- [著]石田 淳
- カテゴリ:
- 単行本 (236頁)
- ISBN:
- 4478300755
- 発売元:
- ダイヤモンド社 (2007/09/29)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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「行動」を心理学という切り口で、科学した本
本書タイトルにあるように『短期間』で組織が変わるか?と聞かれたら
即答はしかねるが、同書内容を実践してみても良いなあ、という感想を持った。
序章で「日本の経営システムを変える」と、著者・石田淳氏が自社マネージメントの失敗から学び
海外で経験から導きだされた「行動科学マネージメント」概略が述べられる。
著者のミッション・ステートメントと受け取れる真摯な言葉で綴られており、好感の持てる文章だった。
続いて、第1章「行動分析とは何か」では、理論ベースとなる展開。ただし、本書から実践による
「実利」を得たい読者は、この章は飛ばし読みで良いはず。
第2章「すべてのビジネスは行動の集積」とあり、第1章を補完。
いよいよ第3章で「行動を決める『リインフォース』」では、行動が長続きするための大事な大事な
要因を説明する。
ちなみに「リインフォース」とは、「強化」という日本語を充てており、行動が長続きするための大事な考え方・方法論をさしている。
この章は、理論を学びたい読者が必読であり、実践を目指す読み手もおさえたい
重要なチャプターとなる。繰り返し読むにあたりする箇所だな!との感想です。
第4章「人が動く理由」、第5章「人が動く条件」など、より実践的かつ具体的な導入例が
展開されるので、行動理論で実利が出るように活用したい読者にとって、夢中でページをめくれる
箇所になるはず。
部下を持ったマネージャーなど要職にある方は、投資価値のある良書だと思いました。
本当に変わるのか??
行動科学マネジメントというキーワードに興味を持ち、本書を手にしてみた。
実際に中にかかれているのは、心理学の内容であり非常に読んでいて勉強になった。
また具体的なチェックリストやワークシートがあるので、実践的な内容である。
後は、この本で習得した理論を実行にうつせるかどうかであるが、かなり内容が濃いので根気が必要だ。
結果を引き起こす行動を科学する!
結果が生み出される行動が何かを分析する行動分析学に基づいた手法が書かれた
内容である。
基本的にビジネスで活用することを目的とされているため、書かれている例も
非常にわかりやすく、具体的で活用するイメージがつけやすい。
ビジネスシーンだけでなく、子供の教育などにも活用できる手法であるので、
ぜひ一読をオススメする。
行動の直後にフィードバックをする
言っても聞かない人がいる?いえいえ、何に言われたか分からず
響いていないから変わらないのです。
本書で紹介している行動分析では、行動を基準にして物事を見ます。
行動の直後にフィードバックを行うことで行動と結果との因果関係を
はっきりと認識させたり、行動を分解してチェックリスト形式で教えたり
することを提唱しています。確かに、これは「変わりやすい」でしょうね。
どんな行動をすればよいかお互いが分かっていて、しかも良い行動を
すれば良いフィードバックが得られる。これなら、人間関係も円滑に
なるでしょう。
業績を伸ばす会社は職場の人間関係を重視すると言われています。
鶏か卵かの問題にもなりますが、まずは、行動の直後にフィードバック
をすることから始めてみてはいかがでしょうか。
人の上に立つ人なら読んでおいて損は無い。
著者はいくつかの本を出しているようですが、私はこの本だけしか読んでいません。
長年、実践された方法論で非常に科学的ですが、ハウツー本ではないため、それなりに考えて実践する必要はあります。
きちんと理解して実践できればかなり内容は濃いと思います。
著者の長年の経験と裏打ちされた理論は星5つに値すると思います。
成果主義の問題点とそれを補う行動科学マネジメントの重要性
これまで不勉強だったので,行動科学マネジメントの存在を意識できなかったが,本書を読むに当たりその重要性に気づいた.特にPST分析は,至極当たり前のことのように思うが,指摘されないと気づかないことかもしれない.PST分析の肝は『タイミング』であり,褒めるにしても怒るにしても時間を空けると意味が無く,人間が即効性を重視することに着目している.このタイミング重視のリインフォース(強化)を活用するマネジメントが有効であり,これが行動分析を用いる最新のマネジメントと云うことである.本書の指摘は非常に的確と思われる.
加えて,日本的成果主義は成果にしか焦点を当てず,行動とその結果の関係を見落としていることから,優秀な社員のやる気を減退させる悪いマネジメントの典型であることを説いている.現在の小生,成果主義で有名な職場で働いているので,自身を振り返ると,まさに指摘の通り,納得いく話である.本書に書かれている全てを実現するのは難しいかもしれないが,実践できそうなところから活用していっても実に有用で,組織の活性化に役立つ内容が多く記載されている良書と言える.
クオリティが高い一冊
石田氏の本の中では、かなり堅めの文章で構成されており、それが一種の
「敷居の高さ」を感じさせてしまってはいるが、中身のクオリティは
おそらく氏の著作の中でもピカイチだと思う。
他の石田氏のどの本を持っていたとしても、この本を併せて読むと、
理解が深まるのではないか。
まるで「高額セミナー」を受けたかのような感触。
石田氏の本で、どれか1冊と言われたら、迷わずコレを薦めたい。
ただし、良薬口に苦し。
理解できるまで何度でも読むべし。
良かったです
内容も具体的で分かりやすく実際に職場でも使えることが満載でした。特に管理職クラス(うちの上司も含め)の方に読んでほしいと思います。
適用範囲を間違えなければ有効だと思う
仕事の評価を、結果ではなく行動に焦点を当てて行おうという提案は高く評価できる。
結果が出るか否かは環境と偶然に大きく影響される。つまり、努力が実るとは限らない。行動を実行するだけであれば、努力がそのまま形になる。
やる気が持続しやすいのはどちらかは明らかだ。やる気がでれば仕事も楽しいだろう。
ただ、この本の手法では、結果を出すための行動の主な決定権は実務層からマネジメント層に移るわけで、
いくらマイクロマネジメントとは違うとは言っても、自分で工夫をして結果を出さねばならない仕事や、自分で工夫をするのが楽しい人には向かなそうだ。
また、この本の理論的根拠である行動分析学には違和感が残った。
これは、客観性の確保のために、抽象的な概念や計測できない要素を排除しているのが原因だと思う。
人が行動するときには、感情を認識するものだが、行動分析学では、感情を、リインフォースと罰、ペナルティに置き換えて間接的に扱っているようだ。感情は、リインフォースや罰、ペナルティの要素の変化に現れている。
この理論では説明できないことが残るはずだと思って調べたら、ネットで"外的報酬の効果論争"というものを見つけた。
なるほど、確かにアンダーマイニング効果(外発的な報酬によって、内発的な動機づけが弱まる)は説明できない。
だとすると、著者の夢のこの手法の教育への応用には、かなりの注意が必要だろう。
成果主義の次のマネジメント理論
「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊」で明らかになったように、
結果だけを見る成果主義では2割の上位層は成果が伸びるものの
大多数の8割の社員はやる気を失ってしまう。
その結果、会社全体のパフォーマンスは落ちていく。
その次の理論としてこの本は「行動科学マネジメント」を紹介している。
行動科学に基づいた理論なので言われてみたら至極まともで
「結果でなく有意義な行動に対してポジティブなご褒美を即時にそして
確実に与えることが重要」というのがポイントである。
ただ本の半分を理論の良さをアピールことに割かれており、一生懸命
アピールするぐらいだったら具体例を数多く載せておいて欲しかった。
この本だけで実践に移すのは難しいというのが感想である。
