- [著]中谷 巌
- カテゴリ:
- 単行本 (282頁)
- ISBN:
- 479767122X
- 発売元:
- 集英社インターナショナル (2004/11)
- 価格:
- ¥ 1,575 (税込)
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かみ砕きすぎず、かつ、熱い
日本が抱える経済的難問をつまびらかにし、歴史を振り返り、危機意識を啓発する本です。著者の警告が熱いです。この危機はどこから来たのか?それは、一人一人のエゴと無責任から来ているのかもしれませんし、「民主主義」を建前とする近代国家の宿痾なのかもしれません。タイタニックの喩えは手垢のついた喩えですが、わかりやすい。
日本国債を日本人が買えなくなったら、外国人が日本国債を買うようになったら、そして、外国人も日本国債を買わくなったら、著者の言うように、その先にあるのは破綻のシナリオなのでしょうか?
この本に書かれている問題は日本だけの問題ではありません。お金とは何なのか?国家とは何なのか?を考えさせられる本です。
何が問題なのか、ストレートに分かる本です。
非常におもしろく、ためになる本です。
よく、「国債は暴落するかもしれない」といいます。その説明といえば、概ね小難しい言葉を並べて、もったいぶった説明をしているものですが、この本は、そのシナリオを国債の日銀引受や貯蓄率の低下とからめて、分かりやすい言葉、文章で非常に簡潔に説明しています。
また、産業界での大きな流れであるモジュール化を労働にあてはめた分析や、IT化の影響など、現代的なトピックから行われる経済現象の分析も大変おもしろいし、情報の非対称性を応用した社会制度の分析も大変示唆的です。
正直、「痛快!経済学」のときには、その内容にがっかりしたのですが、この本は、打って変わって本当に内容のあるいい本だと思います。
面白い授業を受けてるみたいな本でした
「日本人は、マーケットの意味が分かってない!」という考えから、前半は、資本主義におけるマーケットの役割を説明してあります。マーケットが存在しなかったら、マーケットの役割、マーケットは万能か、政府の役割、IT革命でマーケットがどのように変化してきたか、等です。
後半は、日本政府の財務状況や、社会変化から、このままだと、日本経済はどうなっていくのか、という「暗いシナリオ」を説明してあります。(こわい、こわい)
学問的な「経済学」の本ではなく、「経済学」の考え方のエッセンス、キモの部分の説明と、経済学的なモノの見方、考え方を説明しているような本でした。
かなりやさしい言葉で書かれていて、非常に読みやすいです。数式も、ほんの少し出てきますが、非常に単純明快でわかやすいものです。文章の「分かりやすさ」のためが、結構なスピードで読めます。
話が脱線(??)して、「今後の中国はどうなる?」「ブランド信仰」「日本政府の金融政策への考え」「日本の学生・アメリカの学生」などなど、いろいろな内容に、経済学的な見方やコメントが入ります。これがまた、面白いです。授業中に、先生の話が脱線して、本論よりずっと面白くなった、状態を思い出させました。やさしく、楽しい授業を聞いているような印象の本でした。
ただ、意味があるような、ないような写真や絵も多く、「もうちょっとなんとか、ならんか?」という点が残念。
日本の近未来像
日本が陥っている問題と未来がとても分かりやすく書かれています。
特に最後の100ページが非常に共感を得られました。
このまま特に対策を打たずして進むと日本にどのような事態が生じる
可能性があるのかが分かります。
また、それらを危惧するだけではなく、それを回避するために何が必
要なのかも具体的に書かれています。
この本を内容を国民全員が把握できれば、日本も変わるのではないで
しょうか。
いずれにしても、シガラミに負けないリーダーを待望します。
これはまさにタイムリーな政策提言だ!
名著「入門マクロ経済学」(日本評論社)でも有名な中谷巌氏による、渾身のメッセージが満載の注目の書。一気に読み通しました。相当高度なことが書かれているのに、実に読みやすい。これは、簡単なようでとても難しいことです。それにしても中谷氏のオールマイティな守備範囲の広さには、舌を巻きます。専門の経済分野はもちろんのこと、「拡大EU」から果ては「暗黙知」に到るまで、多彩なキーワードを駆使して「現代」を読み解いていきます。その切れ味はまさに「痛快!」。そして最後に骨太な政策提言が繰り広げられ、同書を重厚に締めくくるのです。
