- [著]海堂 尊
- カテゴリ:
- 文庫 (237頁)
- ISBN:
- 4796661611
- 発売元:
- 宝島社 (2007/11/10)
- 価格:
- ¥ 500 (税込)
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ユーズド商品:¥ 64 より
読みやすい本
この本の良さはとにかく読みやすいことです。
ストーリー的にはもう一つ欲しい所もありますが、漫画のような感覚で一気に読むことができます。
個人的には、人と話すときの手法が書いてあった下巻が注目かと。
豆知識として知っておくと役に立つときがくるかもしれません。
ボリュームが少ないので軽く読む本です。
エンタメ要素と斬新な切り口は高く評価できる
事件の展開やトリックに関しては設定の甘さを感じたが、「医療システムと医療人の心理が作り上げた密室」というこれまでにない斬新な切り口は現役の医者ならではの面白い着眼である。
個性的なキャラ設定によるエンタメ要素満載の話の展開は、読者を飽きさせない。読者の大半は「白鳥」という男の強烈的な個性に魅せられる。「ロジカル・モンスター」として登場するキレ者の白鳥は、たとえば森博嗣ミステリーに登場する犀川教授に辛うじて残っている人間性や感情すらも一切持たず、徹底した論理で謎を解明する。今後の作品での白鳥を早く見てみたい。
ベストセラーになった理由はよく理解できる。しかしもっと早く読んでおきたかった。ドラマや映画のイメージが何となく頭の中にあって妙な先入観が出来ていたかもしれない。
ストーリーとキャラクターの絶妙なバランスが光る!
読後の印象は、物語り全体がものすごい勢いで最終的な結末に向かって突っ走っているといった感じ。
手術シーンの描写、医療関連の用語なども、描写や説明もそこそこに兎に角、論理的に話が
展開し、結論にまっすぐに向かっていく。
それゆえ、ミステリー的な推論していく楽しみというようなものは薄く、結論に至るまでの
布石も少ない。
その点ではやや物足りなさを感じる。
ただ、それを補ってあまりあるキャラクターたちがいる。
それぞれが特徴的に描かれており、読んでいて決して飽きさせない。
そういう意味では、まわりくどいストーリーに濃い目のキャラクターではやや重い小説に
なってしまうのかもしれない。
あっさりしたストーリー展開に、特徴的な濃いキャラクターというバランスが絶妙であり、
実はそれが本書をベストセラーにしている所以なのではないだろうか。
手から砂がこぼれおちていくように
なるほど。ベストセラーになるだけある。読み始めて数ページで引き込まれる感じがした。
文章そのものが読みやすく、著者が文章を書きなれていることを感じる。作家としては新人としても、日常の業務で多くの文章を書きなれているに違いない。
キャラクターも魅力的だし、物語そのものも面白い。しかし、それだけに留まらない。
医術や医療者を過度に美化することもなく、かといって、過小に卑下することもない。制度が進むほどにゆとりがなくなり、ゆとりで抱えられていたものが医療の枠から取りこぼされていく。
創作という物語の次元を通じて、現実への批判を考えさせるような小説が、どうやら私は好きらしい。
例えが気になる
全体的に例えが多くて、例えなくてもわかるようなことまで遠まわしな例えを用いているように感じた。
でも白鳥のキャラクターとても好感が持てましたし、医療に馴染みのない私でもわかりやすく読めました。
是非
このシリーズからすべて始まりました。医療の裏、そして、現在かかえる現場の様子が個性的な登場人物でとても臨場感があり最後まで一気に読みつくせます。これよりすべてのシリーズを読んでしまいました。
映画化&ドラマ化された作品
なるほど。結構面白いです。
だけど、何百万部も売れているというわりには、
すっごい面白いとまではいかない。
登場人物の特徴がはっきりしていて、わかりやすい。
次から次といろいろな人物が出てくるのに、混在してわからなくなることがないのは、
はっきりしとた人物像とストーリー、紹介の仕方(文章)が上手なのか。。
現役のお医者さんが著者らしいが、すごいですね。
すこし長い
スピード感のある病院の風景がテンポよく描かれていて、よい本だと思うのですが、少し軽い「金田一少年の事件簿」の漫画を読んでいるような気がしました。もうちょっと、登場人物たちに深みというか、暗さというか、そういうものがあればなお、重厚感のあるより面白いミステリーになったのでは。あと犯人がわかってからの後日談が長いように思います。
しまりのない文体が特に気になる上巻
現役の医師が書いただけあり、術前カンファレンスや手術の場面など臨場感があり、医療現場がリアルに描かれている点は評価できます。
専門用語が多々出てきますが、それらを理解できなくても大筋を見誤ることはありません。
しかしこの小説、特に上巻は、そのしまりのない文体が特に気になる部分があります。
例えば田口医師による、チーム・バチスタのメンバーへの聞き取り調査の場面。
確かにチーム・バチスタ内の人間関係がわかり、後半の出来事につながるものがなくもないので必要な部分ではあります。
しかしこの田口医師自身、「なぜ自分が任命されたんだ?」という疑問を持ちながらの調査であるためか、ここでは積極的に謎解きをしているという印象がないため、そんな場面が、ダラダラと書き連ねているだけの印象しかない文体で書かれるのは致命的。
また田口医師自体の人となりを描いている場面も同様で、「出世に関心はないが、自己保身がとても上手い」というのは伝わってきましたが、長々と書いている割には魅力あるキャラとして十分に描ききれていない印象がありました。
人物描写がステレオタイプ
物語を筋と筆致に分解するとすれば、前者が4、後者が2で、全体の評価が3になる、というところでしょうか。
一人称の視点で書かれているだけに、主人公から発せられる言葉一つ一つがどこかわざとらしく、もたもたしている印象が否めませんでした。また、出てくる登場人物たちの描写がまたどうにもステレオティピカルで、筋の面白さを減殺するにあまりある要改善の余地あり小説です。
