眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

  • [著]アンドリュー・パーカー
  • [翻訳]渡辺 政隆
  • [翻訳]今西 康子

カテゴリ:
単行本 (384頁)
ISBN:
4794214782
発売元:
草思社 (2006/02/23)
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14,801 位
評価: 4.5
2008
08/24
Sun

これは事実ではない、仮説のお話

[No.35] posted by えびあん

これは一研究者の「眼の出現がカンブリア爆発を引き起こした」という仮説のお話に過ぎない。
そう認識して読まないと間違った知識を教え込まれそうで危ないと思う。

自説が正しいことを何度も主張してるようでちょっとうんざりもします。
また、他の研究者の仮説を否定している文章が多い点や、説明がくどい点もマイナス。

反面、化石の話やレンズの話は知らないことだらけで面白いです。

2008
07/10
Thu

結論の根拠が弱すぎる

50.0% (2 / 4)
[No.34] posted by rate

この本の結論で最も重要な結論である
「目の誕生がカンブリア大爆発の根本的な原因である」
の主な根拠が「目の誕生と爆発の時期が一致している」.
これでは根拠が弱すぎて,他の仮説と信憑性は何も変わらないと思う.

2008
07/02
Wed

結局「眼」はどうやって出来たのさ!

66.7% (4 / 6)
[No.33] posted by すなフキン

皆様と同じ感想ですが、それでも一言言わないと気がすみません。

確かにおもしろい本です。
いろいろ知らないことが学べます。
一気に読めます。
読後感は決して悪い物ではありません。

でもねえ…

肝心の「眼」が、どうして出来たのか、については、全く何の説明も無いに等しいっていうのは如何な物でしょうか。
それで居て、ダーウイン様の大疑問「眼は進化では説明がつかないように思える」
を、いとも簡単に乗り越えた「つもり」の論調。
根拠は、どこぞの「偉い」博士が発表された、「眼が進化するのには50万年しかからない」という、証拠も根拠も全く示されないただの「言っちゃった説」のみ。
おいおいおい、なんだよ、これだけ引っ張ってそれかよ。
それで大ダーウイン様を馬鹿にするの?あんた?

なんか不愉快ですよね。こういうすり替え方。

勿論、この本が言いたいことは、「最初の眼が何らかの事で誕生した結果、生物は眼という物に対応していろいろな進化をせざるを得なかったのだ」ということであり、
「眼」そのものの「進化」については扱う気も無かったのかも知れません。

でもねえ…

2300円返せとは言わないけど…
何ともいえないむなしさが残る、そんな本でした。
特に、「眼の進化」について知りたい方、かなり要注意です。

2008
05/07
Wed

専門的な知識が無くても!

0.0% (0 / 1)
[No.32] posted by 入市税関&蛇使い

この本は専門的な知識が無くても十分読めます。
若干光学理論で難しいところが有りますが基本的には大丈夫です。
眼の誕生が進化の大爆発を引き起こしたという理論は単純なようで
奥深い理論のようです。
カンブリア紀の動物たちの色彩についての記述も興味深い。
読みやすくて良い本だと思います。

2008
04/12
Sat

多くの知識を体系的に理解し思考する,推理小説のような面白さを学ぶ書

80.0% (8 / 10)
[No.31] posted by MM

オーストラリアの生物学者アンドリュー・パーカーの書の邦訳版。現存する生物の多くが視覚的情報によって行動が規制されていることに着目し,外見を進化させてきた原因,特にカンブリア紀に発生した生命のビッグバンが眼を獲得したことによるという説を打ち出している。全10章から構成されるが,前半の多くは生物が持つ光の反射システムや発光現象,擬態や威嚇としての視覚効果,あるいは化石に見るそれらの系譜を紹介し,主論点となる『眼の誕生が爆発的進化の最大の要因である』とする持論展開は最後の数章のみである。著者が述べているように,できるだけ多くの読者に紹介するために専門用語は最小限となっている。ただし,360ページの内容は現代生物学,古生物学にとどまらず物理学や地勢学などの広い情報が含まれるため,高校生以上が数日かけて根気よく読むべき分量。学術書ともとれる一方で,著者自身の自伝的エッセイともとれる部分もあり,教養書に分類されると思う。

学術的結論とは,すでにわかっている事実を丁寧に積み重ね,それら多くの情報を理解した上で結論を述べることによって輝きを増す。この事実を著者は理解していると感じる。本書が取り上げる問題は5億年以上も過去に起こった現象を現在得られるデータで推測することであるから,単なる生物学的推量ではなく,物理学など他の多くの分野の知識が必要なのである。そう言った意味で,一つの証拠から短絡的に結論を導くのではなく,体系的に思考することの重要性とその面白さを学ぶことができる書である。似たようなアプローチは,数学的に進化論を考察した『生き残る生物,絶滅する生物』にもみられる。

決定的な難点は,必須である遺伝子研究についての考察がほとんどないことである。本書では,脊索動物の眼は節足動物よりも遅れて発生しているとしており,その根拠として同時期に存在した脊索生物で眼を持っているものが発見されていない点を挙げているが,『眼のないハエにネズミの眼を発生させる遺伝子を導入すると,眼を(しかも複眼を足に)もつハエが誕生する』という研究結果から,脊索動物と節足動物の眼が共通の遺伝子に起源を持つ可能性が強いことが示されている点を説明できない。また,貝虫の発光や反射システム(回折格子)が進化するためには眼の進化が不可欠であるとしているが,著者が軽んじている光受容器でも十分に対応が可能であり,やや論理に無理があると感じる。一方,構成で自伝のような記述も目立つため,学術書と期待した読者は不満に思うかもしれないが,一般読者に受け入れられるにはこのような構成も許容されるべきと思う(『生物と無生物のあいだ』と同じ戦略である)。

学術的な詰めの甘さはあるが,体系的に結論を導く手法は良質の推理小説のようで,多くの知識を得る喜びにつながるため,科学を学ぶ面白さを紹介する上では必要と思う。上記問題点を考慮して星4つの評価。個人的には非常に参考になった。

2008
03/25
Tue

読むディスカバリー・チャンネル

66.7% (2 / 3)
[No.30] posted by しゅてんだる

 原題は"In the Blink of an Eye:The Cause of the Most Dramatic Event
in the History of Life"。
 時はカンブリア紀、今を遡ること5億4300万年、そこからわずか500万年の間に、現生する
すべての動物門が体をコートする硬い殻を獲得し、複雑にして多様な外部の形状を持つに
至った。宇宙の時間のスパンから見ればまさに「瞬く間に」引き起こされた、この「生命史
史上最も劇的な出来事の原因」を探っていくのが本書の主題。

 表題のユーモアを見ても分かるように、本書は決して堅苦しい研究書の類ではない。
むしろ、その手の専門知識をほぼ持たない門外漢のために書かれたものである。
 事実、例えば「眼」ということになれば、単眼、複眼の仕組みから丁寧に解説してくれる。
かといって、小学生に諭すように書かれているわけでもなく、ウィット巧みに、適度な知的
刺激があって、大人が読んで愉しめる仕上がりとなっている。

 そうした記述の果て、おそらくはほとんどの読者が「こんなわかりきった話が、ほんとうに
科学の新説なのか。誰だって思いつけることじゃないか」(ちなみにこれは本書内で登場する
表現)との念を禁じえないことだろう。それほどまでにズブのシロートを引き込める一冊。

 ただあえて難点を言えば、尻すぼみとは言わないまでも、肝心の結論部がやけに軽い気が
する。論証までの前提を分かりやすく解説した一冊としてはすばらしいし、その前提からして
結論は自明のことと示唆したいのではあろうが、言いたいことはそこじゃないだろ、との
突っ込みのひとつも入れたくなるような、ならないような。

2008
03/11
Tue

主題と直接関係ない話にちょっと退屈

75.0% (6 / 8)
[No.29] posted by shibchin

カンプリアンエクプロージョン(カンブリア紀に生命の多様性が爆発的に増えたこと)の原因が、眼の発明であるとする説の、提唱者による解説である。眼の構造、生物の色、色素色と構造色など、生物と光の関係について、延々と議論してあるのは、かなり冗長で、しかも、最終的な主張と直接関係ない話も多く、結構しんどかった。その割に、肝心な主張の中で、様々な種に置ける眼の発明の時間関係が整理して提示されないなど、こちらが抱く疑問にきちんと答えてくれず、読後感もあまり良くなかった。三葉虫による眼の発明が、カンブリア爆発を起こしたと言う主張自身は、そうかもしれないと思ったんですけどね。

最近、この手の本の冗長さには悩まされてるなあ。書き始めると長くなるんでしょうかね。

読み返してみると、えらい否定的だなあ。眼の歴史や、動物の色に関する本としては悪くないです。

2008
01/21
Mon

文が長い

69.2% (9 / 13)
[No.28] posted by 藤作

結論とそれに至る証拠や推論は支持するが、文がただ長い、くどい。個人的な事柄がちりばめられ、事実を小出しにしては場面を変え、思わせぶりな記述も多く、まるでドラマの台本や推理小説を読むようだ。残念なことに小説を読むつもりで購入したわけではないので評価は2つ。

2007
12/30
Sun

題名は眼の誕生となっていますが

85.7% (6 / 7)
[No.27] posted by てとり

本書の主題は、カンブリア紀になぜ生命の大進化がおこったかに
ついて、光スイッチ説という、生物に眼を持つものが現れたため
それを引き金に大進化が起こったのだと言う主張を述べていることです。

全10章の内、1−9章で順番にその主張を裏付ける証拠集めを
行い、結論を出しています。

ただ、最後のほうで著者も述べていますが、そもそも最初になぜ眼
が進化の結果できたのかについては、推測を述べるだけです。

眼の誕生という題名に引かれて、眼についての本だと思うと、この
本の評価は低いものになると思います。

カンブリア紀の大爆発について、その原因を分かりやすく述べていて
目から鱗の状態を味あわせてくれる本です。

2007
11/10
Sat

冗長な駄本と思いません?

43.3% (13 / 30)
[No.26] posted by オオバッチャン

 ほとんどのカスタマーが賞賛のレビューを投稿されているが、正直信じられないでいる。余りにも前置き部分が冗長で、頁をめくってもめくっても本題の「眼」に届かない。「光」の話が延々と続くが、光そのものの物理的意義は別の専門の本で学べばよく、改めてここで不完全な講釈を聞く必要はない。そうしてやっと「眼」の話にたどり着いたと思ったら、またもや延々と「眼」だけを対象とした生物学的構造論やら進化論の自説の展開!カンブリア紀大進化はほんのわずかな説明で通り過ぎてしまう。大爆発にも喩えられるカンブリア紀の大進化、大爆発で出現し、われわれの想像をはるかに超えたあの生き物たちの一つ一つ、構造の一つ一つに「眼」はどのようなかかわりをなしたのか、具体的かつ詳細に論が展開されるのでなければ到底、腑に落ちようがない、と思うのだが。


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