- [著]石黒 正数
- カテゴリ:
- コミック
- ISBN:
- 478592926X
- 発売元:
- 少年画報社 (2008/03/19)
- 価格:
- ¥ 560 (税込)
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ユーズド商品:¥ 610 より
世界は廻る
幼い頃の世界と言うのは今思えばすごく狭くて自分の身近なことばかりだった。
年齢を経れば経るほどその世界というのは果てしなく広がり拡大していったが、
大人になった今になって気づくのは、一番大事な世界というのは幼い頃の
自分が見てきた世界のことなのかなあ、と思ったりする。
そんなことを思うのはこの作品がもたらす力のせいだろう。
僕は男だし、主人公の歩鳥に共感することなんてあまりないはずなのに、
この漫画を読んで笑ってるうちになんだか昔の友達に会いたくなったり
人の優しさに包まれていた時の幸せを思い出したりするのです。
え?大げさですか?でもこの漫画が傑作だというのは本当です。
難しいこと考えず、歩鳥の住む商店街に足を踏み入れてみれば、
なんだか幸せな気分になれるはず。
激しいアクションに食傷気味の人や、自分のピュアさを信じてる人?
ぜひ読んでみてください。
日常演出
「それでも町は廻っている」を読んで日常を見つけた。個人的に、日常はありふれているようで実は、リアルとアンリアルの狭間にこそ存在する気がしていた。つまり日常なんてどこにもない。
でも違うかもしれない。日常とは、誰かに造られてここにあるのかもしれない。僕は今、日常を造っているのかもしれない。うまくは言えないけど、そう感じた。
ほのぼのとしていて大笑いできることがこのギャグ漫画の最大の魅力。
しかし、その側面にはいつも感動に近いものが寄り添っていた。短篇「探偵綺譚」はそれを意識しすぎて押し付けがましくなり読みにくかったが、やはり「それ町」は一味違う。
正直4巻はいつもより笑わなかったけど、物足りないわけじゃないし、巻末コメントを読んで納得してしまった。ちゃんと考えているんだなあ。当たり前だけど、改めてすごいなあ。
とにかく、31話ミシンそばのはなしが素晴らしい。詳しい内容は書かないが、何気ない謎を見付け楽しむ、ただ町を歩いているだけで笑える、という「それ町」の本筋がそのまま描かれたような話。そして、歩鳥が泣いたところ。涙を見せない描写がまた、いつもと違い感じるところがあった。読みながらつい泣いてしまった。
真田の親父が最初にちゃかしていたシーンさえ読み終えるとちょっと泣ける。そうやって日常を造ってきたんだろう。オチも決まって造りも見事。
もちろん他の話もおもしろい。本当にいい漫画です。
正統派ツンデレ
今やツンデレの定義も広く曖昧になってしまいましたが、
この巻には正統派ツンデレとも言うべきキャラが登場します。
久々に良いツンデレを拝ませて頂きました。眼福眼福。
やっぱり街は廻っている
喫茶シーサイドに働く女子高生、歩鳥の色々ごった煮ストーリー。第4巻です
この作品は『間』がすごいいいです
楽しいときの『間』、悲しいときの『間』、何でもないときの『間』
そういったマンガらしからぬ間の使い方によって
読んだ後の楽しさや悲しさ、何でもなさ(??)が倍増してる気がします
その中でも今回オススメなのが『ミシンソバ』の回
歩鳥の幼馴染の真田の想い出にある謎のソバ、ミシンソバ
記憶を頼りに探していった先にあった真実は・・・
これもさーっと書き流せばありふれたストーリーになっちゃいそうですけど
この漫画家さんが書くと、時が止まります。るんるん気分で読んでた読者が
「あっ・・・」とページを開く手を止めます。
そんな不思議な読後感が得られることうけあいの『それ街』
ぜひ読んでみてください
どこが面白いのか説明できなくてもどかしい
1巻から買い続けているファンにとっては何の文句も出ない面白さ。
石黒正数は元々推理モノが好きらしく巻が進むにつれてそういった要素が
増えつつあるが、面白さが高水準でキープされているので、
いち読者としては「どんどん好きなようにやってくれ」といった感じ。
プロだからマスに対する最低限の譲歩はあるだろうが、作者が好きなモノを描いて、
結果的にそれが面白くて、買った読者が楽しめて、また好きなモノが描ける
という最高に幸せなループができあがっている。
ただひとつ残念なのは、巻頭のカラーページで歩鳥に短パンの隙間から
パンチラさせていたこと。今までみたいに盛大にすっ転んでとかなら笑えるし、
ある意味で歩鳥に萌えるマンガでもあるんだけど、ああいうのは何か違うから、
他のそういうことしか能がないようなマンガに任せておけばいいと思った。
ただ歩鳥の日常を書いているだけ、だがそれが面白い!
ただ些細な日常をキャラクター達のリアクションやセリフで笑わせてくれたそれ町
第一巻から圧倒され一気にそれ町のファンになったが、今回の4巻も猛スピードで止まらない
一人一人出てくる人物に意味があり、不必要な人物が見つからない程にキャラ立てがウマイ
所々で出てくるギャグが無駄なく、笑わせようとしてセリフを書いていると言うよりは
作者がキャラクター達にセリフを言わせてみたら自然と面白くなってしまったかのように
細部のどうでも良い様なセリフやキャラの顔で本当に自然と吹き出してしまう
昨今の萌えや変なキャラ設定で立て様とせず、現実味のある自然なキャラ立てに感服です
始めがカラーページで静ねーちゃんが颯爽とシュールに笑わせてくれてこれだけで満足
そして最初から最後まで最高のリアクションを取ってくれる歩鳥と
ちょっとしたツッコミやセリフで立っている脇役達のリアクションも負けず劣らず
それ町の笑いは1巻から4巻まで全く衰えを見せない、5巻が早くも楽しみで待ちきれない!
輝きを増す日常
作者曰く「日常を保つ」がテーマの4巻。
そのテーマに真っ向から取り組んだ「一ぱいのミシンそば」では、
作中の歩鳥につられて自分まで泣きそうになってしまった。
「それ町」は、ちょっと普通じゃないギャグ漫画だ。
笑いの中に人々の生活感や苦悩を嫌味なく織り込んでいく
バランス感覚と構成力が突出している。
それにしても、「ミシンそば」しかり、
2巻の「それでも町は廻っている(前後編)」しかり。
こういう筋立てにホロっとくるとはそろそろ歳かな?
タ ッ ツ ン
間違いない。今巻で断然光ってるよタッツン。
今巻でもうホントに作者に感心したのが32話。
作者の短編集の「14歳」とかでもそうだが、わかってる。
作者は中学二年生だ。14歳だ。間違いねえ。
んでその32話。もうこの話のオチがあまりに自分の視点とダブって噴出してしまった。
要は32話はタッツンしか見てなかったてことなんだが。
道理で妙にこだわりがあるなとは思って見てた。ああ素晴らしい。
しかもメガネ・・・泣けるぜ、先生!!
もうこの感想はホントに個人的で申し訳ないのだが、
自分がこういうエロが大好きでしょうがないのだ。もう抜け出せない。
29話のカラーの歩鳥といいホントにエロいよ石黒大先生。こだわりだ!
何だかちょっと中学生になった気分になれたよ。本当にありがとう石黒先生。
かおの つくりが あまりに ちがう
とにかく表情豊かで、歩のリアクションだけで吹いてしまうわ。
しかも、マジどーでもいい感想と顔と話に使うコマがでけぇ。
4巻でかなりうまいなぁ、と思ったコマは、タッツンにチョップでツッコまれた歩が、今のツッコミは納得いかないと不満を垂らす一コマ。
しかも、ニセシーサイドとか、サバソバとか、天井モチとか、双バカとか、出っ歯とか、ヤマさん!とか、ダースベーダーとか、ざわっとか、150万円とか…今回も見所マジ満載。
サバソバは作って食ってみる。
周りを確認してしまうか検証する価値あるソバだと思う。
全く衰えを見せない4巻
正統派ギャグマンガとしては久々の秀作「それ町」の4巻。
ミステリー展開が秀逸な「嵐山財宝調査隊」
真田の過去が語られる「一ぱいのミシンそば」
新キャラクターの登場する「実に微妙なカード」など、見逃せない話が多い。
タッツンや松田巡査が活躍する話もあるので、お好きな方は是非。
個人的に、3巻が少し物足りない(といっても十分に面白いのだが)と感じていて、
少し不安を覚えつつ買ったのだが、とんでもない!
ギャグのキレは、ますます冴え渡り、伏線や細かなネタ含みの上手いこと。
ホロリとさせる所あり、吹き出してしまう所あり、何度読み返しても飽きないのはさすがとしか言いようがない。
キャラクターが記号化された昨今のギャグマンガと違い、このマンガの登場人物達は間違いなく生きている。
悩み、笑い、刻々と過ぎる時間の中で生きてゆく人々。
そんな日常を切り出して、魅力的に見せる石黒の力量に唸るばかりだ。
4巻を読んで、それ町って名作なのでは?という確信に近い思いが湧いてきた。
これは次巻にも期待をせざるを得ない。
