ナチ将校の妻―あるユダヤ人女性:55年目の告白

  • [著]エーディト・ハーン ベア
  • [著]スーザン ドゥオーキン
  • [原著]Edith Hahn Beer
  • [原著]Susan Dworkin
  • [翻訳]田辺 希久子

カテゴリ:
単行本 (353頁)
ISBN:
4334960995
発売元:
光文社 (2000/04)
定価:
¥ 1,995 (税込)
在庫状況:
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647,155 位
評価: 4.5
2006
10/26
Thu

後世に託すべく貴重な歴史証言書

100.0% (1 / 1)
[No.3] posted by MIA

当時のナチス時代のドイツがユダヤ人に何をしたかのはご存知かと思いますが、その実際を初めて文章で目の当たりにし戦慄しました。最も衝撃を受けたのは、艱難辛苦の上に終戦を迎えて生活環境も向上し、精神的にも回復してゆくかの様に見えた矢先、同胞から「卑怯な手を使って生き延びた!」と糾弾され、本を書き記した時点でも払底できない負い目を心に刻んだ、という点です。読んでいる側も状況が改善してホッとしてきたところに著者にとって最大級の心の傷を被る展開はショックでした。終わっても更に人の心に爪を立てる“戦争の罪”を感じます。現在もデリケートであるユダヤ問題に対して思想としては触れず、あくまで個人の体験談としてまとまっているので、タイトルのような良書となる期待が込められます。そのうちスピルバーグが映画化するかもしれません(笑)

2005
05/21
Sat

読みやすい面白い

100.0% (3 / 3)
[No.2] posted by にゃ王

著者は戦時中ウイーンに住むユダヤ人でただ一人生き残り、子孫を残した女性。並外れた頭脳の明晰さと度胸、家族への愛情や本当の自信。生死を分ける決断で、彼女は美しい銅像を見て沸いた、自分の直感のみを信じます。何か全編で、生き残る人間とはこういうものか、という感心がありました。法治国家にいると思っていた為に、著者含め、当時のドイツ人全てが窮地に向かって行く様子や、別人になって生き続ける事の苦しさや、生き残った罪悪感、これらの辛さを共有する人のいない孤独感。などがとてもリアル感じられて、シリアスな内容なのに、共感しつつ一気に読んでしまいました。

2003
05/27
Tue

手に汗を握る毎日~身分を偽る生活を乗り越えて

75.0% (3 / 4)
[No.1]

タイトルでは良くわからなかったが、読んでみると本当にドキドキし、当たり前だが戦争の恐さを感じた。主人公の女性はユダヤ人でガス室送りを何とかまぬがれる、そしてアーリア人になりすまして人生を送る。そこで結婚し、子どもまで生んでしまった。それまでも、これからもよりバレないように非常に気を遣い神経をすり減らす。また一方で夫はある意味良い人であった、彼に救われた~尊敬する気持ちもあるとなれば本当に心情は複雑だと思う。強制労働の日々からも逃れて、それなりに暮らせる。私はいったい誰であったのか?どれが本当の私であり気持ちなのか…と自分に問い掛けないとわからなくなる日もあっただろう。その後戦争が終わりナチスが倒れたとき、また違う人生を組み立てる。現代の私達には到塊??計り知れない人生であったことは確か。


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