- [著]ウィリアム・アーンツ
- [翻訳]田中 敦子
- [翻訳]福井 久美子
- カテゴリ:
- 単行本 (338頁)
- ISBN:
- 4828414258
- 発売元:
- ビジネス社 (2008/04)
- 価格:
- ¥ 1,890 (税込)
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ロジカルな引き寄せ本
一応ジャンルとしては引き寄せの法則関連だと思うのですが、一風変わった書籍です。
量子力学からのアプローチにより、分離してしまった「科学と宗教」「自然と人間」「精神と肉体」を再結合して考える試みをしています。科学的アプローチから引き寄せの法則を捉え、宇宙全体の動きを考えています。
こう書くと難しく聞こえるかもしれませんがそれぞれの章がコンパクトにまとまっており、且つ1ステップ毎に話が進められていくため科学の知識は不要です。意識や引き寄せなどに興味のある方でしたら主婦の方でも読了可能だと思えるほど安易にかみ砕いて解説されています。
「ザ・シークレット」をはじめとする他の引き寄せ本のように、(悪く言えば)妄信的に信じ込ませるインパクトはありませんが、じっくりと考えさせられる内容で重みのある書籍だと感じました。引き寄せの法則に興味のある方でしたら間違いなく楽しめる1冊であると思いますし、ヘミシンクなど意識の力を感じておられる方などにもお勧めできる良書であると思います。
小さく見て大きく考える
こんな本があったなんて驚きです!
スピリチュアル系でよく取り上げられる量子力学はどこかいいとこどりの感がありましたが、この本は丁寧に掘り下げて検証されていると思います。
前の章を踏まえつつゆっくりと話が進んでいくので、理解も得られやすく、文章もリズム感があり、知的好奇心も自分への探究心も大いに刺激されます。
自分には各章の最後にある「質問」は自分の思い込みを代えるよい助けになりました。
「聖なるマトリックス」を合わせて読むとさらにおもしろいかもしれません。
「ザ・シークレット」の本は映画を文字にしただけでしたが、この本と映画はどういう違いがあるのか気になります。
意識の根源に迫る
目に見える現実が厳然としたもののように人は思うが、それで何が分かると言うのか、それを構成しているものは何か? 純粋に客観的事実という世界は本当にあるのか?人は発生している情報のわずかを認識して現実のすべてと勘違いしているに過ぎない。さらに、こころと離れたところにある客観的世界を現実と考えているが、本当にそうなのか。著者は実際の量子力学的実験によって起こる人間のこころと環境との相互作用の不思議をもとに、科学がここ400年にわたってオキザリにしてきた精神世界の大きな影響力について順々に丹念に語る。誤った科学万能主義が自然破壊、地球温暖化を招いた、という仮説は全編に散りばめられた緻密で豊富な事例によって身震いするほどの凄みをもって迫る。21世紀は生命の世紀と評されるが、この著書を読むと「それはズバリこころを解明する世紀」と考えさせられる。なぜなら、宗教を否定する人でさえ、自分のこころが存在することは認めざるをえないからだ。こころとは何か、どこからやってくるのか。何の働きをしているのか? 単なる心理学解説ではなく、この本はひとつひとつ実験によって裏付けた実験結果を紹介する。例えば、ランダム駆動をする”電子サイコロ”を動かして、人のこころが影響するか、どうかの実験では、同様の結果を願う人が多いと同じ結果が出る確率が高くなる。また喜怒哀楽の感情や文字に水が素直に反応する(結晶の形が変わる)など。21世紀に入って科学が長くタブーとしてきた精神領域に踏み込み始めた事例を紹介しながら、さらに本格的に踏み込むべきことを主張するこの本は、混迷を深める人類の未来を開く必読の書かもしれない。ちなみに、歴代仏教の中でも傑出した宗教家日蓮大聖人の言葉に「宝の財より身の財、身の財よりこころの財」という教えがあるが、一切の森羅万象の根源にこころを置く宗教の哲学に最先端科学が接近してきた点が興味深い。
