- [著]ポール・クルーグマン
- [翻訳]山形 浩生
- カテゴリ:
- 単行本 (296頁)
- ISBN:
- 4393621662
- 発売元:
- 春秋社 (2003/11/22)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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入門書なのか専門書なのか
まずタイトルがおかしい。原著に入門なんて言葉はどこにもない。
マクロのIS-LMモデルは知ってるよね?
という前提から始まっているから少なくとも中級者向けの
柔らかい専門書ということだろう。
手っ取り早く要旨と結論が知りたい人は訳者の解題・解説を
読めばそれだけでコトは足りる。
あと、翻訳についてですが、こういうくだけた訳文、
原文に忠実に再現した努力は全然かまわんのですが
過剰に個人中傷が多いなという印象がありました。
デジタル難民〈笑)のために
この本の内容はすでにインターネットに公開されているもので、クルーグマン自身もホームページ上で公開している。リソースが明らかにされているのだから、不満な人はご自身で確認なさったらいかがだろう?また、受験英語云々の不満は筆者の学歴(および経歴)に対するルサンチマンかなんだろうか。これが受験英語から出てくる訳か? はあ? まともな批判になっていない気がする。もっとバカな訳をやってる連中は大学の教員にもいるよね。直訳、誤訳、意味不明日本語・・・劣っているのはさてどちらでしょうか?
山形よくぞやった!
まるでどこかの体育会系のようで、われながらなんだがw
最近の山形の一連のリフレ派へのエールは世界インタゲ陰謀団として実にたのもしい。
本書も訳よりもむしろ本書の三分の一をしめる山形の経済論壇に対するナイス
なつっこみに、リフレ派に理解をしめす読者は溜飲をさげ、あるいは微笑をう
かべるにちがいないだろう。
不思議なもので訳文もネットに掲示してあったときよりも心なしか読み
やすいような錯覚に陥る 笑)
ともあれ、ここに日本の読者にインフレターゲットの原典が翻訳されたことを声の出るゴキブリ(謎解きは本書に)の仲間として祝したい!
原著の香り(?)に忠実な名訳
かつてアジア通貨危機の後、大儲けしたヘッジファンドのいくつかが破綻した。
その代表は、タイガーファンドであった。それこそ、名前通りに猛虎として
世界金融市場で勇名をほしいままにしたこのファンドも没落は惨めなもので
あった。その評論記事をクルーグマンが書いたものをみれば、この山形訳は
実に原著の香りに忠実なものであることがわかる。エッセイに添えて描かれ
ているのは恐ろしげな猛虎が、最後には哀れな子猫となって逃げてゆく姿で
ある。
そもそも、Baaaaaak(aがいくつかはどうでも良い)という、本書の中核論文
のタイトルをみれば、クルーグマンがどれほど露骨な皮肉屋であるかは明らか
であろう。もちろん、このスタイルはアメリカでも良識ある人々の眉を蹙めさ
せていることは確かだ。だが、そうであればこそ、この山形訳はまさに原著に
忠実であることを示しているのである。
見当はずれで、明らかにクルーグマンのエッセイをオリジナルで読んでいない
人が、ノーベル賞候補の天才が、こんなに激しい皮肉を述べはしないと思いた
がるのは勝手だが、それが山形訳を否定する理由になどなりはしないのである。
文体とか以前の問題の、翻訳者の責任
翻訳者として山形氏がやるべきことはこの本(論文集?)が何年に、どのような論争を経て書かれているかを明記することである。しかしながら、最終章のスヴェンソン氏の論文以外、論文の出典も作成年も書かれていない。数式も入ったちょっとした専門書に見えるだけに、こういったことを明記しないのは呆れるほかない(出版社の責任でもある)。また、最初に書かれた論文は1998年だそうで、氏は当論文におけるクルーグマンの先見の明をたたえる書き方をしているが、2003年において、インフレターゲット論に関する書物が既に何冊も出ている中で、一体なぜこの論文(他の論文も含む)の出版に価値があるのか。また「由緒正しき経済学者でない」と断る訳者のエコノミストの論議の引用とその十派一からげ的批判は、職域を越えたものであり、これを読むのならば専門書に当たるべきだと思う。
今回もまた同じだ
この人が訳すと、誰の本でも、同じ文体、同じ調子の日本語になる。今回も原書の味が出ていない。受験英語しか知らない人の限界か?
原書が泣いている
受験英語のお勉強でしみ込んだ英文和訳の癖がいまだに抜け切らないのを隠そうと、自己流の日本語で翻訳の稚拙さを取り繕っているのが見え見え。原著者がかわいそう。
