- [著]伊藤 和夫
- カテゴリ:
- - (148頁)
- ISBN:
- 4796110062
- 発売元:
- 駿台文庫 (1984/04)
- 価格:
- ¥ 795 (税込)
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あえて取り組みたい人向け
このシリーズの上級編として位置づけられていますが,単語そのもののレベルは決して高くありません.
単語や熟語にはある程度自信のある人が,文構造や文脈把握のトレーニングに使うとよいかもしれません.
ただ,実際の入試という観点から見ると,中級編までやれば十分で,あえて上級編を使う必要は無いのではと思います.
内容そのものはよいと思いますが,今日の受験向きかといわれると,ちょっとそれている気がします.
あくまでも受験参考書として判断して,星3つです.
難関大以外は必要なし
とりあえず京大クラスの和文英訳がでない大学では(つまり、日本のほぼすべての大学では)必要ないだろう。
英文和訳については一部の実用英語至上主義者などに批判されることも
多いが、それは英語を目的としている人たちの的を外れた意見である。
はっきりいってしまえば受験英語は目的ではない、手段である。
一つは大学に合格するための、またもう一つは大学に入学してからの研究の際に必要なだけであって、
別に日常会話を習得するためにあるのではない。
とくに京大がなぜ何十年も和文英訳と英文和訳にこだわって出題しているか、
そういう輩は理解していない、いや理解しようともしていないのではないか。
また、東大、京大クラスになると英文を理解したからといって訳文がかけるわけではない。
伊藤氏も述べているように読めることと訳せることはまた別の次元の話なのであって、
このほんはその「訳す」能力を伸ばすことに特化した参考書なのである。
和訳は本筋から外れている
英文を和訳させて点の違いを競わせるようなおかしな入試のせいで、このようなものが出版される。和訳は英語学習の本筋から外れている。英語を理解する能力とそれを日本語に置き換える能力はまったくの別物である。イギリス人やアメリカ人が英語を日本語に通訳できないからといって、彼らが英語を理解していないなどといえないことを考えれば明白である。プロの通訳や翻訳家を目指すならともかく、通常の英語学習に和訳を持ち込むことは根本的に誤りであると知るべきである。
採点方法を知る強み
英語に自信がある方でも模試などの英→和や和→英で満点をとるのは難しいのではないでしょうか?本書では実際、採点者がどこを見るのか、どのように採点するのか、どこまでが許容範囲かということか明確に示されており、すでに実力のある方の一段の得点力アップが期待できます。ただ初版(1984年)以来改訂が無いようなので、たとえばカタカナ語はどこまで許されるかなどの問題においては、果たしてこの線引きが今でも通用するのか、という疑問は残ります。
ですが、やはりこの本の最大のメリットは「点数を落とさない訳しかた」を教えてくれることであり、この点において本書はいまだまったく色あせていないと思われます。
翻訳を視野に入れた和訳問題集。
本書は伊藤和夫氏が執筆した英文和訳演習の最上級レベルに位置する問題集です。レベルとしては和訳を超えて翻訳の導入にさしかかっており、東京大学に近年見られるような「正確に訳す」トレーニングを鍛えたい方は中級編をやるべきでしょう。
本書は京都大学の入試問題のように、英文の構造や文法にとらわれすぎず、いかに自然に訳すか、をトレーニングしたい人向けといえます。まずは中級をやるべきであり、それ以上の和訳の楽しみを実感したい方向けの高度な問題集といえそうです。
難関大過去問への橋渡しに
上級編の名に違わぬ難易度で東大・京大を目指す人が
過去問を解くまでの橋渡しにすると良い本です。
ただ単語の意味が難しいのではありません。
普段見慣れている単語でも、文脈によって適切な意味を見出さなければらないのです。
この本はそのことを痛感させてくれました。
構文も簡単には見抜けないものが多く、構文をつかむ練習になりました。
良い解答・悪い解答や明確な採点基準が記されているのも大変役に立ちました。
おすすめです。
減点されない訳出の研究
英文和訳問題では、いくら英文の内容を正しく理解していても、それを適切な日本語で表現できなければ、得点には結びつかないでしょう。この本は、初版が1984年でそれ以来一度も改訂されていないので、たとえば外来語の訳出など、現状とそぐわなくなった(ように感じられる)部分も若干ありますが、大学入試で望まれる訳出がどのようなものかを採点基準という具体的な形で研究できる点では、今でも優れた演習書だと思います。
なお、東大や京大などで必要とされる読解力の基本が既に身に付いている受験生であれば、「上級篇」だけで十分かと思います。
採点の現場を理解できる
和訳演習の上級篇であるが、自分が上級だと思ってこの問題集に手をつける人にとっては単語のレベルでは難しいことはないだろう。この本の良いところは2つある。
1つは単語は難しくないが訳出が難しい文を扱っていることである。訳出が難しい文とは本文の内容をほぼすべて理解した上で訳さない限りはまともな訳文が書けないような問題であり、難関大学ではよく出題されるものである。
もう1つは採点の基準を明確に書いていることである。和訳の採点というのは採点者の主観が反映されそうで自己採点は難しいと思うかもしれないが、採点基準が客観的に明示されているため、自信を持って採点をすることができる。採点ができれば弱点の補強も容易になるというものである。
和訳演習として申し分のない一!冊である。
