- [著]門倉 貴史
- カテゴリ:
- 新書 (280頁)
- ISBN:
- 433403375X
- 発売元:
- 光文社 (2006/10/17)
- 価格:
- ¥ 777 (税込)
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統計を使いこなすには
ロングセラーです。
統計の読み方を実例を豊富に引用しながら説明しています。
経済統計などの陥りやすい誤解や統計の嘘を解説することで、
統計に対する正しい接し方を学ぶことができます。
その点で新書としては、実用的な部類に入ります。
やや長くて、専門用語も多く、読みづらい部分もあります。
それゆえじっくり読み込むことが必要ですが、
逆に言えば専門知識がなくても、
統計をしっかり理解することができます。
仕事で統計になどに接する機会のある人には大変有効な書籍だと思います。
景気下降局面の報道って半年遅れだよね?、と思う方に
景況感って、良くなるトキは遅く・悪くなるトキは速く感じるのはなぜ?、とか、統計数値っていつも実態をあらわしてくれないよね?、と思い、本書を手にしました。
もとより、(自分も統計を扱いますが)統計数字ってバイアスを除かないととんでもないコトになる、ぐらいは知っていましたが、各種数値が統計の条件にしている事実の周知のなんとされていないことか、、と驚き、
また、実感とかけ離れる理由や、生じる時差についても、諸諸溜飲の下りる思いになれる本です。
そんな統計達は、政策に利用されたり、商品拡販に利用されたり、、^^;
騙されてなるものか!?、までは行かなくても、統計リテラシーまたは心得として身に着けておくのも良いな、と思えた良書です。
本書などによって知識を仕入れるしかない分野
例えば、厚労省が発表する平均初婚年齢は提出された婚姻届を元に算出されるので、生涯未婚の人のことは考慮されない。そのため、我々の実感と乖離したデータになってしまうとのことだが、マスコミが、そう言ったデータの算出方法や意味合いまでも報道することはないので、本書などによって知識を仕入れるしかない。
シンクタンクがマスコミ受けするデータしか発表しないと言う指摘も、常に心に留めておく必要があるだろう。
統計数字のマジックを解明
様々な、私たちが当然と思っている統計の不安定要因を解説している書である。
GDPから始まって、多くの統計資料が書き手の恣意によって偏向していく様を具体的に記述してくれているので、統計数字を鵜呑みにしないようにとの著者の意図が良く伝わった。
それにしても著者、門倉さんは著書出版のペースが速いですね!前著書「夜のオンナはいくら稼ぐか?」から3ヶ月しかたっていないのに、この書を出版するなんて、著者の将来性を楽しみにしている。感謝
著者の実体験に裏打ちされた経済統計解説
よくある「統計の常識を疑う」系の書籍だが、実際に経済予測等に携わった著者の経験が多分に反映されており、とりわけ第3章でのシンクタンクが試算する経済効果の胡散臭さや、第4章での統計の癖・バイアスに関する解説は白眉。一方で第2章の通説に関するコメントは(人によっては)首を傾げる箇所もあるが、こうした著者の主観が良くも悪くも本書の特徴となっている。仕事で経済統計を扱う向きならば、ほくそ笑みながら読み流せること請け合い。なお第5章は著者がライフワークにしている「地下経済」に関する話であり、若干蛇足な感はある。
ところで本書のレビューで「目が覚めました」「やはりGDPは信用できないんだ」といった類のコメントが散見されるが、こうした姿勢もまた所詮は"情報の鵜呑み"ではないか。本書の内容に対しても疑ってかかるくらいのリテラシーの高さが求められよう。
統計リテラシー向上にお薦め
平均寿命、経済効果、景気動向等、普段は算出結果のみを意識しがちな身近なデータについて、導出過程から考える事により理解が深まります。
実際に統計数字を駆使するエコノミストだけあって記述が具体的で分かり易いです。
景気動向の指標には実感しづらい部分がありましたが地下経済活動にも触れており最後まで一気に読めました。
数字をとらえるセンスが身に付く!
著者のこれまでの経験をもとに、統計数字をどのように解釈すればいいかを指南してくれる。
難しいところを読み飛ばして、わかるところだけを読んだが、結構面白かった。
「なるほど」と思うようなところがたくさんあったよ。
比較的硬派な経済統計の解説書
この手のデータや統計の見方を指南する本は新書を中心に多数出版されているが、
本書は経済指数の解説を中心にした比較的硬派な内容がメインであり(第2章、
第4章)、また各章ごとに独立させてもよいくらいテーマが多岐にわたっている。
第1章の「平均に秘められた謎」は一般向けのいわゆるデータの見方を示す。
第3章の「経済効果を疑う」は経済効果の算出方法を明らかにすることもさること
ながら、成果主義に侵されつつあるシンクタンクの業界事情がわかって門外漢には
面白い。
第5章の地下経済の章は関心のある人ない人で評価が分かれる。
書名はすこし変更した方がいい
本書で述べられていることを要約すれば、統計の中でも「政府発表の経済統計」に限定し、これにはサンプリングや比較対象の選定にバイアスや大きな誤差が含まれているので、マスコミを含めて世論がミスリードされてしまうことが大いにあり得る、という事。暴力団や犯罪組織が絡むアンダーグラウンド・マネーをGDPに含めるべき、との主張もなされている(定量化できないアングラマネーをGDPに含めたとたん、そのGDPは今以上に信用性が低下することになりはしないだろうか?)。著者の主張は別にして、統計を実務で行う人間が、そのようなバイアスや不正確さをいかにして排除するのか、疑われない統計を行う具体的方策が述べられているわけではない(ただし、第二章で偏相関係数について言及されている)。あくまで、政府発表の経済統計について、豊富な事例を交えながら、大本営発表を疑っているのみ。
統計について深く考えさせてくれる本
読みやすく、分かりやすい著作が多い門倉氏の作品のなかでは、本書は難しい部類に入るだろう。
しかし、巧みに、わかりやすい話を織り交ぜているところは流石といえる。
内容は非常に充実しており、統計について深い知識を得ることができる。
