- [著]ホルヘ・ルイス ボルヘス
- [著]マルガリータ ゲレロ
- [原著]Jorge Luis Borges
- [原著]Margarita Guerrero
- [翻訳]柳瀬 尚紀
- カテゴリ:
- 単行本 (269頁)
- ISBN:
- 479491265X
- 発売元:
- 晶文社 (1998/12)
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上半身が獅子で下半身が蟻とか
知っている人は知っている。知らない人はまったく知らない。古今東西、世界中の想像上の生き物を蒐集し、まとめた一冊です。原典にまでさかのぼっている調べているところといい、これはまさに「蒐集」と書くにふさわしい。
バハムート、バンシー、バジリスク、ベヒーモス、ケンタウロス、ケルベロス、チェシャ猫、キマイラ、八岐大蛇、エルフ、フェアリー、ノーム、ゴーレム、ハンババ、クジャタ、マンドレイク、ミノタウロス、セイレーン、スフィンクス、饕餮(トウテツ)などなど。
スフィンクスやセイレーン、ケンタウロスのようなわりと知られている(?)怪物たちだけでなく、東洋と西洋の竜のイメージの違いや中国の饕餮(トウテツ)まで触れられているのがすさまじい。ちなみに饕餮(トウテツ)は「大食らい」の意味で、人間の悪徳の化身として戒めるためにも使われるそうです。
クラシックならではの雰囲気を
古今東西の空想の怪物が集められた辞典なので
内容的に古くなるものではないはずなのですが
きちんと古くなっています(笑)。
知りたいところが微妙に書いていないような印象もあり
手放しで楽しめる内容とは言えません。
情報だけを求めるなら、日本の作家が書いた
比較的に新しめの同種の事典がオススメだと思います。
というマイナス要素を差し引いても、
なんといっても古典です。ボルヘスです。
他の本では代用できない雰囲気があります。
それを求める方にはぜひ。
very interesting book, but.....
ボルヘスの個性が出ていて面白い本です。
中国の鳳凰が「中国のフェニクス」と記されていたり、「ポオの想像した動物」とか「カフカの想像した動物」、「ルイスの想像した動物」等々の項目が含まれていたりして、古典的な幻獣ばかりではないところも、微笑ましいと感じる人が多い筈。
「ユーウォーキー」だの「過去を称える者たち」、「熱の生き物」などといった、ちょっと珍しい架空の動物も載っています。御用とお急ぎでない方は是非お読みになることをお奨めします。
とはいえ、南米人のことですから、日本の空想上の動物に関しては全くもって「無知」に等しいのも否定し難い事実です(ヤマタノオロチが出てきますが、古い本からの孫引きでしかありません)。 また訳者が古典ギリシア語の知識がないせいか、「ロドス島」をわざわざ「ロードス島」と誤記している点も気になります。
