- [著]稲荷家 房之介
- カテゴリ:
- コミック
- ISBN:
- 4775506226
- 発売元:
- オークラ出版 (2005/09/12)
- 価格:
- ¥ 680 (税込)
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花と狼
架空戦記…国々の命運を左右する戦争を主軸にしつつ、タキとクラウス、主従関係にある二人の熱と影をはらむ絆が描かれています。
平安朝の装束に身を包んで行われる儀式と、銃器と戦車がひしめく戦場とが同時に存在する世界には、和風とミリタリーが不思議に混ざりあったような印象を受けます。
クラウスにとってタキへの思慕は、血となり肉となって己をつき動かし、すべてを捧げさせるほど深く、激しくもあるものです。
タキは指揮官として、万もの兵を率いて最前線で戦う責を担いつづけ、その口から決して多くを語りません。
あえかな本音は相手に伝わるはずのない言葉によって密やかに告げられ、こい求めるように差し出される手は切なく払われる。
彼にはそうしなければならない理由が背負うものがあり、それをクラウスが知るまでが一つのクライマックスとなっています。
タイトルに薔薇とつけられていることからも、随所で花のイメージが効果的に重ねられ、奇縁の絆に詩情を添えています。
幼いときに二人が初めて出会った場所で、かぐわしく咲き乱れている藤の光景もまた秘めやかに、美しい。
(ちなみに藤の花言葉には「恋に酔う」という意味もあるそうです)
表情や衣装などのこまやかな描写も見所ですが、脇を固める味のあるオジ様方も必見です(笑)
両想いなのにすれ違う2人
戦争ものです。戦車とか銃もでてきますが、血生臭いかんじにはなっていないのでご安心を。
敵国の軍人同士でありながら主従の契りで結ばれているクラウスとタキのお話です。
クラウスとタキはお互いに一目ぼれで強く惹かれあっていました。だけど、戦争がはじまり、敵対する国の2人は離れなければならなくなります。しかし、クラウスはタキの騎士となることで自分の国を捨て、タキとともに生きることを選びます。このことだけども、クラウスがタキをすごく求めていることが伝わってきます。
一方のタキですが、彼は戦争の中で国の命運を担う指揮官です。また、国の人々からは神聖な者とされ、戦場においては清浄潔斎でなければならない立場にあります。なので、タキは、体はクラウスに許しつつも心だけはクラウスのものにはならないとかたくなにこばみます。タキとしては体を許すこと自体とんでもないことなのです。
でも、クラウスはタキがそんな神聖な者とされていることを知らないので、タキの態度に怒り、かなりひどく扱います。
クラウスとしては、国まで捨ててきたのに、戦争がはじまる前には心も向けていたはずなのにっといういらだちがあります。そしてタキには、自分の国と人々を想う気持ちとクラウスを想う気持ちの葛藤があります。
2人のそれぞれの言い分がわかると読んでいて切なくなってきます。
でも、最後にはクラウスがタキの立場を知り今の関係に納得するのかなってかんじでした。
絵もすごくきれいで、お話もおもしろいと思います。かなりおすすめです。
絶対いい↑↑
中世を模した制度が導入されている帝国が集まる架空の世界で、重戦車を使った戦争が繰り広げられているマンガ。皇国の若き師団長のタキ・レイゼンと、敵国の出身でありながらその騎士として仕えるクラウス。すでに肉体関係を持って想いあっているのに、タキはクラウスをなかなか受け入れようとしない。それはなぜなのだろうか。身分の高いかわいこちゃんが無骨な男にメチャクチャにされるのが好きな方におすすめ(^_^)下克上好きには堪らない。麗人の一月号に稲荷家さんの「ジーリオ」という軍隊モノの短編が載っていますが、それとテイストがよく似ています。そのお話は捕虜×従軍司祭ですが。とにかく今まで読んだことがないジャンルで、「百日の薔薇」にはドキドキでした(≧▽≦)
ドイツ萌え、軍服萌え作品
戦車、戦争、爆撃といったある意味どろどろとした世界に、花のような佳人といったアンバランス差に目を惹かれます。
ドイツ第三帝国、旧日本軍あたりがモデルになっていそうですが、物語世界を架空にしたことで、若いのに師団長、平安朝武官服、騎士といった萌えファクターを自由に詰め込んでいただいて、大変おいしい作品になっています。
また、1コマの構図がうまく、背後からあたる光とその影、流れるコード、涙とも汗ともつかない雫、すべてに目を奪われ、まさに言葉ではなくコマが心情を語っている場面が多いのにも好感が持てます。個人的にお気に入りなのはうなじ!ここまで色気のあるうなじを描ける人いるんですね。震えるうなじ大好きです(笑)。
主人公タキはまさにツンデレだと思うのですが、今後もっとデレの部分が出てきてくれることに期待します。領主、師団長という立場で自分の感情を押し殺しているようなせつない表情に胸が痛み、個人の自由よりも国家の大儀が大いに優先される戦時中の恋人達の今後が非常に気になります。
タキの軍服姿にノックアウト!(笑)
凛としていて潔癖、苛烈であるのにどこか危うい、そして何より……美しい~~~!それがこの物語の主人公、タキ様でございます。
軍服がかっこいい表紙だなーと手に取ってみて、大正解っ!久々にグッとくる主従関係なBLでした。
物語は架空の国が舞台です(モデルはありそうですが)。大国エウロテが百年条約を破って、他国への侵攻を開始。それに刺激され、大陸の小国どうしがどうにか保っていた「均衡」は崩れてしまう。戦火は留まることを知らず、遠い東国であるタキの国にまで達していた。
タキ・レイゼンは領主という立場であると同時に、領民を私兵として率いる師団長という立場でもある。若干20歳の青年だけれど、タキは充分すぎるくらいの戦果をあげる。しかし、戦況は決して良いほうには向かっていない。
そんな過酷な状況下で繰り広げられる、タキとクラウスの恋模様は激しくて、、、すごくやるせない。
タキの唯一の「騎士」という栄誉を受けているクラウスだけれど、その気性の激しさや、敵国の出身である事実から、周囲からは冷ややかな目で見られていた。
二人の恋が祝福されそうにないのは目に見えているだけに、物語が進むほどにヤキモキしました。
一冊丸々タキとクラウスの物語です。けれど、足りませんっ(笑)もっともっとこの二人の物語が読みたいです!!
気位高いタキが、ふとした瞬間に見せる表情に、ズキューンと胸を打ち抜かれました。たまりません~。絵も丁寧で美しいです。
できるなら、タキの領地や国の状況、軍の構成なんかをもう少し詳しく描いて欲しいです。あー…そうするとページがたりないのかなぁ。じゃあ、やっぱり続々新刊を出してもらうって事でどうでしょう??(笑)
