- [著]市村 博
- カテゴリ:
- 単行本 (311頁)
- ISBN:
- 4331510298
- 発売元:
- 廣済堂出版 (2004/02)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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このシリーズ最後の輝きでしょうか
シリーズの最初はかなりの意気込みを持って書いたようにお見受けするが、さすがに続編ではやや息切れ。それが「3」では、再度意気込みを復活すべく、わかりやすい統一フォーマットで50社比較をしている。そのわかりやすさはマルである。
ただ、残念ながら50社にこだわりすぎるあまり、規模から考えればもっと読者が知りたいであろう大手数社の情報密度も、あまり選ばれないであろう中堅数社の情報密度もあまり変わらないため、フラストレーションが溜まる。これならばいっそ、著者のコンサルタント会社に相談に来た総件数とそのうちのクレームを分類して件数を乗せた方がはるかに信憑性に満ちたデータになったと思うのだけど、どうだろうか。
まあ、このシリーズでは一番わかりやすいフォーマットの本と言えるだろう。ただ、「4」のレビューでも書いたが、「4」は読む必要はほとんどない内容となっている。
ある意味、良い本
さすがにベストセラーだけあって、ある会社をひいきして書いたりは一切していない。家造りを考えている人が、展示場を回り、だんだんメーカーを絞り込んできた時、「本当にこの会社でいいのかな?」と思うだろうが、読んで、「まあいいだろう」と思えるに違いない。
ただ逆に、たとえかなり高い金額をはたいたとしても、(ある意味宗教的に(笑))ほれ続けられる家を建てたいと思っているのであれば、パンチに欠けるのでは?
ただ、では、その手の本は?ということになると、「例の外断熱のあれ」になるんですけどね(笑)。
くだらない
「本音評価」などと言っていますが、まあ、本音で本を書く人などいないと思うべきでしょう。仲のいいメーカーを良く書くものです。
ハウスメーカーなんてどこも同じです
私は以前ハウスメーカーに勤めていました。上司に、
「ハウスメーカーはどこもたいした違いがないから、お前ら営業がいるんだよ」
と言われ、なるほどと思ったものです。しかし、営業マンがそんなもので、それで成立しているのがハウスメーカーなのであれば、そんなものは世の中にとって無駄なものでしかあり得ません。そして私は会社を辞めました。その後私は現在アトリエ系の設計事務所に勤めています。
今の職場には「建築」と「建物」との違いを語れる人間がいます。
みなさん、多少苦労しますが、生涯所得の何分の一かを使う買い物なんです。大した違いのないハウスメーカーの営業マンなどの言うことに右往左往し、その挙句にくだらない家など建てず、共感できる建築家を見つけて住まいを創るべきです。
共感できる価値観と実績を持った建築家を見つけるためには、大変な手間が必要ですが、生涯所得の何分の一かを費やすことを考えれば、十分妥当なものだと思います。
大手ハウスメーカー50社を悪しき実例をもとに厳しく評価
著者は有料会員制の住宅建築相談サイトを経営しており,そこでの経験・実例等を踏まえて,大手メーカー50社を個別に評価しています。
大手メーカーで悪徳営業マンや手抜き大工に当たる可能性は僅かかもしれません。でも,それがたまたま自分の家に当たったら,たまったものじゃない!!各メーカーにはどのようなリスクがあるのか?それを回避するためにはどうやって自己防衛すべきなのか?そういったことのヒントを与えてくれる一冊です。
基本的に悪い実例を評価基準としているため,極端に思える評価も結構あります。話題性を持たせるためにわざと大げさに言ってる部分もあるような気がします。著者の立場も考えて,話を鵜呑みにせず,自分なりに噛み砕いて解釈しましょう。
