- [著]マーク ピーターセン
- [原著]Mark Petersen
- カテゴリ:
- 単行本 (223頁)
- ISBN:
- 4797670282
- 発売元:
- 集英社インターナショナル (2002/02)
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英語参考書としては貴重な良書
日本人にわかりにくい、また間違いやすい英文法のポイントをわかりやすく説明してあります。日本では英語参考書が溢れていて、誤った内容を含んだ本も多いので、このような良書は貴重です。著者の「日本人の英語」シリーズを初級者向けに編纂したような内容ですから、当該シリーズと内容的にはかなり重複しています。
ただ他の人も指摘していますが、著者の受験英語批判は少し違和感を感じます。著者の大学の生徒のレベルがあまり高くない(非常に失礼な意見ですみません)のが問題であって、受験英語の責任ではないところまで批判しているところがあります。例えばbyとuntilの使い分け等は受験英語の成績上位者であればまず間違いなくわかっていますし、絶対に間違えません。
引用の映画と漫画が古いのはお愛嬌?
著者は明治大学教授で本書はアメリカ人の視点から日本人(の学生)がよく犯す間違いを分類(前置詞、時制の感覚、仮定法、冠詞の使い方、使役動詞の意味の違い等)してとても解り易く解説してある。著者がネイティブなだけに説得力がある。特に冠詞の使い方、接続詞もそうだけれど使役動詞の使い分けはとても参考になった(無理やりさせる: make + O + do, force + O + to do, compel + O + to do; 相手の好きなようにさせる: let + O + do, allow + O + to do, permit + O + to do; 頼めばしてもらえる: have + O + do, tell + O + to do, order + O + to do; して欲しいことをしてもらえるように何とか仕向ける: get + O + to do, persuade + O + to do, convince + O + to do)。同著者の「日本人の英語」、「続・日本人の英語」、「心にとどく英語」(岩波新書)が一般向けの読み物であるのに対し、本書はどちらかというと高校生か大学生向けの参考書に近いかも。高校生の方は一通り文法・構文の勉強をしてから読んだ方が効果的だと思う。完了形が何かとか第五文型が何かとか知っていないと面白くないだろうし、習ったけれどよく解らないところがあるという人に役立つと思う。表紙は5人のアメリカ人?と日本人の学生の絵が描いてあるが、ページを開くとどっこい「Dr.スランプ」。果たして今の学生にウケけるのだろうか?と心配もするが、余計なお世話か。著者が映画ファンなのは岩波新書を読んで知っていたが、よほど「カサブランカ」と「ローマの休日」が好きなようで本書ではこの二つからの引用が多かった。読後は是非映画の方も鑑賞されたし。
疑問が氷解
学生時代からずっと抱えていた疑問があっという間に解けまし
た.日本語を教え手の立場で研究してきたネイティブスピーカ
ーだからこそここまで分かり易く書けるのでしょう.
そして,いかにわが国の英語教育が非実用的な内容だったかが
同時にわかってしまうので,読む人によってはその事実に愕然
としてしまうかもしれません.
残念なのはせっかくのイラストが本文ときちんと連動してない
点.無くてもいいかもしれない,と思わせてしまってはもった
いないと思います.
一度読破しましたが,何度でも読み返して勉強したいと思って
います.
これは本当にためになる!
今まで曖昧だった英語の知識というか、使い方というか、そういったものが、この本を読むことで「そういうことだったのか」と、驚きと喜びでいっぱいになります。本当にこの著者はすごいと思いますよ!
文法書のすきまを埋める重要知識満載の本
ムックという形式は、基本的にはあまり信用できない。売ってしまえば勝ち、という発想の編集が多く、一見役立ちそうでも実は見かけ倒し、ということに、今まで何度泣かされたことか。
本書も「Dr.スランプ」の絵が随所に挿入されている、というより、かなりの比重を占めていて、しかも本文との関連性など、ほとんどないと言ってよい(言葉尻をとらえて無理矢理まんがをひっぱってきた、という強引な挿入である)。また映画のシーンの写真もけっこう大きく、全体として何より目を引く作りになっている。しかし著者があの著者であるから、そこそこの期待を込めて読み始めた。
結論。英語の勉強に役立つ。これはムックにしておくのは惜しい。もっと長寿命の媒体(新書など)で、長く残してほしい著作である。それから、上記の絵や写真は、ほっと一息つくのに、意外なほど有効であった。ムックの編集戦略が、この本では成功していると思う。
ただ、ひとこと余計なことを言わせていただくなら、著者には自分の大学のレベルでもって受験英語の不備を非難することを止めてほしい。確かに受験英語には致命的な弱点もある。しかし、受験の知識でも、極めればずいぶん役に立つのである。私の周囲にいる、かつてそれを極めた人々は、その知識を活用して、会話や論文執筆にずいぶん役立てている。ここで何度も出てくるような、大学生の典型的な誤りは、少なくとも半分くらいは私の周囲の人々にとって無縁であることを、ここで明言しておきたい。確かにこんなに大切なことが、少なくとも重点的に教えられてはいない、という点は反省すべきであるけれども。
英語教師の必読書として
著者のマーク・ピーターセンは日本の英語教育では名の知れた人物である。本書でピーターセンが意図したところは誤解のないコミュニュケーションのために日本人が必要とする文法知識を取り上げたところにある。長年の日本人との英語のやり取りで著者が体験したであろう本書の文法事項は日本人学習者にとって財産となるものである。
私自身、英語教師をしているので本書で学ばさせてもらうことは多い。ただし本書の文法内容は日本の学校現場では当然に教えられているものばかりである。しかしなぜ日本人英語教師が本書で学ぶ必要があるのかというと、英語がコミュニュケーションの道具であるという大前提に立ち返る必要があるからである。つまり使われる英語が「相手にどのように伝わるのか」という観点で、文法を再度、批判的に省みたとき、日本の英語教育の弱さが露呈されることは必死である。(これまでの英語教育を批判するのではなく、さらに高いレベルへの提言である)
今日より発信を重視する英語教育にあって「オーラル」という科目が英語の授業に取り入れられている。そこで何を教えればいいのか、本書はその参考になるかと思う。(ところで集英社から出版ということでアラレちゃんの版権が使い放題になるのには驚いた。なぜ表紙もアラレちゃんにしなかったのだろう。☆一個マイナス!)
英語表現のニュアンスや日本人の犯しやすいミスをまとめた本
日本人には分かりにくい(通常の英語教育で触れられていない)英語表現のニュアンスや、日本人の犯しやすいミスをまとめた本です。長い間多くの日本人の英語に触れてきた経験があるからこそ指摘できるポイントがたくさん書かれています。特に、仮定法の意味と使い方、似ている使役動詞の意味の違い、似ている接続詞の意味の違い、受動態の一般的なニュアンス、you/weの意味合いなどの説明がよかったと思います。タイトルに「コミュニケーション」とあるように、この本は主に英文を書いたり話す局面でおおいに役立ちます。
明快で歯切れのよい本
非常に明快で歯切れのよい本です。解説も丁寧でわかりやすく、まさにかゆいところに手が届く感じ。映画や小説などから取られた豊富でビビッドな例文も理解を助けます。ムックタイプで200ページ超とボリュームがあるので網羅的にテーマが取り上げられているものうれしい。
特にうなったのは、時制についての解説。例えばbe going to~とwill~との違い、進行形の持つニュアンスなど、日本人にはわからないネイティブの感覚に驚かされました。完了形や仮定法についてもこんなにわかりやすい説明に出会ったのは初めて。これまでのぐだぐだとした説明で溜まっていた胸のつかえが下りた感じです。その他使役動詞の使い分けも、受動態のニュアンスも、冠詞の使い方も、接続詞のもつ意味も、目から鱗落ちまくり。
あえて難を言えば、歯切れの良さが勇み足になっている箇所があるように思えること。著者はしばしば日本の文法書の細かさを批判し、そのノリで「単純未来と意志未来などの区別は無用」と言い切っています。ネイティブでもなく英語力もそれほどではない私がこういうのもナンですが、これはちょっと乱暴ではないか、少なくとも不親切ではないかと思います。また完了形について「結果、経験、継続などの区別は無用」というのも、確かにその通りなのかも知れませんが、やや不親切な気がします。また冠詞の説明についてはやや回りくどく、これについては大西泰斗の「ネイティブスピーカーの英文法」の方が上だと思います。もっともこれらは、この素晴らしい本の中にあっては大したキズではありませんが。
痛快!コミュニケーション英語学
中学、高校、大学と通算10年も英語を習ってきても、なかなかうまくしゃべれない、書けない理由が、この本によって少しづつ氷解していく。著者自身が日本語を懸命に習得しようとした過程で、障害となった日本語と英語の思考ギャップが、逆に日本人が英語を学ぶときのツボとして生かされている。やはり英語は、日本(文化)と日本語を十分理解したネイティブに習うのが一番早いのだ。日本の英語のセンセイにぜひ読んで欲しい1冊です。
まあ、読んでみてちょ
冠詞とか仮定法とか、ネイティブじゃないとなかなか分からないポイントが、分かりやすい日本語で説明されているのがすごく助かります。これまで「日本人だと使えるはずがない」とあきらめていた仮定法なんかも、今度試してみようと思っています。子どものころテレビで見たアラレちゃんと一緒に「ほよよー」ってつぶやきながら読み終えました。よくできた本です。次の本も期待しています。
