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トム・デマルコの著作は、どうしていつもこんなにエキサイティングで説得力にあふれているのだろうか。それは、彼がプロジェクト管理において常に人間を中心に見つめ、現場にこだわる姿勢を貫いているからに違いない。
本書は、『ピープルウエア』(原題『Peopleware』)、『デッドライン』(原題『The Deadline』)などの著書で知られ、マイクロソフト、アップル、ヒューレット・パッカード、IBMなどのコンサルタントを務めるトム・デマルコが、プロジェクト管理における「ゆとり」の重要性と、これまでの効率重視の管理方法への異論を唱えたものである。
デマルコは、生産現場のブルーカラー労働者を対象に開発された管理手法は、今日の知識労働には当てはまらないと指摘する。「人間は時間的なプレッシャーをいくらかけられても、速くは考えられない」というリスターの法則を引用し、管理者がプレッシャーをかけることの無意味さを指摘したり、強気のスケジュールや時間外労働が結果的に失敗に終わる理由を述べたりするくだりは、普段非生産的な管理のもとであえいでいる部下・中間管理職にとって痛快極まりないだろう。デマルコは、このようにプロジェクト管理にまつわる誤解を指摘したうえで、プロジェクト管理を成功に導くために何が必要か、自分なりの考えを示している。
ユーモラスなたとえや衝撃的な事実、すべて実名を挙げてなされる痛烈な批判は、管理者に新たなプロジェクト管理の視点を提供してくれるに違いない。知識労働に携わるすべての人におすすめしたい1冊である。(土井英司)
効率を非難
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[No.24] posted by なか
「仕事は効率的にやりたい」
誰もが思い考えることですが、効率化の先に何があるのでしょうか?
恐ろしい結末が待っています。
一番の問題は効率化により「ゆとり」を無くすことです。
「ゆとり」こそが組織にとっても個人にとっても
重要であることを確信できました。
それから、いまだに目標管理をしている組織に対しても
警告をしています。
「目標管理はやめろ」と言い切っています。
論理的に否定していて分かりやすいのですが、
では、私はどうすればいいのかに疑問が残ります。
一度、著者デマルコ氏と話をしてみたいと思いました。
ゆとりは一種の投資・・・「刃を研ぐ」ことの重要性
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[No.23] posted by papillon
既に発行されて7年経ちますが、毎年、1度は手にとります。
物語形式ではないので、読みやすいとは思いませんが、
折に触れページをはぐると、その時々で新しい発見があります。
「ゆとりは一種の投資である。ゆとりを無駄と考えず投資と考えることが、
ビジネスを理解している組織と、単に忙しいだけの組織の違いである。」
組織を機敏にするためには、ゆとりが重要。
組織をぎりぎりにまで効率化すると、組織が硬直化し、
柔軟性が失われ将来に対する機敏性が失われる。
現在のような変化への対応を要求される状況では、
ゆとりを持たせることが組織にとって必須、ということがわかる。
「ゆとり」は怠惰ではなく、将来に対する準備であること。
「ゆとり」を外側から
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[No.22] posted by よこはま こうたろう
→この本は、
なぜ、今の時代に「ゆとり」が必要なのか
どうやって、その「ゆとり」を取り戻したらいいのか
ということを教えてくれる本です
→「達成できるはずのない期限」を設定し、
「形だけの生産性」を掲げ、
「人を代替可能な部品」としてか捉えず、
「未来を描くこと」を軽視してきた
知的労働者に対して..
→散りばめられている逆説的な説明、比喩、暗喩が、
その「ゆとり」のなぜや、どうやってを
外側から教えてくれます
それは、
正解を明示することより
正解を醸し出すほうが
「本質」を理解するためには、よりよいだろうという
著者のメッセージなのでしょう
→..ただ、一部、皮肉が利きすぎるところがあり
読んでいて 体が重くなるというか
心が重くなるというか そんな感じがすることもあります
(これも、著者の計算の内だとは思いますが..)
著者のイジワルやイタズラに負けないよう
精神的に安定している時に読むことをお奨めします!
→この本の英題は「slack」
辞書で調べたら「ゆとり」という言葉ではなく
「緩み」とか「たるみ」という言葉が出てきました
ここらへんは訳者のセンスにかかってくると思いますが
私としては、いい日本語訳をあてはめたなと感じています..
中間管理層の重要な役割とは?
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[No.21] posted by 丁三
原題の「Slack」は、ゆとりというよりもヒマな時間、何もしていない時間という、どちらかといえば否定的意味合いが強い言葉である。
ムダ時間はほんとうはムダなのではない、
実はムダ時間こそが真の生産性向上のために必要不可欠なのだ
というのが本書の主張であるから、原題のスラックは反語的な表現であろう。
効率性を求めてスラックを削っていくとイレギュラーを吸収する隙間がなくなり、組織から柔軟性が失われて結果的に変化に弱い組織を作ってしまう。
一方、組織の変化は原理的にトップでもボトムでもなく中間管理層からしか生まれない。
従って、中間管理職が働きすぎていて、スラックが乏しい組織には未来はない。
と、だいたいこういう論旨である。
「ピープルウェア」と「デッドライン」では、開発チームの視点から組織の活性化というテーマを扱ったが、本書では、組織における中間管理職の役割を解明することがテーマのひとつでもある。他が比較的経験論的に書かれているのに比べ、本書は理論ベースで議論を展開している点も特徴的だ。
働きすぎている管理者はやるべきではないことをやっている。p81
なかなか耳の痛い指摘である。
中間管理層のプロジェクトマネージャには一読の価値がある。
やってみると、この本のすごさがわかるだろう。
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[No.20] posted by はっぴーのぶさん
実際にコスト削減を断行したことのある人には、心に響くだろう。
私もその一人だから。
管理者や改善コンサルには必須の著作だと感じる。
わたしとわたしのプロジェクトメンバーが経験したいろいろな矛盾を明快に教えてくれる。
デマルコが例に挙げているもののほとんどが実際にわたしにも起きたような気がするくらいだ。
・数量はそれ自体が品質である。
・働きすぎている管理者はやるべきことをやっていない。
・はやく考えることはできない
・変化と成長。まず変化を受け入れることができてから成長することができる。
などなど、あげればきりがない知恵を教えてくれる。
当たり前のこと、でも、むずかしい。でも、しっておかねば♪
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[No.19] posted by やーまん
えー、最近は、SEとしての「技術本」は
あまり読まなくなりまして、まー、どっちらかというと
この「プロジェクト論」みたいなのに、はまっちまっているしだいであります♪
特にデマルコやリスター(その道の有名人)が書く本にはまっているんでありますな。
・ゆとり=投資
・退職=会社にとって損失
・上司が部下にプレッシャーをかけても能率はあがらない
なーんてなカンジで、正論を正しく、わかりやすく書いてあります。
管理人なりの解釈によると
「ゆとりがあるからこそ、組織なり個人は変化に対応できるのだ。
忙しくて、いっぱいいっぱいの組織は、目の前の仕事をやっつけるのに大変だから
変化に弱いし、モチベーションが低い」
と著者はのべています。
これは、ソフトウェアの本ではありますが、そうじゃない産業に
勤められている方でも「働きすぎかも・・」って方には
絶対おすすめです♪
ほんと、このデマルコっておっさんは、よくよく開発で苦労したらしく
人間味がある文章も非常に好感がもてます。
なるほど、当たり前ですよね
100.0% (5 / 5)
[No.18] posted by 徳明木 望
『ピープルウエア』での、プロジェクトの失敗は技術的なことではなく
社会学的な問題が原因で起こるという話が印象に残っています。
プロジェクト管理において、「やればできる!」という根拠の無い
強気のスケジュールは危険ですね。
しっかり必要な情報を整理して計画書を作って遂行しないと痛い目に会います。
計画書を作るのは面倒でしょうが、作らないでプロジェクトを進めると、
ゆとりが無くなり自分を追い込んでしまいます。
バッファの設計を計画書で。
そう思いました。
間違い?
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[No.17] posted by 蹴る人
プロジェクト管理・組織論に興味があって手に取った。
私の解釈は他の方とは違うかもしれない。
仕事?それが失敗したからと言って何だろう?
あなたの人生もっと大事な事があるんじゃない?という筆者の問いかけを感じた。
単なるマネジメント論ではなく、仕事を通じて達成したい本当のもの、本当に大事にしなければいけないもの、それは何?という事を改めて考えさせられる一冊でした。
プロジェクトの進捗を急がせる前に読む本
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[No.16] posted by 1000日で成功する
ゆとりがないと、周りが見えずにどんどん進んでいこうとしてしまう。また、組織文化もそれを推し進めようとしているところがある。ゆっくりと考え近道を探り出す方が結果的には速い。単純なことなら、速く進めばよいが、そうでない場合は最適な進み方を考えてから開始すべき。
そういうことを考えさせてくれる本です。
「そんなこと知ってるし」「当たり前だけど」「できていないこと」
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[No.15] posted by ごむあひる子
"人間は時間的なプレッシャーをかけられても早くは考えられない"
"強気のスケジュールの害"
「そんなこと知ってるし」「当たり前だけど」「できていないこと」を改めて指摘されるというのはなかなな衝撃的である。
また、本書は主にソフト開発プロジェクトをベースにした話ではあるが、別業種でも十分取り入れられる要素はある。表現も非常にユーモラスでわかりやすく、自分がペーペーのころは持っていた"働き手としての理想""よい仕事場の理想"を思い出させてくれる。マネージャーなど、"人を使う立場"にいる人なら、一度くらい目を通しても損はないだろう。
また、SOHO 等自分ひとりで仕事をしているような人で、タスク管理に悩んでいる場合にも、参考になる部分はたくさんあると思う。