- [著]J.R.R. トールキン
- [原著]J.R.R. Tolkien
- [翻訳]瀬田 貞二
- [翻訳]田中 明子
- カテゴリ:
- 文庫 (363頁)
- ISBN:
- 4566023699
- 発売元:
- 評論社 (1992/07)
- 価格:
- ¥ 735 (税込)
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 1 より
無限に広がる大名作!
私は映画から入ったクチです。映画は勿論これ以上望めない程素晴らしいと思いますが原作を読んでみて本当に良かった。
とりわけこの最終巻は「指輪物語」の本質に迫るとても重要な一冊と思います。「指輪」とフロドをより深く知る事が出来ました。映画ではあまり描写されていないフロドの心情、モルドールから指輪を葬るまでの絶望的な苦痛の旅の様子や戴冠式までのエピソード、ホビット庄へ帰ってからの日々等が描かれています。そしてラストはとにかく切ない。哀しくもあり美しくもあり、めでたしめでたし・・・なのか永遠の別れなのか考えても答えは出ませんでした。
「指輪」の与えた影響とは何だったのか。読む者それぞれが宗教的・哲学的な感想を持つのではないでしょうか? とにかくオススメです。
史上最高のファンタジー
ほんとにいいです。
やっぱりサムがいなければ指輪は破壊できなかったでしょう
そしてゴクリも重要な働きをしますね
その後のストーリーも最高です。
サルマンの死もちゃんと描かれています
そしてラストは・・・
大団円、そしてその後
~指輪を葬り去る壮大な旅は激しい戦闘、飢餓との戦い、数多くの危険をくぐり抜け下巻の三分の一を過ぎたあたりでクライマックスを迎えます。忠誠を尽くしたサムだけではなくゴクリにも重要な役割があったことがわかります。そして映画と異なるのはその後、のことがきちんと描かれていることです。ファラミアとエオウィンの関係、戴冠式と結婚式、仲間との最後~~の別れ、サルマンの没落、中でも驚くのはホビット庄の変わり様です。元の平和な村にもどすためにメリーやピピンが大きな働きをし、復興にはサムがガラドリエルにもらった贈り物が重要な役割を果たし、指輪を所持していたフロドの傷の深さにもふれています。原作は使命の達成に加えて、変わっていく世界のもの悲しさまで語られていると思います。~
映画を観てから読んで下さい
映画版とは大きく変更されたのがこの完結編です。ゴンドールでファラミアとエオウィンが好き合うところや、モルドールでのサムとフロドの行動など、かなり違います。中でもやはりサムが指輪を所持者として結構はめているのが大きな違いです。
フロドとサムのモルドールの彷徨は、幻想文学史上類を見ない絶望的な旅なので、その偉業を実感するには、もっと長くても良かった気もします。あと、映画で気になったオークの鎧がいきなりなくなっていた理由もこちらには当然あるので、これはDVDでは確実に収録されそうなエピソードです。
何と言っても映画を先に見た人が驚くのは、指輪所持者の使命達成後のエピソードの長さでしょう。
これは恐らくトールキンが昔話で「めでたしめでたし…」で終わった後どうなるのか、という疑問を解消するために敢えてバランスが崩れるのを承知で入れたのではないでしょうか。
アラゴルンの戴冠式はともかく、“イセンガルド”でエントと再会したり、ヘルム峡谷の洞窟にレゴラスとギムリが入ったり、サルーマンが乞食になっていたり、というのは完全に後日談ですね。中でもホビット庄での“ひと悶着”には誰もがびっくりするはず。
最後に明かされる、ガンダルフが3つの指輪のうちの1つを持っていたというのも熱心なファンには驚きの事実でしょう。
元をたどれば『指輪物語 二つの塔(下)』でフロドとサム(とゴクリ)になってからですが、サムの描かれ方の比重がかなり重くなっている感じがします。まあ映画を見た人なら誰でもサムが好きになる筈ですが、原作ではそれ以上に魅力的です。
どこにでもいるような親しみやすいキャラクターでありながら、“剛毅の士”というだけの真の強さも持ち合わせています。
彼の「願いがみんなかなった」という台詞は涙なしには読めません。
映画と原作の相違点
ペレノール野の戦いの前後が描かれます。戦況そのものは映画版ではほぼ忠実に描かれています。特に王都ミナス・ティリスは、多層構造から中央を貫く丘まで、まさにトールキンの描写の通りなのが凄いです。
細かい所は結構変更があり、省略ではなく変更の箇所数でいえば前の2部よりもかなり多いです。死者の軍団がこちらでは船団を襲うところでお役ご免となり、ミナス・ティリスには行かないとか、メリーが黒門には行かないとか、黒門ではサウロンの使者がフロドの衣装をガンダルフたちに示す、などなど…。
ファラミアやエオウィンの傷をアラゴルンが治すあたりはカットされていると見ていいとしても、デネソールがミナス・ティリスにあったパランティアを覗いたことから乱心したというあたりは重要なエピソードなのですが…。まあ確かにカットしても話は通じるのですが、デネソールの人格はちょっと落ちてしまいますね…。
ミナス・ティリスに色々な国の諸侯が援軍として集まっていることが描かれるのも世界観の広さを示すポイント。黒門に陽動・囮として出陣した舞台も、映画では数百単位でしたが、原作では7千の兵が集まっています。
壮大な叙事詩、遂に完結
映画版を先に見てからこちらを読んだのですが、モルドールからホビット庄に戻る途中や戻ってからも様々な事件が起きることに驚きました。映画版ではそれらのエピソードの多くがカットされています。どちらが優れているか悩むところですが、これはどちらも正解だったのではないかと思います。
映画ではモルドールでの出来事をクライマックスに据えることによって大作映画らしいカタルシスを与えるのに成功していますし、原作では全ての登場人物になんらかの決着を与えなければ気が済まないというトールキンの生真面目さがよく表れており、いかにも学者が書いた物語という感じに仕上がっています。
普通は優れた小説の映画版に対する私の感想は「原作は良いが映画はダメ」か「原作を忠実に映像化した良い映画」のどちらかなのですが、本作については珍しく「原作を大幅にカットしているが、そのカットが成功」という感想を持ちました。映画版を見た人はぜひ原作も読んで比べてみて下さい。9冊読み通すのは大変ですが。
ドラクエにはない結末
ドラクエをクリアしたことのある人なら分かると思うが、目的を達成した時点で物語が終わってしまう虚しさ、がこの物語はありません。きちんと最後まで書ききっています。映画を見てから読んだ人にはすばらしい映像を想像しながら楽しくよめるし、見ていない人でも自分なりの想像をかきたてとても楽しめる一冊[数冊]になるでしょう。
個人的には最終巻はどきどきしながらページをめくりました。あっと驚く結末もある?・・・私はびっくりしました。
指輪物語
イギリスのHarperCollins社が出しているこのペーパーバック版のLord of the rings第三部は、日本語訳だと「補遺」として別巻で出ている内容も含んでいて、大変お得である。表紙はトールキン自身が描いたもので、物語に見合った重厚感があってよい。写真ではよく分からないが、黒でさらにエルフ文字(ルーン文字かも)や、木の絵が、指輪の絵に重なっている。内容は本編と補遺のほかに、異様に詳細なインデックス(研究者もこれで満足?)のほか、何枚もの地図がついている。
補遺にはミドルアースの年表や、家系図、さまざまな年代記、さらにはこの冒険の最中に起きた出来事の日付なども載っているので、物語を読んでいく最中に、知らないミドルアースの歴史や人物の名前がでてきたときにすぐ確認できるし、それぞれの冒険の詳しい日程もよく分かる。はじめて物語を読む人がこれを見てしまうと、結末がわかってしまって興ざめかもしれないが、一度映画を全部みてしまった人や、日本語で一度読んだ人などは、これを片手においておくとたいへん便利だと思われる。そうでなくとも、もっとも感動のつまった第三部を原書で手元に置いておくのもいいものでしょう。
アラゴルンかっこいいよ~!
いよいよゴンドールでサウロン軍との合戦が始まります。ピピンはゴンドールの執政デネソール侯に、メリーはセオデン王に仕え辛い戦いの中手柄を立てることに! アラゴルン率いる謎の部隊も登場。フロドとサムが苦しい歩を進めていると同時に指輪の仲間も絶望的な大合戦に出陣・・・。
この巻では、荒野の放浪者アラゴルンが王としての力量を発揮し、また傷ついた者の癒し手として大活躍。悲惨な戦闘の最中も彼は小さき人ホビットへ友情と慈愛に満ちた愛情を・・・、『今まであの人のような人がいただろうか』ブリー村の躍る小馬停から旅を共にしてきたアラゴルンにホッビトたちも畏敬の念を! この物語は戦闘シーもが多いですが、トールキンが強調したいのはもっと別のもの!、ではないでしょうか。
ワグナーのあの曲が!
物語の最終章、指輪に支配されつつあるフロドは使命を果たせるのか?圧倒的な大群に立ち向かっているアラゴルンはじめ指輪の仲間達の運命は? この決着がつくシーンではなぜかワグナーのあの序曲が頭の中に鳴り響きました。重要な役目を果たすゴクリ、この落ちはガンダルフも私も少し予想してましたが、私は彼に何とも言えない哀れさを感じました。『一切合財が終わる今、ここにいてくれて嬉しいよ、サム』この気持ちは旅の間ずっとフロドが抱いていた気持ちでしょう。私もサムに感謝! 第1部でのエルロンドの言葉『大いなる者の目がよそを向いている時、小なる者の手がやむにやまれずしてそれを成し遂げるのだ』普段は目立たないけれどいざとなるとリーダーシップを発揮してくれる人いますよね。トールキンが描きたかったのは英雄ではなく、そういう平和を愛する力無き普通の人々ではないでしょうか。ホビット4人組は物語を締めくくる新たな試練に出会います。4人の成長振りが良く出ていて感動ものです。そして灰色港での別れ。『愛する者が危機に瀕している場合、誰かがそれを放棄し失わなければならない。ほかの者がそれを持っていられるように。』この言葉は胸に突き刺さります。現実の人間の歴史の中にも大勢実在したと思います。
終わって欲しくない、ずっと物語が続いて欲しい。さあもう一度最初から読むぞ~!
