- [著]丸山茂徳
- カテゴリ:
- 新書 (191頁)
- ISBN:
- 479666291X
- 発売元:
- 宝島社 (2008/08/08)
- 価格:
- ¥ 680 (税込)
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温暖化より、寒冷化と石油枯渇の方が怖いのだ
結構衝撃を受けました。今後の地球温暖化は疑いの無いものだと思っていました。特に宇宙線の影響というのは科学的に興味深い。
この著者が予想するように、太陽活動の周期等により今後地球が寒冷化し、世界人口の増加により石油も枯渇してしまったら、食糧生産が落ち、食料自給率40%の日本は飢えるだろう。後半は結構極端な事書いている。著者は日本の人口を抑制して6000万人までにするべきだと。子ども生むな、という事ですね。うーん、でもそれって即効性が無いよね。すごい飢饉が起きたら、不謹慎かもしれないけど長年幸せだった高齢者は安楽死してもらって、若い世代が餓死するのは防ぎたい気がするが。日本の場合それで6000万人になるような。自分もその頃は高齢者かもしれないが。
人口抑制策を打ち出せ!
人口削減計画を具体的なプランに練り上げるために尽力したのは、ローマクラブの初代会長アウレリオ・ベッチェイでした。私は彼と会ってインタビューしたことがあります。そのときも、世界の人口を統制することの必要性について語っていました。それを私は、「世界の人々が等しく食べられるようにする責任が自分にはある」という意味で善意に解釈していたのです。実態は違いました。彼は、科学者や社会人類学者を集め、世界の人口を半減させるためのプランを策定するよう命じたのです。その結果、戦争よりもはるかに手っ取り早く、確実に成果をあげることのできる感染症が、人口削減計画の大きな柱となったのです。
こういう考えを、おそらく最初におおやけにしたのは、『人口論』で名高い18世紀のイギリスの経済学者マルサスです。彼は、この本の中で次のような論理を展開しています。
1 人間の存在には食糧が必要である。
2 人間の情欲は不変である。
しかし、
3 食糧は算術級数的にしか増加しないのに対し、人口は幾何学級数的に増加する。
したがって、
4 人口は絶えず食糧増加の限界を超えて増加する傾向がある。
5 このようにして増加した「絶対的過剰人口」は「貧困と悪徳」によって「積極的抑制」がなされるべきである。
つまり、
マルサスは、その名著『人口論』の中で、堂々と「増加しすぎた人口は貧困などによって抑制されるべきだ」と論じていたのです。
地球温暖化の犯人は、二酸化炭素だけではない!!!
この本は、現在、急速に注目されているヘンリク・スベンスマークの説を詳しく解説した本です。現段階では仮説の域を出てないため、IPCCのコンピュータ・シミュレーションには採用されていませんが、次回のIPCCの報告書では主流になる可能性が高いです。日々、地球圏外から宇宙線がやってきています。スベンスマークの仮説は、地球に入る宇宙線の量で、(低層の)雲の量が大きく変わるという仮説です。雲が減れば、地上に入ってくる太陽光線は増えます。丸山教授によれば、雲が1%減るだけで、1℃上がるそうです。この地球に入ってくる宇宙線の量は、太陽と地球の磁場の強さで決まるそうです。そして丸山教授は、近い将来寒冷化することを予測しています。
タイトルでは二酸化炭素「犯人説」を否定していますが、丁寧に読むとそんなことはありません。38頁の「IPCCの地球温暖化予測を信じるな」では、温室効果の最大は水蒸気であることを説明し、二酸化炭素が増えれば、水蒸気の温室効果が増えることも紹介しています。だから二酸化炭素の温室効果は小さくても(丸山教授によると1ppmに対して0.04℃の温度上昇)、それに伴う水蒸気の温室効果は大きいのです。ただ水蒸気が増えると雲が増えるという事実をIPCCが軽視していることを、丸山教授は注意しています。水蒸気が増えても、必ずしも温度が上昇する場合だけではないのです。
この本を読むと、地球の気温予測の難しさが実感できます。IPCCのコンピュター・シュミレーションを詳しく解説した住明正の『さらに進む地球温暖化』 (ウェッジ選書 28) と併読すると、より理解が深まると思います。
本の題名が既に大嘘
「科学者」と一口に言っても温暖化・寒冷化について論文を書けるほど専門的に研究している科学者は一握りに過ぎない。そして学会の規模が大きいと他の分野の研究者が増えるので特定分野の研究者の割合は当然減る。どうもこの本でアンケートを取ったという学会は、万年単位で気候変動を見ている古気候学者や気候変動とほとんど無関係な地震学者などもいるようである。専門外研究者の立場に立ってみれば、街頭で一般人として質問されるのとは違い、学会という公式の場で専門外の質問を受けたら「分からない」と答えざるを得ない。これを「CO2犯人説は嘘だと知っている」と喧伝するのは統計を悪用した嘘である。「はじめに」を読んだ時点で題名の大嘘に気付き価値無しと判断した。
極論として
賛否両論の多いと思われる後半部分については自分は話が飛躍しすぎていると感じつつも、この世界を想像してみると恐ろしくなった。
まさに適者生存と言わんばかりか、日本人においては学者、お偉いさん、天才以外には英語わかる人しかいらないということですかね。
凡人の自分がふるいにかけられたら、まっ先に脱落しそう・・・
焦って英語勉強しなきゃと思ったぐらい。
自分の終わりが餓死だとは考えたくない。
ホント日本見捨てられたらやだな。
そんなことないとは思うけど、なんか現実味があるようなないような・・・
ま、凡人にはわからんが。
餅屋でパスタが出てきた
地球温暖化に関しては色々言われております。ゴアの『不都合な真実』に関して、色々と突っ込んだことが言われたり、中部大学の武田教授なんぞがぶちかましまくっております。
で、まあ、この本、多分、武田教授の感じで編集部がオファー出したんだろうが、途中から残念なことになっている。
第一部に関しては、まあ、いいだろう。寒冷化するという説もあるぐらいだから、こればっかりは一つの仮説として読むに値する。
しかし、その後はどうか。
はっきり言おう。
人文系、特に政治学・歴史学方面の学者が読んだら、まず間違いなく「お前はアホじゃー」と叫んでしまうだろう。いや、もうね、途中から我田引水で面食らいましたよ。政治学やら経済学の知識が根本的なまでに欠けていて「あー、ご愁傷様です」としか言えなくなってくる。
結論
餅は餅屋
なぜ餅屋で餅頼んでパスタが出てくる
科学者の責任
この新書は,前著に比べて洗練され,自説の気候変動メカニズムが詳細に紹介されている.宇宙線から雲ができるメカニズムや今後の寒冷化の予測根拠などについて,出典も明確にされていて,丁寧に解説されている.この,全体の3分の1を占める第1章は,科学的な議論に終始しており,非常に有益である.一方,それ以降の著者の専門外となる社会科学的な分野(解決策など)に関する議論は面白いが,私論であり,ひとつの見識として受け止めるべきと思われる.このことを含めて,多くの示唆や知見がぎゅっと凝縮されていて価値が高い良書と思う.文章もこなれていてとても読みやすい.ただ本のタイトルは誇張しすぎで,主に日本の地球科学者の7割は判断がつかず,2割が寒冷化すると予測している,というべきところである.
この本は第1章だけしか読んではいけません
地球温暖化に関して、これまであまり報道されてこなかった科学的な事実、そこから想定されることが書かれていて、興味深く読めました。第1章だけは・・・
そこから最後まで感想文に過ぎず、現実離れも甚だしい!。愚痴のオンパレードか!
話が飛躍しすぎです
第一章は非常に興味を持って読みましたが、それ以後の章は話が飛躍しすぎです。
統一国家だとか歴史をひもといてなどなど、科学から逸脱しすぎていて信憑性に欠けます。いろいろと図を多用しそれらしく書いているのですがやはり独自主張のオンパレードという感は否めません。
最後には「寒冷化がついにはじまった」というような意味深な話もありますが長期的に見てやはり温暖化傾向にあるのは間違いなく、ちょっと暴走しすぎのような気がしました。
一章だけの評価だと星4〜5つ。その他は星2つといった評価になると思います。
前半と後半の内容の乖離は何?!!
前半と後半の内容があまりに乖離しすぎていて、呼んでいて途中で馬鹿らしくなりました。
前半は確かに、科学的な根拠に基づいて、常識になっている二酸化炭素温暖仮説を明快に論破する内容で、なるほどと納得させられるものでした。
そこから、今の本当の課題は「食糧問題」と「石油問題」だ、と結論付ける展開も、理解できました。
ところが、後半に差し掛かるとどういうわけか、世界は一つになるべきだ、とか日本は伝統や文化を棄てて世界統一国家の建設に尽力すべきだ、とか、まったく意味不明な方向へ議論が進みます。はっきり言って、それぞれの国が文化をすてて一つにまとまるなど、絵空言以外の何者でもありません。
およそ歴史や社会情勢には疎いとしか言い様がない偏向した思想には、なんだかがっかりしました。この作者は、ひとときの共産主義的な理想にいまだに取り付かれていて、それゆえ今の中国にも落胆しているだけの、もはや廃れてしまったただの理想主義者の生き残りにすぎない気がしました。
それだけに、前半の話すらなんだかすっかり怪しい気がしてきたのが非常に残念です。
