輝いてますか?ということ。
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[No.29] posted by タック
本書を読んでまず驚くのはその「明快さ」だ。
岡本太郎というと、なにか話の通じないおかしな人という印象があるが、
僕たちが記憶している像は、あれは完全なポーズだったのではないかと思える。
全体としては、なぜ「ぼくらも芸術すべきなのか」
について言及した本。
社会論や文化論、児童心理学、絵画教育についてはやはり多少の古さや
こじつけを感じるが、論理を邪魔するものではないし、読むべきはそこではない。
「芸術する覚悟」
気概を持って創作していた岡本太郎というひとを知るのに良い本。
彼の姿勢は純粋ですがすがしい。
今(2008年)から50年も前に社会に対して
コレだけの威を張れるのは彼だけだっただろう。
ただ、僕も長年絵を描いて、現在仕事にしている身としては、
そんなしんどい覚悟を皆がすべきとは思わない。
でもそれは「芸術する生き方」のススメであり、
その意識を持つ事は芸術家(職業的)でなくとも可能で、
確かに、そこには、輝きがあるんだ。
芸術の伝道師
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[No.28] posted by senninyou
「芸術は爆発だ!」という名言でもお馴染みの、日本一有名な芸術家?岡本太郎による著作。反骨精神の塊のような著者が、芸術について非常にわかりやすい言葉で、熱く語りかけている。
本書の内容は以下の宣言に要約される。
今日の芸術は
・「うまくあってはいけない」
・「きれいであってはけない」
・「ここちよくあってはいけない」
わざと逆説的に言い切ることにより聴衆の注意を引いてから、その内容について詳しく解説する点からは、生前にも見られた各種メディアへのアピールのうまさを連想させる。内容的には、芸術というのは自己革命であり、客観的に存在するものではなく、発見するものであるという点には大いに賛同するものの、「芸術」と「芸道」を比較・批判している箇所などかなり思い込みの激しい内容が見られるのは気に掛かる。
読み終わってみると、実は大した内容を論じているわけではないのだが、その語り口には圧倒されるほどの勢いが感じられ、芸術を志そうとする者を奮い立たせる力は持っているような気がする。
そもそも、岡本太郎の魅力とは、一体なんだろうか?その理論や作品にあるというよりは、過剰なまでの人間的「勢い」にあるように思われる。どこに向かって走っているのかはよく分からないが、とにかくものすごい勢いで猛進している「暴走列車」?
私にはその作品の素晴らしさがよく分からないだけとも言えるが、個人的に彼の魅力をひとつ指摘するなら、何よりパフォーマンス(プレゼンテーション)のうまさを挙げるべきだろう。もしかすると、「芸術の伝道師」という肩書がふさわしいのかも?
セックスピストルズ
75.0% (3 / 4)
[No.27] posted by anacama
全てをぶち壊しにして「また一から始めようぜ、俺たち」とか。
この本のすごいところは誰にでもわかるような言葉で繰り返し繰り返し、それも力強くメッセージを投げとるとこやと思う。「なんでわからへんねん!」みたいな苛立ちすらも感じるぐらい終始一貫しとる。
それが奇才だの天才だの言われた、なにせとにかく常人離れしたおっさんのようなイメージのある岡本太郎さんから投げられとんねんから。「俺もお前も何も違うとこないぞ!」という。
優しさに満ち溢れた本です。
芸術という言葉を他の身近な言葉に置き換えて読んでもいけます。
芸術論を超えてしまった芸術書。
芸術を志さない人でも同じ温度で感じられれると思います
刺激的でテンションが上る!!
80.0% (4 / 5)
[No.26] posted by セブンスターライト
恥ずかしながら、岡本太郎のことは「芸術は爆発だ」でおなじみの、凡人には理解でない風変わりなおっさんくらいにしか思っていなかった。
しかし、本書を読んで、頭脳明晰で論理的、正しいことを言っている人だとわかった。
なぜ芸術はきれいであってはならないのか、芸術とはなんなのか、そういうことが分かりやすく書いてある。さらにそこから文化論、教育論、伝統論、人間論にまで展開していく。
刺激的でテンションが上る。優れた一冊だと思う。
人にすすめたくなる一冊。
今なお新しい芸術論
83.3% (5 / 6)
[No.25] posted by θ
この本が書かれたのは1954年だが、そんな古さは微塵も感じさせられない。
古い伝統に縛られているのは芸術ではない、芸術は新しくあるものだ。
古き形式を守るのは芸であって芸術ではない。芸と芸術はむしろ正反対である。
いわゆる抽象画は、特に最近のは、わからないのが多い。
しかし、絵はそもそもわかるとかわからないとかの問題ではない。感じるものだ。
そういえば、抽象画を見ていて、何かドキッとしたり、吸い込まれていくような感覚を持つことがあるが、ああいうのだろう。
絵はすべてのひとが描くものである。
絵を描くといっても、世間でもてはやされているような名画を真似て書くのは愚の骨頂だ。
絵は、自分の感情を外に出すものだ。それが出来れば、下手でかまわないし、むしろ下手な方がよい。
今度絵でも描いてみようかな、と思わされた一冊。
その前に美術館かな?
岡本太郎の哲学
100.0% (5 / 5)
[No.24] posted by 渡邉輝
芸術になぞらえて、岡本太郎の哲学を語った一冊です。
常に新しい問題に全身を打ちつけて、古い己を乗り越えながら生きていなければ、
楽しくないし、生きている気がしないだろうと、鮮烈な言葉で語りかけてきます。
世間体と見栄にとらわれることなく、ありのままの自分を積極的に表現する。
「謙虚になる」とは、自分自身を正直に表現することによって体現される。
そんな生き方をすると、いたる所で壁にぶつかり、絶望するだろうけれども、必死になって乗り越える。
それでこそ生きている価値がある。
なんて素敵な人だろうと素直に思いました。
本気で生きるってこういうことなんだと教えてもらいました。
爆発してる哲学論
90.0% (9 / 10)
[No.23] posted by umare77
現代社会、特に日本において芸術のもつ人間的、社会的な意義が説かれていました。
個人の個別性が排除され交換可能な「抽象的」な存在とされてしまい、ブランド品を買う、オシャレなレストランで食事をするなど「消費」することでしか自分の存在を差別化すること、確かめることが難しくなっている現代社会の中で、自己疎外・虚無感から脱却するために無と真正面から対峙して自分自身を「創造」することの大切さが訴えられていました。
まえがきにもあるように、芸術にまったく関係のない小生のようなサラリーマンにも響いてくる内容でした。芸術論というよりも現代社会論、哲学論といった趣です。
古いのか新しいのか
90.0% (9 / 10)
[No.22] posted by 小林 鉄平
芸術と芸(職人)の違いを判りやすく解説してくれる本。
その上で「芸術」とはいかなるものかを、すっと頭に落としてくれた。
「真の芸術とは自由なもの」
であり、そのためには自分も鑑賞だけではなく、
製作者になるべきと岡本太郎さんは言う。
それは彼が芸術とは「生きるために必要なもの」と考えているから。
過去は貴族階級しか接し得なかった芸術も、
今は庶民がいつでも接することが出来る状態にある。
岡本太郎さんの作品が常に
「誰にでも見ることが出来る」
ことをポリシーとしていたのも、芸術とは人々が生きるために必要なものだと考えていたからだとわかった。
この本を読むと、やっぱり何か描きたくなってしまう。たぶん、それは絵じゃなくてもいいのかも。何かを表現できれば。
50年前に書かれた本。でもこれが古いのか新しいのかは僕にはわからない。
ただ読んでいて楽しかった。
アグレッシブ!!
75.0% (6 / 8)
[No.21] posted by スーパー情熱営業マン☆コメット
岡本さんのモーレツ的芸術論。
既定の約束ごとを踏襲することを一切拒否する主張は、
50年前においては危険思想だったようだ。
日本人はとにかく約束ごとは大好きである。
それは芸術にかかわらず、ビジネス上など社会全般においてもだ。
前例があると安心するからだ。
岡本氏の型にはまったスタイルを打破し、新しい驚きとインパクトを提示するという芸術論は、今読んでも楽しめ通用する。
確かにただ綺麗な絵や像だけでは人は感動しない。
内なる声
80.0% (12 / 15)
[No.20] posted by ベンジャミン
時代を創造するものは誰か・・・まさに、自身の内面に行動の価値基準を有して、それを素直に発出できる人間である、ことを、彼の内なる言葉遣いで、論じている。渡部昇一の「人間らしさの構造」で説かれた、自己実現ある人の生き方を、芸術の世界で、全とうした作者の、発想の全てを体感することができる。今をさること30年前に、作者の講演を直に聴く機会に恵まれた者としては、そのときの内面からほとばしる言葉の数々とともに、一言一言の言霊つかいの勢いを感ずることのできる、銘著である。