- [著]ジョン レノン; ヤーン ウェナー; ヨーコ オノ
- [翻訳]片岡 義男
- カテゴリ:
- 単行本 (266頁)
- ISBN:
- 4794210671
- 発売元:
- 草思社 (2001/07/01)
- 価格:
- ¥ 1,890 (税込)
- Amazonポイント:
- 18 pt
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 1,077 より
ビートルズ関係で最高の分析資料。必読書。
本書は、米国のロック雑誌「ローリング・スト-ン」の編集長ヤーン・ウェナーによる、ジョン・レノンのビートルズ解散直後(1970年)の歴史的インタビューである。“John Lennon/Plastic Ono Band”(邦題「ジョンの魂」)(私は彼の最高傑作だと思う)発表の年に行われた。ウェナーによるインタビューは、現代の情報からみれば物足りない部分がないとは言えないが、1970年との時代を考えれば相当ハイレベルである。
ビートルズないしジョン・レノンについて書いた本は無数にあり、私は和書・洋書合わせて数十冊の本を読んだ。その中で、必読とまで言える本は実はそう多くないが、本書は最高のもの。
最も重要だと私が思ったのは、(ロック・アーティストとだけでなく、)シェークスピアのようなあらゆる分野の最高の芸術家と、ロックという手段を用いて競争しているのだ、とのレノンの強い意志と芸術感が述べられている点(P.136~P.137)。
他に、レノンの幼少期、リバプールという出身地の特性、ビートルズ、自分のベストソング、好きなアーティスト(音楽、美術、映画など広い意味であり、チャック・ベリー、B.B.キング、マルセル・デュシャーンなど)、ポール・マッカートニーへの思い、ヨーコとの出会いや関係などが述べられている。
この原書では、”meself”(myselfではなく)、“H”などの正式の英語ではない、レノンが話したとおりの俗語・口語表現が修正されずそのまま残されていて、肉声が聞けるようで感激する。
好みの文体?
丁寧な翻訳だと思います。文体が気になる方は原文を読まれることをお勧めします。たかだか不良30男(当時)のインタビューですから。
馬鹿丁寧なジョン・レノン
いい加減、訳者代えればイイのに(山本安見、斉藤早苗以外)
とはいえ、ジョンがグループ解散後に初めて受けたロングインタビューで、「ビートルズは信じない」と言い切ったジョンならではグループの事やビートルズソングにおける「レノン-マッカートニー」の役割を自ら暴いたものとして価値あるインタビューです。ですが他の方も書いておられる通り、訳のジョンの口調が馬鹿丁寧でホント落ち着かないものです。
ジョンって元々不良だろ(笑)
ジョン
すべてが彼の口から出た真実の言葉であり、ビートル時代や解散の秘話など興味深い話がたくさんある。ヨーコとレノンはいつも一緒なのは分かっていたが、このインタビューでもチョコチョコ彼女が口をはさみ、レノンよりもヨーコの強い個性が2人の間では尊重されている気がする。2人はLOVE&PEACEを歌って世界を周り、敵など存在しないのだと思っていたが、彼らの周りには彼らを変人扱いする人ばかりなのだと分かる。実際、2人の平和へのイメージや歌は理解しがたい奇人めいたものであり、一般人の心には響いてこないのだろう。ましてビートルズ自体がドラッグにはまり寝てもさめてもしらふのときはなかった状況の中で数々の有名な曲が作られていたのだと思うと、ちょっとがっかりだ。スターであるがゆえ!に!、プライベートもなく常に他人の視線を浴びせられるストレスを考えれば何かに頼りたくなるのかもしれないが、幻覚の中で叫び狂った歌を歌い、いんちきな宗教めいた神の存在を信じたりする中で、自分が弱い人間であることをアピールしたり、ビートルズを否定してみたり、ちょっと失望させられた。
礼儀正しい口調で綴るジョンのインタビュー
とても礼儀正しい口調で語られている為、ジョンの発言とは思えず、最初の方はなんだか落ち着かずに読んだ。結構退屈な読み物である。だが、唯一、心を鷲づかみにされた話がある。ビートルズに集まる身体の不自由なファンへの握手や笑顔の強要である。コンサートの楽屋裏では全世界でこのような光景が繰り広げられたというのだ。ファンが悪いのではなく、ビートルズは神ではないということ、当時はアイドルであった為仕方ないが、それも周りが勝手にアイドルと決めていただけのこと、実際はその翌年には「サージェント・・・」を発表する、つまり彼らは純粋な音楽家で、ただ、類い稀な才能を持っていただけの事。ファンの一人として深く考えさせられた。
