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『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』の著者による続編。今回は「問題解決」の前段階となる「問題発見」にスポットを当て、そのTIPSと技術を、わかりやすい実例を交えながら解説している。
著者によると、我々がうまく問題解決できないのは、多くの場合、問題そのものを正しく認識できていないことに原因がある。本書の前半部分では、その問題認識を困難にする原因をいくつか挙げ、正しく問題認識するための心構えを提供している。たとえば第1部では、「『現状』に対する過度の驕りが、『現状』を直視する目を曇らせる」、「『あるべき姿』へのこだわりから、逆に『現状』が見えなくなる」、「このままの『現状』が続くと将来の『現状』がどうなるかを、客観視しようとしない」といった阻害要因を説明し、人々がなぜ問題を直視しようとしないのか、その理由を探っている。
そして、第2部では問題発見のための構想力を身につける、という目的のもと、「問題発見の4P」(Purpose、Position、Perspective、Period)を解説している。この4Pは、正しい問題発見のための重要なツールであり、4Pに沿って「そもそも何のために」、「いったいだれにとっての問題なのか」、「どの空間軸で問題をとらえるのか」、「どの時点での問題とするのか」と問いかけていけば、正しい問題認識に近づくことができる。
最後の第3部、「問題発見分析編」では、マッキンゼーでも使われているというMECEの手法や、トレンド分析、+/-差異分析、集中・分散分析、付加価値分析、CS/CE分析など、問題発見と解決のための分析手法が示される。問題解決の糸口となる問題発見の技術をわかりやすく、かつ具体的に示した良質なテキストである。(土井英司)
正しく問題を発見することが肝要
[No.17] posted by kabukaku
本書は、問題解決を行うためには、正しく問題を発見することが肝要である、
そもそも問題とは、「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ」である、
といった内容で始まる。
前半は、「問題発見の4P」というフレームワークや、
具体的なエピソードが紹介され、正しく問題を発見することの難しさ、
大切さについて、書かれている。
後半は、問題の本質を分析するための3つの視点
(「拡がり」、「深さ」、「重み」)について触れられ、
それぞれの視点を裏付ける具体的な分析手法について、
紹介されている。
前半はすんなり読み進めることができるが、
後半は、具体的なケース・演習などもあり、じっくり取り組むには、
非常に濃い内容で、一人では消化が難しい面もあるため、
この内容を基に、チームで話し合いをすると面白いかもしれない。
問題を分析するためのフレームワークとしても
活用できるため、非常に有用な内容だった。
商売のタネでもある、ノウハウ面の公開を
もう少し期待していたため、☆-1とした。
知らなければ対策は打てないのだ
100.0% (4 / 4)
[No.16] posted by jiateng4
前著、「問題解決プロフェッショナル」は衝撃的内容だったが、本書はその前段階とも言える、「問題を発見する能力」について解説をした本です。
「MECE」、「C/S、C/E分析」、「コーザリティ分析」などは前著とかぶっていますが、本書が問いかける問題提起は前著を超えています。
そもそも、「問題が何か」を理解しなければ、「解決策を模索する」事も無いわけです。
そしてそこで検討されるべき問題が、真の問題であるのか、という考察もまた、解決策の模索以上に、重要な視点です。
「どうやって解決させるか」を論じた本はたくさんありますが、その前の段階で、「本当にそれが問題なのか?」を問い、そこに向けての解答を導いてくれる本はそれほど多くありません。
良いビジネス本の代表格
100.0% (16 / 16)
[No.15] posted by satotsuji
本書は良いビジネス本の代表格であると思いました。以下の点で優れています。
1. 基本が明確になっている。
1. 基本部分が太字で書かれている。
1. イメージ図が描かれていて、基本を視覚でも理解することができる。
1. 上記の基本部分とイメージ図を追えば、1時間以内で全体・概要を理解することが出来る。
1. 具体的事例も書かれていて、あとで読み直して、深い理解が得られる。
1. 分かり易い日本語で書かれている。
本書は、ビジネスの現場はもちろんのこと、学校や病院、公的機関などに勤める方でも流用できる内容になっております。
後半の4章から6章までの分析手法については、実際にご自身の職場にある問題分析に使われてみて使い方に慣れることが肝心だと思います。
忙しい方でも直ぐに読み終えられますので、是非、ご活用されてはいかがでしょうか。
体系的に経営課題考察の手法を説く優れた教科書
94.4% (17 / 18)
[No.14] posted by 雷電
本書は課題に対する解決策を見出すその一歩手前のプロセス、すなわち、課題設定を適切に行う術を説いています。
事業会社のマネジメントに携わっており、日常業務に忙殺されがちな方が経営課題の本質を考察する際に手にすべき一冊といえると思います。
問題発見はあるべき姿と現状との差分から始まる。その障害を4つのパターンにわけています。
1.あるべき姿をイメージできないあるいは間違っている
2.現状の正確な把握ができない
3.あるべき姿と現状の差分の構造化、具体化、優先順位付けができない
4.実行可能な解決策から問題を捉えるために短絡的
あるべき姿を描くために身に着けるべきは4つのPからなるフレームワーク。
Purpose:そもそも何のために
Position:誰にとっての問題か
Perspective:問題はどこまでの拡がりをもつのか
Period:どの時点の問題とするのか
4つのPは相互作用を持ち、連動させることによって問題を把握させることが必要。
問題の分析には、拡がり、深さ、重さが必要。
・拡がり:ギャップを生み出す重要原因を特定する
・深さ:問題を構造的に把握し、具体化する
・重さ:取り組むべき問題の優先順位をつける
それぞれの分析には適切な手法・論理を持ってあたる
拡がり:MECE(モレなくダブリなく)、トレンド分析(時間軸)、差異分析(問題の発生要因)、集中・分散分析(ズレとバラツキ)、付加価値分析(顧客への価値に対するコスト)、CS/CE分析(バリュー)
深さ:ロジック、因果関係分析、相関分析、シェア分析
重さ:感度分析(問題の重み付け)、パレート分析(貢献度の違いを見出す)、ABC分析(優先順位付け)、ピーク分析(平準化か集中化か)、リスク・期待値分析(不確実性の中で期待値を高める)
以上のように、非常に体系的な構成となっており、いつでも適切な場所を参照できます。
仕事場のデスクに是非一冊。
まず 問題を見つけよう
72.2% (13 / 18)
[No.13] posted by くにたち蟄居日記
この本がシンプルでよい点は 「問題を発見すること」に絞っている点である。
小生自身仕事を振り返って見ると 一番まずいのが「何も問題を発見できない」状況である点を痛感することがある。これは 要は 自分のやっている仕事に対して何も考えておらず ただ与えられた与件のみで だらだらと仕事をしている状態である。これでは状況/環境の変化についていけない点は言うまでもない。
その意味で「問題を見つけよう」という本書の指摘は 「考えましょう」ということであり 誠に基本かつ重要である。「問題を見つけてからどうする」という点に気をとられる前に まず その問題を正しく見つけましょう ということだと思う。
分析方法の辞書として使える
60.0% (15 / 25)
[No.12] posted by nera
問題解決プロフェッショナルの続編としての位置づけの本。
しかし、どうもページ数を稼ぐような冗長な説明、図が目立つ。
実際には第3部の問題発見分析編を分析方法の辞書として活用するのが、最も実用的な本書の活用法かもしれない。
前著が良書であっただけに、本書が平均レベルのビジネス書になってしまったのは残念。
多くの方が本書に対して高得点をつけておられるが前著を読んだ上で本書を読んでいることが点数に影響しているのではないだろうか。
本書だけ独立して採点すると3点としたい。
「問題」とは何か。
87.5% (14 / 16)
[No.11] posted by ウツミトオル
経営コンサルタントが書いた問題の解決法の本がブームのようです。
論理思考、フレームワークに基づいた解決策思考が中心です。
しかし、その問題が本当に「問題」なのかを発見するための一冊です。
前半は大局的に問題全体を構想する「問題発見構想編」、後半は問題を構造
的に分解するテクニックを網羅している「問題発見分析編」です。
同シリーズで、「問題解決プロフェッショナル」がありますが、こちらをあ
わせて読むとより理解しやすいです。
気になった言葉です。
◆まず、自分がどうしたいのか、目標となる「あるべき姿」を明確にし、「
現状」を把握し、その間の「ギャップ」を今後の取り組むべき問題として認
識すれば、その後どんなに複雑な状況が訪れても、少なくとも解決に向けて
進むべき道を見失うことはない。
◆「あるべき姿」とは、言い換えると企業や個人が達成すべき「ビジョン」
や「目標」である。このビジョンや目標が構想・設定できなければ、現状と
のギャップが認識できず、今後の取り組むべき問題は見えてこない。
◆「あるべき姿」はパラダイムの変化に伴って変質する。
◆ミッドライフ・クライシス(中年期の危機)を克服できる企業とできない
企業の差は、問題が変化してしまったことを認識できるかどうかによる。
◆業績悪化が逼迫すればするほど、企業の多くは「実行可能な解決策」に走
る傾向がある。
◆Plan-Do-Seeのマネジメント・サイクルで見ると、その問題発
見上の特長は取り組み課題が常に与えられているところにある。
◆オペレーション的問題発見と戦略的問題発見は、「あるべき姿」が所与で
あるのか、自ら「あるべき姿」を構想する必要があるのかという点で、思考
のスタンスや発想の難易度においては相当異質だからだ。
戦略的問題発見には、「観察力」、「判断力」、「分解力」、「統合力」の
4つのスキルが必要で、そのバランスが大切とのことです。
そのためのツールとして4Pを何とか使えるようになって「今」に活かした
いな。
まずはやってみる。
69.2% (9 / 13)
[No.10] posted by obachannel
問題発見というのは、実はとんでもなく大きな課題設定である。さ
まざまな条件の中でどうやったら問題を発見できるのか。ある意味
このフレームワークを提示することは不可能で、ある程度羅列的に
使える考え方を並べるということになる。
問題の所在があるべき姿と現状のギャップにあるというのは旧聞に
属するが、現状の分析は言うほど簡単ではない。事業の今後の伸ば
し方についてよく議論をして入るものの、どうしてもその際直感的
な分析に飛びついてしまうことがよくある。何が悪いのか見当をつ
けてから分析をすすめるため、問題の深堀が足りないと思われるケ
ースが散見される。分析前から対症療法的な方策を導くための問題
設定をしてしまいがちなのである。
この本は分析の心構えについて語っているし、その手法についても
ふんだんな手法が載っている。この手法を使えば本当に問題が発見
されるのかといえば、それは決してそうではなく、問題発見は依然
として難しいのだろうが、手がかりがないときにこれらの手法をま
ずは適用してみるということによって、一歩でも二歩でも前進がで
きるという安心感がうれしい。
ツールの紹介では問題発見は難しい・・・
69.0% (20 / 29)
[No.9] posted by アマゾン太郎
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「問題発見」ツール
100.0% (11 / 11)
[No.8] posted by omr
問題解決ツールは巷に多いが、問題発見ツールは余り体系だって整理されたものは少なく、そういった意味ではなかなか面白い試み。エッセンスとしては、①問題発見のとっかかりの視点を提供し、②問題の定義の仕方や分析・アプローチの方法を紹介する、という内容になっている。
欠点(というか、これは当たり前のことだし、ここまでは求められないのだけれども)は、これを読んで問題を発見するヒントが見つかったり、プロセスが効率的になるのかも知れないけれども、本質的な問題発見力が高まるとは思えないこと。(繰り返すが、本一冊にここまで求めるのは酷である)
以上の制約を念頭に置くと、何かの問題発見をしたときや問題を提示する際のプレゼン時に本書をチェック用として使用することが、実際的と思!われる。
その点、著者の本の良いところは非常に論理構成が分かりやすく、目次を読むだけでさっと知りたいポイントが探せること。これだけも、なかなかまとまったものはない。