御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年-

  • [著]米田 憲司
  • [著]米田 憲司

カテゴリ:
単行本 (285頁)
ISBN:
4796646671
発売元:
宝島社 (2005/06/23)
定価:
¥ 1,985 (税込)
価格:
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71,547 位
評価: 4.5
2008
09/27
Sat

日本の航空行政の危機を指摘する良書

[No.19] posted by 過疎化対策委員会

この本の終りのほうで著者は言う。

 航空会社も行政も口では「安全」を強調するが、
 その実態は「事故が起こるまでは安全」という
 表現をしたほうが当たっているのが実情である。

そして、この本はこの判定が正しいことを示すために書かれた、といっても過言ではない。

日航123便。圧力隔壁の破壊が原因とされた航空機事故。しかし、その結論にいたる過程で一体どれだけの事実が事故調査委員会によって黙殺されてきたことか。何も明らかにされていないことを明らかにすることによって、日本政府の航空行政の危機を指摘する良書。一押しです。

2006
08/12
Sat

アンバランス

50.0% (17 / 34)
[No.18] posted by カカシ

資料としてDVDを付けたのは評価できるが、出来が悪い。
現場の記者としての目線でいいことを書いているのだが、文章力不足。
当時の日航、自衛隊を突っ込むが、著者自身の偏見。
資料をよく調べ上げているが、真実がわからない。
結局、資料集としての価値はあるが、ただの資料の寄せ集め。

2006
01/29
Sun

日航123便事故の「真相解明」をはばんだものは何か

65.7% (23 / 35)
[No.17] posted by akimasa21

今から20年前、1985年8月12日18時56分、日航ジャンボ機JAL123便は、長野・群馬県境の群馬県側山中に墜落した。しかし墜落現場の特定すらその日のうちには出来ず、4名の生存者(いずれも女性)が発見されたのは翌日の午前10時45分であった。

彼女たちの証言によれば、墜落直後しばらくの間は彼女たち以外にも生存者がいたことは確実である。自衛隊および警察による捜索・救難活動の遅れは致命的であった。なぜもっと多くの人たちの命を救うことができなかったのか。この事故で残された大きな課題の一つである。

現場に一般人を近づけたくない何か重大な理由があったのであろうか。墜落直後、現場上空に真っ先に到着したのは、在日米軍C130ハーキュリーズ輸送機(アントヌッチ中尉搭乗)だった。そして12日19時19分には、墜落位置情報を発信している。この情報は航空自衛隊中央救難調整所(埼玉県入間市)を経て、直ちに防衛庁空幕まで伝わり、そして日本航空にも非常に早い段階で達している。

米軍機に続いて、自衛隊機、民間機も現場上空に到着した。その他、各地のレーダーによる計測値も多数ある。計測、作図から地図への落とし込みまで、時間のかかる作業ではないようだ。このようにして求められた緯度経度情報は、いずれも墜落地点の回りに正確にバラついている。これだけの証拠がありながら、なぜ最後まで墜落現場は<長野県側>だったのだろうか。そこにはミス・リードを狙う自衛隊の強い意志表示が見え隠れしている。

2005
12/03
Sat

堅そうだが、実は、”熱い”傑作

80.0% (16 / 20)
[No.16] posted by 乗り物好き

豊富な資料と着実な取材で、事故原因等の数々の意見を相反する意見等といろいろな並べらたかたちで描かれ、素人にわかりやすく、説得力がある。素人には、自衛隊ミサイル攻撃説や標的説のような意見につい惹かれてしまう。しかし、フライトレコーダーの記録等で分かりやすく解説されているのを読むと、なんて馬鹿なことを真剣に信じていたんだと気づかされてしまう。
特に、印象に残るのは日本の事故調査委員会の”後進性”である。責任追及と事故原因の究明を合わせれば、事故原因の追及は歪んだものになりやすい。そういえば、大事故が起こると、操縦者のミス説がまずでる。たとえミスがあったとしても、再発防止に大切なその背景が追求されない。福知山線事故のときもそうではなかったか。
事故調査委員会の改革こそ、今もっとも気づくべくことではないのか。

2005
10/22
Sat

日航機墜落事故を風化させない決定打

87.5% (21 / 24)
[No.15] posted by こうえんじミッフィー

日航機墜落事故の本は今までたくさん出版されてきましたが、この本がこの忘れてはならない事故の決定打になると思います。
「沈まぬ太陽」→「朝日新聞の24時」→「墜落遺体」→そしてこの「御巣鷹の謎を追う」の順番に読む事を個人的にはお薦めします。
しかしボイスレコーダーのDVDは怖い!ドキドキしながら見ました。

2005
10/20
Thu

今までとは違った着眼点

77.4% (24 / 31)
[No.14] posted by fivex

新聞記者としての読み易い文章、今までとは違った着眼点は購入に価します、しかしどのように記載してあるのか興味のあった、自衛隊ファイア・ビー説やミサイル攻撃説には半ページのみで小説の世界の話だとか、現場を知らない意見にすぎないと切り捨てています。あまりに簡単に荒唐無稽と言い切っているので、逆になんでこんなに簡単に切り捨てられるのか疑問が増します。当然それに対する検証はありません、それまでの章が良かっただけに、大変残念です。結局付録のDVDに対する評価が、購入後の満足度を大きく左右します。

2005
10/10
Mon

ねばり強く真実を追究する誠実さに感動しました

88.9% (16 / 18)
[No.13] posted by 石山 等

 8・12連絡会の「あかね雲」が出版されたのを機会に、ぜひ日航機墜落の真相について少しでも知りたいと思い読み始めた本でした。しかし、これほどまでに衝撃的な内容だとは想像もしていませんでした。
 本来ならば、520名の方々の命を無駄にしないためにも、事故の原因究明を真剣に行い、その結果が誰に有利に働き、誰に不利に働くかではなく、これからの航空業界の安全性の向上のために寄与するために、事故調査委員会が行動すべきなのに、実際には隠された思惑のために事実が歪曲されているのだと知り、大きな衝撃を受けました。
 付属のDVDを視聴させていただき、コックピット内での大変な苦労にも思いをはせ、とても複雑な心境にさせられました。
 ぜひ多くの方々に読んでいただきたい力作です。

2005
10/08
Sat

豊富な資料の集積として

100.0% (10 / 10)
[No.12] posted by カスタマー

この本は、まず著者本人が当時現地で取材したルポに始まり、遺族、地元消防団、自衛官、米兵ら関係者に対する取材成果や、彼らの手記等を多数掲載してあり、それについて著者が分析している。
次にボイスレコーダーの記録の検討。続いて事故原因についての検討。
終わりに事故調のあり方について外国の事例と比較して論じられている。

一部、著者の分析が甘いと感じた部分もあるが、特に初めに載っている著者のルポ、自衛隊批判に対する幹部自衛官の反論、事故直後に現場上空へ飛来しつつ帰投を命じられた米兵の手記など、非常に資料性が高く、これを読めば当時の救助活動のいきさつから事故原因で揉めた争点まで、かなり突っ込んだ内容まで分かるだろう。
事故原因の検討など、専門知識が無い人に理解できない部分もあるとおもうが、それは即ち多くの人にとってこの本の内容は不足がないといえるだろう。

付録のDVDにはボイスレコーダーの記録が解説、CG映像付きで収録されており、読者各自が会話の特に判別しづらい部分を検討しながら聞けるように工夫されている。
以上の内容でこの価格は決して高くない。

よって、星5つを付けるに値すると判断した。

2005
09/30
Fri

結局真相はわからないけど…

88.9% (8 / 9)
[No.11]

私自身がそうだったけど、事故調査委員会の結論で納得したままの人は結構多いのでは。必ずしもそうではなく、今尚、調査姿勢や結論に疑問を持った人達がたくさんいるということが世間にもっと認識されれば、それだけでもこの本は価値があると思う。
DVDという形で公表されたことについて、非難的な意見があるのもわかる。しかし、ボイスレコーダを正確に聞き取るのは難しいということ、それ故事故調の聞き取り結果と実際の音声に矛盾したところがあるということを示すためには必要なものであったのではないか。また数年前に様々なメディアで公開済みのものでもある。もし、コックピットの3名の方のご遺族から、なんらかのクレームがあったのなら公表するべきではないが、ご遺族の意向はむしろ「あるがままを伝えてほしい」ということではなかったか、と私などは勝手に思っているのだが。
ただ、ナレーション部分とボイスレコーダ部分の音量レベルの差が大きくて、聞きづらかった。また全体が大変誠実に書かれているだけに、「他社にすっぱ抜かれた」うんぬんの記述はそこだけが異質なように思われた。

2005
08/28
Sun

謎は謎のまま

87.5% (7 / 8)
[No.10] posted by kentmild

日航機事故には、事故原因とその後の経過について、未だいくつかの疑問点があり、
それに関する本も多数出版されている。
本書は主にそれらの疑問について書かれたものであるが、
そこでこの疑問点が完全に解明されたかと言うと、そうは言い切れない。
著者なりの意見は表明されているが、何分立証するには証拠が乏しいようである。
しかし、その結論は、陰謀説を説くような過激なものではなく、
そうであってもおかしくは無いと思わせる部分はある。
結局、事実は何であったのか、謎は謎として残る一冊であった。


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