- [著]苫米地 英人
- カテゴリ:
- 単行本(ソフトカバー) (231頁)
- ISBN:
- 4828414126
- 発売元:
- ビジネス社 (2008/02/21)
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- ¥ 1,365 (税込)
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陰謀論の域を出ない内容となっているのが残念
本書は世界の実像を解き明かした内容となっています。端的にいえば、世界は2大財閥の勢力下にあり、支配されているというものです。明治維新も全て外国勢力の指揮下の元、遂行されてきたという裏歴史を紹介しています。
大筋において正しいでしょうし、こういった書籍やHPも大変多くあります。本書も一つの啓蒙書としてはよいかと思います。
がしかし、内容を精査すると誤った箇所もあり、しかも説明不足もあります。初めてこういった類の本を読む人には理解不能に陥るだけでなく、全体に貫かれている悲観的な雰囲気だけに飲み込まれて厭世感を抱いたり、世間を憎悪する心を育む洗脳下に置かれることもありえます。
そういう意味で、この著書も一種の洗脳本といえます。いわゆる陰謀論や短絡的な結論へ誘う心配もあり一種のアジテーションに堕している点が非常に気になります。
この手の本ならば副島隆彦氏などの真面目に追及している書がお勧めでありましょう。苫米地氏は専門外すぎる感があります。おそらく散在するさまざまな情報を寄せ集めて書き上げたものだと思われますが、餅は餅屋に徹するべきでしょう。
金を買いに走りますか?自分で考えますか?
他の著書でも、感じるが、相変わらず軽快にテンポよく、著書の自説が展開されている。第1章の明治維新以降の話だが、個人的意見として、「ああ、それはそうだよな。」と自分も経験し、またなおかつ体験していることがある。薩摩、長州に関する話が、そうである。
平成の世の中でも、いまだに鹿児島県ではなく、薩摩藩、長州という世界で生きている人たちはいる。そしてその中で育ってきた人たちは、さして違和感を感じることもなく、ある意味、平成と戊辰戦争、幕末の世界観の間で生きている。
外部の人や短期滞在者(単身赴任などの数年間滞在含む)がいない日常会話の中で、あの人は長州だから、とか会津ものは〜という言葉を発し、明治〜第二次世界大戦までの世界観による価値基準をもとに、ある程度の行動が決められることがある。
生まれたときから、そういう世界で育ったものは、洗脳されていると思うことない。なぜなら、それがその人たちの世界なのだ。だから、他の人から見れば、その恩恵はおかしいのじゃないの、どうして、あなたたちだけ違反を免れるの?と思われても、その人たちにとっては、ある意味当然のことだし、その理由は、自分たちは同属(同族・同県)だからさ、ということになる。
本著では、後半、対IMF戦略について語られてる。紙面の都合もあるだろうが、ベチユニットの説明箇所が性急過ぎるように感じられ、肝心なポイントを逃す読者もいるのではないだろうか?
私、個人として、本著で最も重要だと感じたのは、200ページの「支配されないために私たちがとりうる一番の手段は、自分の消費を自分でコントロールすること。」の一文である。
この消費は、食事だけでなく、お金、情報の選択すべてが含まれる。
一つの情報を元に、自分の思考で考えること。これが極めて重要だ。
「どうして、海外ニュースは、衛星放送ではない一般放送ではほとんど放映されないのか?」、「食品偽装のニュースは垂れ流しされているが、解決策はどうして並行放送されないのか?」…どうして、なぜ?と疑問を持つと同時に、この情報を流すことによって、誰が得をしているのか?を考えると、思わぬ答えが見えることがある。
支配しコントロールする人々
普段わたしたちが目にし意識する日常の世界や、メディアを通してつたわってくる各種情報は、現実社会のほんの断片でしかないですが、それらは意識的に操作されており、この現実世界を支配し一般民を奴隷のようにコントロールしよう、利用しようとしている一握りの人々が世界にはいることを気づかせてくれる本です。そういうと「すべてを支配しコントロールできる力は存在しない」と切り捨ててしまう人は多いとおもいますが、そういう意味ではありません。
人間世界が人の営みで成り立っており、人々の集まりが地域や国や民族などの集団を構成しているという事実は、逆にいえば同じグループに属する人々は「自分たちに有利な世界になるよう望みながら生きている」ことも現実としてあります。また望む世界を築いた人々は、既得した利権や力を使ってさらに自分たちを守り利する発想で動くものです。これも多くの人々がもつ、潜在的な本能の1つかもしれません。
この本は彼の他の本同様に、彼独自の突拍子もない発想による表現や、裏付けがあるのかどうかもわからない展開が多くでてきますが、それらをさっ引いて読んだとしても、この世界には自分を「保する」「利する」「他と差別する」意識をもった人々が常に存在し、彼らは自分に有利な世界を作ろうとしていることを、改めて気づかせてくれる1冊です。
マスコミ主権国家と閉ざされた言説空間
洗脳を解くためには、まず『洗脳されているのでは?』と疑念を抱かせなくてはならない。そういう点で、この本を全日本国民が読むべきだと思う。しかし、分かりづらいので『アメリカの日本改造計画』を読むのが良いかも。
郵政民営化が米国債を買わせるためというのは、全く正しいです。双子の赤字のアメリカは『資本流入』でかろうじて生き存えています。マスメディアのさじ加減で、郵政解散・小泉圧勝から安倍惨敗まで何でも可能です。アメリカのためになる小泉はもて囃され、日本のためになる安倍は連日バッシングされ、国民みずからお灸をすえる。
日本で人気のCOACH社が粗利70%なのを鑑みれば、ブランド品がいかに無駄遣いか分かります。日本の道路が左側通行なのも、トリビア本にあるような『武士が刀がぶつからないように』ではなく『英国と深いつながりがあったから』と自力で考えて答えを出せる人が増えないと、日本はよくなりそうもない。
今さら感のある話ばかり
ある程度の事実を交えつつ、トンデモ主張を織り交ぜ、この人は一体何が目的なの?
立派な経歴で頭も相当良いみたいだから、こんなB級本書いてないで、もっと世のため人のために頭を使ってくださいな。
この人自身が勝ち組出身なのだもの
苫米地英俊(学者、元衆議院議員)は祖父、苫米地和夫(元日本興業銀行常務、元和光証券社長)は実父、苫米地俊博(元三菱商事副社長、元三菱自動車工業副会長)は伯父。
そんな人にこんな本書いてもらっても・・・
現実に目を向けよう
日本人が英米によるマインドコントロールを受けているか否かは別として、この本に書かれている内容は概ね事実である。
明治維新後の日本を支配してきたのは薩長閥。
その流れが現在も続いているのか否かは残念ながら知らないが、幕末の特に後半では薩長と幕府がイギリスとフランスの代理戦争の色彩を帯びてきていたことは間違いない。
またその金融政策が世界の経済に影響を及ぼす米国FRBが、実は民間企業であり、その株主はほとんどがロスチャイルドとロックフェラー傘下の銀行であったことはほとんど知られていない。
これは、現在も株主の持ち株比率などは公開されていない。
これはなんなのか。
郵政民営化の際に、日本のお金がアメリカに食い物にされるという評論も目にしたが、これは正しくない。
日本国債のみでしか運用できないその資金を、将来的に米国国債の買い入れに利用したい、というのが本当のところだろう。
陰謀論だの、荒唐無稽と言って全て否定してしまうのは簡単だが、世界はもっと深いところで動かされている、という筆者の言い分には賛成だ。
結局イラク戦争にしても、石油と自国の景気浮揚が理由だった、とグルーンスパンにまではっきり言われてしまった。
面白さ抜群の世界地図
「なぜ大半の日本人(庶民)の生活は厳しくなる一方で改善しないのか?」
「なぜ一昔前のアメリカとアメリカ人はあれほどかっこよく見えたのか?」
「なぜ大日本帝国はあれほど破滅的な最期を迎えたのか?」
そういった不思議を独自の切り口からズバリ解説する面白い本です。
タイトルの通り、表面的には支配や収奪にフォーカスされていますが、
実質的な内容は大変ユニークな(そして、建前抜きの真実に近い)視点から
描いた世界構造の解説です。
「自分が生きているこの世界は、(建前抜きで)どういう仕組みなのか・・・?」
もちろんその答えは百人百様でしょうが、著者の主張は飛びぬけて素晴らしく
一読に値します。
陰謀論好きな方はもちろんの事、知的好奇心のある方全般にお勧めできます。
書いてるのが洗脳の手法に詳しい人だから…
書いてあること全部鵜呑みにはできないけど、薩長の影響に関しては実体験からもけっこう納得。
自分は東日本の出身だけど、一時期鹿児島で鹿児島人の経営者のもとで働いたことがあったとき、
NHKドラマ「おしん」の年季奉公をほうふつとさせる労使関係が21世紀の現代でも行われていて、
しかも地元の人は文句もいわずむしろ一生懸命ご機嫌伺いして働いているのにびっくりしたものです。
確かに島津氏の民衆支配の方法と昨今の日本人を馬鹿にする教育には共通するものがあるのかも。
ワインの例も最近中国やインドでもワインブームって話題を聞いて、「なんである程度国が豊かになってくると
ワインブームが起きるんだ?」と不思議だったし、環境問題も最初は善意の運動だったと思うけど、
最近の「地球温暖化がこのまま進むと…」って不安を煽ってるのってなんか洗脳っぽいと思ってました。
欧州の緻密な策略ってのはあるのかもなあ。
経済隷属のメカニズムを知る
著書曰く、奴隷とは、労働に対して、正当な報酬が与えられない存在のことです。
21世紀の「経済奴隷」と化した日本人と、その隷属のメカニズムを分析しようと試みたのが本書です。
洗脳を仕掛けている支配者側は「偽装」と「情報隠蔽」によってその存在を隠している。 その代わりに「リアリティ−」をわれわれに見せる。 この「リアリティ−」によって洗脳され、騙され続ける。 人間が持っている煩悩に働きかける。 例えば、ブランド志向−高級ブランドを持つことに憧れさせられて、購入する。− (みんなが持ってしまえば普通の物でしかないのだけれど、ブランドなどお金が有り余ってもう買うものがなくて最後に買うべきもののような気もしますが?)
アメリカ発のサブプライム問題の裏側で支配者側が絶対儲かるシステムが作られている。 FRBと信用創造の関係、ただし、一般の中央銀行と市中銀行の関係での信用創造ではなくて、FRBの場合、大手銀行自体が株主の存在なので、内部操作がいくらでも可能なのでそこのところの理解のベースがないと理解しづらいかもしれません。
資本主義のなかで支配者たちが行っていることはの最大のものは、消費行動の徹底的なコントロールです。 したがって、自分自身で消費をコントロールできるようになること。 預貯金の矛盾についても言及がありますが、現金より金の購入をすすめていますが、ほかの方でも金投資を進める方がおられますが果たしてどうなのかは疑問ですが...、
起きている現実に気づくためにも読んでおく価値のある本です。
