- [著]村上 龍
- カテゴリ:
- 大型本 (455頁)
- ISBN:
- 4344004299
- 発売元:
- 幻冬舎 (2003/12/02)
- 価格:
- ¥ 2,730 (税込)
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想像力の扉
まず、この本に対する様々な批判意見は、視野が狭いものが大半のように思える。
実際の職業にまつわる悲喜こもごもや詳細を知りたいのであれば、専門書を読めばいい。
タイトルで明示されているように、「13歳のハローワークは」は数多の職業への「見出し」だ。
村上龍の書く職業紹介は、媚びていないし、とてもそっけない。文章量も決して多くない。
そこがこの本のコンセプトに準じていると感じる。
一人の作者の書くものだから、書かれていない側面も沢山あるだろうし、先入観だってあるだろう。けれど別にいいのである。
要は読み手に想像力を喚起させれば勝ち、の本なのだ。
私は現在20歳で、数年前に親にこの本を贈られた。
はまのゆかの大づかみに空気感を捉えたイラスト、シンプルな装丁にシンプルな文言。断定調の職業紹介はまず読み物としてとても面白かったし、必要以上な楽観論や悲観論が無いのも良かった。
まだ見ぬ職業に就いている自分を想像しては暗澹たる気持ちになったり、大丈夫そうだと考えたりした。
このような本の場合、綿密な取材に基づかなくてもいいのだ。
見出しでしかないのだからwikipedia丸写しでもok。
そこに村上龍の頑固な思想と、はまのゆかの「間」を大切にしたイラストが付加されることで、想像力は翼を得る、そこから考えることが始まればいい。
値段も、安いもんでしょう。CD一枚買うのを我慢すれば良いのだから。
罪つくりな本・・・・
まさか13歳で、本物のハローワークへ
行くことはできないだろうが・・・・
実際にハローワークへ行って、
何か職業を検索してみるといい。
この本に載っている「格好いい」仕事
なんかほとんど検索できないに違いない。
村上龍氏の「見ている」現実は
ちゃんとこの本に反映されているのだろうか?
見てて楽しい、でも内容は普通かな。
興味が湧いても、13歳という考える頭のある子ならきっとなれないだろうなぁと諦めてしまうような職業ばかり。
確かに見てるだけなら楽しいけど、それじゃあ子供には職業本じゃなくてハリーポッターでも読ませとくよ。
これでも読んで自分もなりたいと思うような職業を探せ、と子供に渡すのは、無謀。
この職業のこと、全ッッッ然、まっっったくどんなことやってるか知らない!!っていう子供になら、何となくこんなことしてるのかー程度はわかるかもしれません。
ちなみに、高校生ぐらいで読んだ場合、面白そうな職業を見つけてももうこの職業への道はないな、とガッカリする子もいるかもしれません。(専門学校に行ってないとダメとかそういう理由で)
きっかけとして
読み物としてはおもしろいけど、まじめに職業についての本だと思うとがっかりする本。
子供が真に受けないことを祈る。
それさえ分かってれば十分にエンターテイメントとして楽しめるが、時々腹が立つ。
まあ、職業作家という珍しい商売の人からみた世の中のすがたなのだと思う。すべてを知ることはできないのだから、これもアリなのでしょう。
これをきっかけに子供たちに仕事や社会について伝えるメディアが増えればよいと思う。
子供が真に受けてしまうのが怖い
大人が自分の専門分野に関するところを読んでみれば、かなり議論の余地のある偏った内容であることに気づくだろう。そもそもある職業が将来どのように発展するかといった未来のことは誰にも確かなことは言えないことであるのに、ごく少数の著者が個人的意見を述べているだけなら反論したくなる内容であるのも当然であろう。この手の分野は、もし5人の人間が書けばそれぞれが異なる意見となるのが当然という分野である。それは大人には周知なことだが、子供だと結構この手の本の内容を真剣に受け止めてしまいがちなのでそれがちょっと怖い。この本で将来有望だと書かれていたから、あるいは、その反対だったからといったことで子供の将来に影響を与え過ぎないかちょっと心配になる。子供が自分から色々な職業について知りたいと思ってこの本を読むのなら決して止めはしないが、あえて子供に与えて読ませるような本ではないと思う。
職業偏りすぎ
転職を考えていたとき、ちょうど見つけた本。
なんというか、職業偏りすぎでは?
フツーの人がつけないような、華のある、もしくはマニアックな職業の紹介の比重が多いような気がする。
まあ、著者の目的とかからすれば、それでいいのだろうけど。
フツーの子には、あまり、役立たないのでは?
こんなことで良いのか
私は12歳のときにこの本を誕生日プレゼントとしてもらいました。
そのころから作家になることを志していましたが、作家のページを見て愕然としました。
作家になるときは、目の前の道が無くなったときだというようにも見えました。
子どもの夢を閉ざすようなことがほかにも書いてあり、正直傷つきました。
将来私に子供ができても、この本は絶対に見せません。
幸せになれる
>「好きなこと」というのは、レストランのメニューのように
>どこかにズラッと並んでいてその中から選ぶ、というようなものではないからだ。
唸った。痛い。
マークシート式に、「枠のある選びやすい選択肢」からチョイスすることに慣れきってしまうと、
いざ、自分がすべきことを探して何かをしようとすると棒立ちになってしまうようだ。
私はいま、ひとつ心配していることがある。
来年、父の定年退職が控えている。団塊世代の父。
日本の高度成長期を支えて、朝から晩まで身を粉にして働いてきた世代だ。
趣味に勤しんでいる暇もなく。
彼らもまた、就業とは違った意味で「好きなこと」と出会えるだろうか。
職業選択の意味だけでなく、多岐にわたっていろいろ考えさせられる一冊。
身近な13歳前後の子どもには、ぜんぶ読まなくていいから、「ちょっと一緒に見ようよ。」と誘いたい。
同世代の友達には「これ読む価値あるよ」と伝えたい。
なぜなら。幸せになれるから。本当に、そう思う。
家庭の医学のように、備えたい一冊。
全国民のハローワーク
「13歳の」ハローワークと言うけれど、20代後半の私でも、常時参考にしている一冊。
と同時に、自分が13歳のときにこの本が出版されていなかったことが悔やまれてならない。
この本で得られるもの
1、自分があこがれる職業に就くには、どういう努力をすればいいかわかる
2、自分の興味の対象のことができる職業にはどんなものがあるかわかる
3、興味のあることに関連した職業を、選択肢として複数探すことができる
4、興味のなかった職業、存在さえ知らなかった職業を知ることができて、新しい出会いになることもある
自分が何に興味があるのかわからない人さえも、この本を手に取って何気なく読んでいるうちに、「これはいい感じ」「これは嫌」というふうにして選択肢を狭めていけば、何となくの方向性は見えてくるはず
職業に関する本で、昔「なるには本」というのがあった
その本は、その職業に就くには何をすればいいかが書いてあって、ある意味役に立った
でも、そこに書かれていたことに対して「何か自分の方向と違うなあ」と思ったとき、その本はガイドとしての役割を果たさなくなってしまった
「13歳のハローワーク」の、「〜が好き」というアプローチや、各チャプターの最後の「こんな職業もある」の部分は、もし憧れた職業が自分に合っていないとわかっても、その後のフォローがちゃんとある
ちなみに、ところどころにある村上龍の職業にまつわるエッセイも、古くから言われている一般論ではなく、「現代」の視点から書かれているので、とても新鮮でリアルです
職業に初めて就く、または選び直す人にとっては貴重な一冊
この本には多くの方が書評を書かれていますので私の感じた点のみを書きます。
この本の職業の紹介文は単に仕事の外見的な内容を記述したものではありません。
仕事の背景からその意義、その仕事に向いている人や長く続けることができるための資質の
条件まで詳細にしかも客観的に書かれています。
村上氏の膨大な資料集めの苦労と深い考察の跡がうかがえます。
職業に初めて就く、または選び直す人にとっては大変参考になる本だと思います。
特に村上氏が自身の職業である作家を「作家から他の仕事に就いた人がほとんどいないの
は『一度なったらやめられないおいしい仕事』だからではなく、ほかに転身できない
『最後の仕事』だからだ。」と少し否定的なニュアンスで書いているのが印象に残りました。
あと細かいことですが、はまのゆかさんのイラストが少し気になりました。はまのさんが
「あの金で何が買えたか」で描いた、細部まで神経の行き届いた完成度の高いイラストと比
較するとやや雑な印象を受けました。
イラストを描く時間があまりなかったのかな?と余計な心配をしてしまいました。
