、や『英作文のトレーニング』(増進会出版)のものとは大きく異なるので、国立大の個別試験で英作文の配点が高く、さらにはそこで他の受験生と差をつけたい、という人は実際に手にとって確かめてみることを薦める。レイアウト的に空白のスペースが多いのだから、添削例だけでなく、受験生レベルでの合格答案、さらに洗練された訳、と2段階で解答を提示してくれるともっと使いやすかったと思う。上級編の解答を自力で作るのは(他のレビューにもあるように)結構難しいですよ。著者の視点・着眼点は個人的には大好きですが、「さくいん」って必要ないのでしょうかね?このレベルに近い参考書としては、『クニヒロの英作36景』(国弘正雄著;南雲堂)が『怒涛の入試英作文基礎20題』(たちばな出版)に抜粋され版を変えたもの、があるくらいなので、最終的にはこの本の一人勝ちか?
学生も社会人も迷わず買おう
素晴らしい。
英作文でよくある間違いを例に取りながら、解説していくタイプの参考書。高校生向けの本なのですが、広く社会人・学生にも薦めます。項目を体系だって順に説明していく本ではないので、初心者ではなく中級以上向けです。私は、英検1級を持っている社会人ですが、見開き2ページの中に一ヶ所くらいは新たな発見があって、「なるほどこりゃ要チェックや」と思うポイントがたくさんありました。
