- [著]ローレンス・レッシグ
- [著]山形 浩生
- [著]守岡 桜
- カテゴリ:
- 単行本 (416頁)
- ISBN:
- 4798106801
- 発売元:
- 翔泳社 (2004/07/23)
- 価格:
- ¥ 2,940 (税込)
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「freeはタダじゃない。だけど・・・」
著作権料をがっちりとるっていうことは、作者の権利を守ることかと思ってた!けど、実は作者の取り分はそれほど多くなかったり、作者がokしてもレコード会社とかが大金を請求してることもあるらしく、著作権のまわりは何だかどろどろしてるんだな‾。
前2作よりも、「戦ってる感(?)」がアップしてる感じが読んでて読んでてしんどかった。
訳を批判する人もいますが・・・
いいじゃん、面白いから。と私は思いました。
そもそも、英語で読めないか、読むのが面倒だから日本語で読む
わけです。これが論文調だったら、私は途中でやめていたと思い
ます。
こういう主張を、専門外の多くの読者に伝えるという意味では、
この訳は充分な役割を果たしています。
アメリカは凄い
レッシグの日本での三冊目。現在のネット社会が我々の生活にどういうインパクトを与えるのかを考えるのには最適の一冊です。このように、まさに今起きている現象に対して納得のいく回答をあっさりと与えるのは、アメリカの学者ならではでないでしょうか。将来、この日本語版出版と同時期に発生した京都でのある逮捕が、多くの自虐的気質を持つ日本人にとって彼我の差を感じさせてくれる最高のブラックジョークとなるでしょう。なーんて遅れた議論しかしていないんだ俺たちは、といった具合に。しかしこれを読んだ後に日本の報道のコメントを見ても本当に萎えますね。というか、まだ日本のマスコミに期待を抱いていた自分というのに腹がたちます。このような本を原著とほぼ同じタイミングで訳出した点も評価対象となるでしょう。なお、他の方がオリジナルに大して訳が良くないと苦言を呈されていましたが、そんなに原文もアカデミックとは思えないのは私だけなんでしょうか?他のリーガル系の論文なんて哲学書なみのものがざらなんですが。
内容は満点。だが、訳や出版形態に問題有り。
現状における、知的財産権に関する問題点の概説書。原則を踏み越えて肥大化し、文化や社会の発展を押しつぶしていく知的財産権の「保護」と「海賊」狩りの諸相と、それに対する様々な異議申し立てや別のアプローチの紹介がなされる。
一見何の問題もない(そして当然とみなされる)知的財産権の強化が、社会に一体何をもたらし、どんなコストを支払わせて居るのかが解りやすく説明され、興味のある方は勿論、殆ど興味の無い方にも格好の入門書としても機能する。また、所謂ミッキーマウス法を巡る裁判の敗因分析は、我が国で起こっている問題に接するに当たり、色々な示唆を与えてくれる。
全体として、良くまとまった良書である。
だが、点数がこの程度に留まっているのは、訳が余りに酷すぎるためである。体裁が論文形式に準拠しているにも関わらず、文体が砕けすぎている。急いで翻訳した影響か、助詞の選択ミスや誤字脱字も非常に多い。(恐らく編集者の責任だろうが、プロの仕事とは思えない)原文を引き写しただけの注と比較すれば、本文の酷さは一目で分かる。
しかも、出版形態の選択を誤っている。無駄に豪華なハードカバー、そのくせ文字は大きく行間はスカスカ。必然性が感じられない判型である。そもそも、原文がWEBで無料公開され、広く読んで貰いたいと作者が望んでいたことをどう思っているのか?せめて、文庫か新書、高くても1500円以内に抑えなくては意味がない。これは、日本においては「保存専用」の商品ではありえないのだから。
まとめると、商品としては値段に見合っていない。読むこと自体は強く勧めたいのだが、読み終わった後転売して資金を回収するか、レンタルで済ませなければ損をする。
著作は星五つしかし・・
訳者独自の表現が、原作を知るものにはいまいちしっくり来ない
著者の意図するものをつかむには原文の方をお勧めする
訳者解説が簡潔明瞭、日本の現状も洞察され、切実
素早い日本語版出版に多謝。訳者、監訳者、関係者の日本の状況に関する問題意識のなせる技。忘れ去られて久しい知識人たる者の務めを果たすことは、こういう取り組みのことを言うのであろうかと思う。
秀逸、簡潔明瞭かつ日本の状況に引き付けた訳者解説に敬服。ここから読み始めてよいのであろうが、一通り読んでみて、すかっと、洞察付き、日本の状況との比較付き。もう一度理解を深めるために読むのが良かろうかと思う。その時の鳥瞰になる。
レッシグが理論の人から、運動の人、実践の人に変化したことを実感させる一冊。そして、それを時宜逃さず、日本語化した訳者たちは、まさに連帯行動を行ったのであろうかと思う。
訳者解説の最後に、クリエイティブ・コモンズに属する著作であることを明示するべしとの行動提起がある。動いてわかることが確かにある。尤もと思う。
日本ではどうする?
アメリカの憲法学者で、サイバー法の第一人者であるレッシグ教授が
アメリカの著作権をめぐる状況に警鐘を鳴らし
新しい制度設計を提示している著作です。
(前2作と重なる部分も多くあります。)
著者は法学者ですが、制度自体を大きな視点で再検討しており
法学の知識を前提とするわけではないので
著作権の問題に興味がある人ならば誰でも読める著作です。
レッシグ教授の主張の核心は、Free Cultureの擁護であり
その目的はイノベーション・創作活動の擁護であると思いますが
イノベーション・創作活動の擁護という大鉈の射程については
もう少し詳細に検討してみる必要があるように思われます。
また、著作権の財産権としての側面があまりにも重要視されすぎていて
人格権的な側面からの議論がほとんどないのは気になりました。
(アメリカでは著作人格権は制限的なようですが。)
レッシグ教授が提示している制度設計に不整合なわけではないと思われますが
財産権的側面一辺倒の議論は受け入れられにくいように感じました。
また訴訟の状況もアメリカとはかなり異なります。
日本は日本で再検討してみる必要はあるかもしれません。
本作では、著者がソニー・ボノ著作権延長法が合衆国憲法に反するとして
提訴したエルドレッド訴訟についても詳しく書かれています。
連邦最高裁での口頭弁論のやりとりをレビューした件が
なかなか興味深いです。
翻訳はかなりクセがあり、気になる人も多いのではないかと思います。
原文は公開されているようなので、対照してみる手はあります。
著作権のあるべき姿を指し示す
レッシグの著作権についての著作第3作目。
基本的な主張は1作目"CODE",2作目"コモンズ"と同じであるが、最近の
著作権が過剰に保護されていると考えられる事例を元に具体的に論じて
いる。また、それに対する対案・解決策としてCreative Commonsの
提案もある。
訳者後書きでは"CODE"や"コモンズ"の内容もおさらいしているので、
初めて読まれる方はこちらを読んでからの方が理解しやすいかも
しれない。
著作権に関連するニュースを追っかけている人にとっては、目新しい
事はないものの、理論が理路整然とまとまっているという意味で
意味があると思う。
新しい発見を示しているわけではないので4つ星としたい。
