イノベーションへの解 収益ある成長に向けて (Harvard business school press)

  • [著]クレイトン・クリステンセン
  • [著]マイケル・レイナー
  • [著]玉田 俊平太
  • [著]櫻井 祐子

カテゴリ:
単行本 (373頁)
ISBN:
4798104930
発売元:
翔泳社 (2003/12/13)
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優良企業におけるイノベーションがはらむ落とし穴を実証し、衝撃を与えた名著『イノベーションのジレンマ』待望の続編。イノベーション論を深化させ、研究者らの間に一躍広まったクリステンセン教授の理論のさらなる展開を本書に見ることができる。

前作では破壊的な技術革新を受けて優位を脅かされる側の企業に置いていた視点を、今回はその技術革新で新事業を構築し、優位企業を打ち負かそうとする側に置いている。この「破壊される側ではなく破壊者となって」という立場が本書の特色である。そこでは技術革新にかかわる実務者にとって、より明快な行動指針が得られるだろう。実際に、どうすれば最強の競合企業を打ち負かせるのか、どのような製品を開発すべきか、もっとも発展性のある基盤となるのはどのような初期顧客か、製品の設計、生産、販売、流通のなかでどれを社内で行い、どれを外部に任せるべきか…というような、きわめて具体的な意思決定の「解」が提出されている。

「無消費への対抗」など、次々に展開される破壊的イノベーションの局面は興味深く、そこでのマネジャー個人の行動やモチベーションまでカバーする理論はマネジメントの視野を確実に広げてくれる。事例となる企業や市場は、IBM、ソニーなどの常連から「クイック・サービス型レストランチェーンのミルクシェーク」などまで多彩で読みごたえがある。日本企業に「破壊」される米国市場を取り上げてきた著者が言う、「日本の経済システムは構造的に新たな破壊的成長の波の出現を阻害している」という提起も示唆的だ。さらなる読解が期待できるテキストとして、また、イノベーションやマネジメントの指南書として必携である。(棚上 勉)

2008
11/27
Thu

イノベーションのジレンマとは別の本と理解した方が

[No.32] posted by 親カッパ

イノベーションのジレンマの作者が書く企業として破壊的イノベーションに
どう対応するかについて述べた本

章立てがしっかりしているので、各章を要約すると
第一章は序章とも言うべき破壊的イノベーションを要約し
各章の主題を説明していってます。
2章はどうすれば最強の競合企業を打ち負かすことができるかと言うことで
破壊的イノベーションを拡張しています。
3章はどのような製品を作れば良いのかということで、余剰な価値、機能に
ついて述べています。
4章は利益ある事業を築く上で、元も発展性のある基盤となるのは、
どのような初期顧客か。という章の表現自体が少しおかしいのですが
チャネルについて述べています。
5章はどのようにモジュール化を行えば良いのかについて考察しています。
6章は競争優位の維持について何をすべきか
7章は組織について
8章は戦略について
9章は資金について
十章は上級役員の役割
となっています。 

章立てを見てのとおり3章ぐらいまではイノベーションのジレンマの
続きなのですがそれ以外の章は、イノベーションのジレンマを前提として
会社をどのように運用していくべきかを述べた内容です。

私自身は、イノベーションのジレンマに対し、「無消費」という概念で
拡張した部分に対しては新規性を感じるのですが、4章以降の内容は
イノベーションのジレンマを知っていれば、導出される内容の様に
思えて、あまり新しさを感じませんでした。

ある意味、ハーバードの懐の深さが理解できるのと、やはり2冊目は
さらに分厚くなっている分、どんどん理論が拡散していっているんだなぁ
というのが感想です。理論の鮮明さでは前作の方がよかったです。

2008
07/30
Wed

時代を読む上で欠かせない

100.0% (1 / 1)
[No.31] posted by 垂直落下から三角絞め

原書と比較しながら読んだ。訳もよい。3分冊であるが、2冊目がベストと思う。競争の軸とどのようにとらえ新たに創造するかを刺激してくれる本である。
戦略の本というよりマーケティングの前提という位置づけであり、市場を読むことが戦略及びマーケティングの基本であることを指摘している。
戦略の第4世代といわれかもしれない理論であるが、顧客サイドだけでなく、ITC(インド)による農家のネットによる組織化など、バリューチェーン全体でとらえたらどうなるか、筆者の新たな書籍を期待したい。

2008
04/03
Thu

非常に理論的な内容でした。

100.0% (1 / 1)
[No.30] posted by Tomo-Papa

「イノベーションのジレンマ」の内容をさらに突っ込んで理論的に解明したような内容でした。私にとっては文章言い回しが非常に難解であり何度も何度も時間をかけて読み返さなければなりませんでした。しかし、「イノベーションのジレンマ」では「なぜ、そういう結果になるのか」の説明をもう少し突っ込んで欲しいと思っていましたので、「イノベーションの解」を頑張って読んで本当にすっきりした感じです。2冊を読んで、過去の新聞やニュースなどで事業撤退、経営統合、買収に関連する内容を思い出せば、経営者が何故そのような意思決定をしたのかこの2冊の理論に当てはめて興味を持って考えるようにもなりました。しかし破壊的イノベーション、持続的イノベーションと言う2つの概念での切口は新鮮で内容にも奥行きはありますが、結局のところ競争戦略論であると言う読み方もできるかと思います。私はマイケル・ポータなどの競争戦略を読んだこともなく偉そうなことは言えませんが、メーカ勤務の方ならこの2冊の理論で充分かとも思いました。ところで「イノベーションのジレンマ」、「イノベーションの解」、そしてジェフリー・ムーアの「ライフサイクル・イノベーション」を読めば、かなり立体的に頭で整理でき理解がさらに深まると思います。あと残り「明日はだれのものか‐イノベーションの最終解」を読もうかどうか迷ってます。500ページほどもボリュームを読みこなす自信ありませんし読解力にも自信がありません。

2007
08/31
Fri

本当に使える理論書

100.0% (1 / 1)
[No.29] posted by LMN

「「イノベーションのジレンマ」が理論の構築を目指したのに対し、本書の目的は読者に、理論を用いる方法を教えることであった。」(本書P.344)

・・・まさにその通りである。本書に沿って、「顧客、競合、自社の能力」とありきたりに事業企画フォーマットを埋めるのではなく、真にユニークなビジネスを生み出せるかどうか理論的・戦略的に考えをめぐらせながら、新しい事業やサービスの企画を行うことができる。そのようなビジネス書は稀有であるといってよい。

さらに、学問的、教養的にも、参照範囲が広く、深みがある。

2007
01/07
Sun

ソリューションということで…

60.0% (3 / 5)
[No.28] posted by pacman

イノベーションのジレンマに対する解となる本です。

「破壊的イノベーション」と「持続的イノベーション」の性質の違いを理解し、
その時々で一番よい戦略や組織を策定するというものでした。
実際に「破壊的イノベーション」にやられたものとして挙げられている例を見ると、
最後の最後まで何もせずにやられているという感じでしたが、
それは過去の成功にとらわれているからだということでした。

企業は日進月歩し、成長し(破壊的・持続的)発展を続けなければならない。
これが大事なことだったように思われます。

難しい本でしたが、非常に面白かったです。

2006
09/22
Fri

駄菓子でも桐の箱に詰めれば老舗の和菓子に見える、そういう本。

36.4% (12 / 33)
[No.27] posted by コンタナトス

ビジネス関連の書には、既に多様な固定観念で汚れた日常的言葉(ここではイノベーション)をあえて用いる事で、好意的読者の意訳に解釈を委ねているものが多すぎる。本書はその良い例。それは丁度、ゴミのような茶器でも、床の間に恭しく飾ってあれば古美術であると好意的に解釈してくれる人達を相手にゴミの茶器でお茶会を開くようなものである。この本読んだ人は、そもそも「同じ」イノベーションの意味を共有しているのだろうか?そして本当にイノベーションの解なるものをこの本から読み取ったのだろうか?

2006
02/26
Sun

やはり翻訳が・・・。

60.0% (12 / 20)
[No.26] posted by Tanako.R

クリステンセンの”イノベーションのジレンマ”の第2弾です。漸進的なイノベーションと破壊的なイノベーションを系統的に描いた秀作です。
クリステンセンは、優良な企業ほど失敗しやすいというこのケースをパズルを解くように考えてきた、と書いているにもかかわらず、本書ではシリアスな”問題”という訳し方をしており、冒頭から微妙な気分にさせてくれます。コモディティを市況品と訳すなど、明らかな誤訳もあり原書の雰囲気を伝えるに至っていません。
可能でしたら、原書”Innovator's Solution”をお読みになることをお勧めします。

2005
11/08
Tue

タイプの異なるイノベーションにてどのように成長するか

23.5% (4 / 17)
[No.25] posted by jiateng4

「イノベーションのジレンマ」の続編ですが、こちらも前著に劣らず素晴らしい内容になっています。

本書では、「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」それぞれについて、組織が成長するためには何がキーになるのかについての考察を行っています。
特に、今までのマネージメント手法において、「破壊的イノベーション」をなぜうまくコントロール出来なかったのか、の原因を
・プロセス
・価値基準
の相違であること、と結論づけ、それぞれに対しマネージメントはどこに心を砕かなければいけないのか、を的確に論じています。

前著にてイノベーションのタイプが異なることを理解したら、本書で、「ではどうしたらいいのか」を理解することができます。

2005
10/12
Wed

あくまでも理論で説明、予測できる、という強気のスタンス

27.8% (5 / 18)
[No.24] posted by 佐倉ごるふ

原文なのか、翻訳なのか、とにかく、堅い内容を、堅い文章で
膨大な分量のテーマを盛り込んで、私自身が、
かなり、消化不良を起こしています。

とはいえ、カバー範囲の広いことと、あくまで、産業、企業、
イノベーションによる入れ替わり、栄枯盛衰が、理論と実証、実例
で説明可能、という著者らの自信が随所に現れています。

しかし、マネジメントという、ヒューマンファクター、行動の
価値基準など、人間要因が大きく結果を左右する箇所では、
理論だけでばっさりと分析、というわけはいかず、ちょっと、
歯切れが悪い印象です。

しかし、でも、マネジメントや企業文化の改革なども、
やはり、行けるところまでは、あくまでも理論で説明、分析を
押し進めているところが、本書のすごいところです。

なにはともあれ、経営学、組織論、MOT、マネジメント、マーケティング
など、あらゆる観点から、驚異的な知見と証拠固めを行い、
論破していく本書は、読んでいて、ある意味、小気味いい感じ
もしてきます。

とにかく、難しい本でした。が、おもしろかったです。

2004
11/24
Wed

現時点,相対評価(和書のうち)として

10.3% (3 / 29)
[No.23]

は,★4つでいいのでは?.絶対感としては,読む人それぞれに,和訳,構成などに難点を感じるのは確か.読んで後悔はしなかったです.


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