- [編集]田中 茂範
- [編集]武田 修一
- [編集]川出 才紀
- カテゴリ:
- 単行本 (2003頁)
- ISBN:
- 4828804560
- 発売元:
- ベネッセコーポレーション (2003/01)
- 価格:
- ¥ 3,255 (税込)
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コアという概念を知るきっかけとなった辞書
大学に入学して認知言語学という分野を学んだときに、この辞書の存在を知った。
それまでは英単語を日本語に置き換えることが、英和辞書の使い方だと思っていた。
しかし、この辞書に出会って、語にはイメージというものが存在するのかと驚かされた。
残念ながら、この辞書にはコアのイメージイラストがごく一部にしか採用されていない。
せめて、中学校で習得する約900語の語彙にはイラストをつけてほしいと感じた。
この辞書のもう1つの特徴として、似た意味の語の比較をまとめた「ネットワーク」がある。
例えば、aboutとaroundの違いやacrossとover、on the other side ofの違いなどが掲載されている。
さまざまな工夫がされている辞書なので、使い方しだいで「ことば」は面白いという興味、関心が沸いてくると思う。
最後に、それほど気にはならないが、この辞書には他の辞書にはある各ページの左上と右上の単語のIndexがない。
(左上にあるEゲイトの写真の下にある「その他のイメージを見る」の右側のイメージをクリックしてみていただきたい)
2006年発売の『Eゲイト英和辞典(携帯版)』にはこれらのIndexがつけられていたと思うので、もし気になる人はそちらをチェックすることをおすすめする。
非常に画期的な良い辞書であるが、2006年〜2008年に発売された辞書よりも情報が劣っている。
そろそろ内容を改訂した第2版が発売されてもいい時期なので、少し様子を見てもいいかもしれない。
認知意味論の成果が凝縮されている意欲作
日本で最初期から認知言語学的研究を進められ、最近ではNHK英会話番組や、高校英語教科書にもよく出てくる田中先生の画期的な辞書。
認知意味論的な「コア・イメージ」概念にもとづき、多義語の意味・用法をすっきりと目からウロコの形で説明・記述しており、おそらく他の辞書にも多大な影響を与えた、エポックメイキングな辞書であり、大いに評価したい。
ただ、コア・イメージのついている単語は限られており、そのほかの一般的な文法・語法の記述は、悪くはないが、やや物足りないところがある。このため、高校生などの初学者にこの辞書のみに頼って学習することを薦めるには、いささかの躊躇を覚える。できればスーパーアンカー、ジーニアス、ウィズダムなどのものと併用したほうがよいが、近年のこれらの辞書の改訂版もEゲイトのよいところを取り入れつつある。
Eゲイトには、他の単語にも積極的に認知意味論的な分析を推し進める、よりいっそうの文法・語法の記述の充実(せっかくだからこれも認知的にしてほしい)など、改訂が望まれる。
英語の語感速攻養成本
いうまでもなく、日本語と英語の単語は一対一に対応していませんから、「訳語」をあてて事足れりとする英語勉強法には限界があります。英語がある程度できる人というのは数多くの用例・英英辞典の定義・語源情報などから帰納的に語義を把握しており、日本語を介在させずに英語を理解・運用しているのが普通だと思いますが、本書はそういう結構時間のかかる作業を「コア・イメージ」によって比較的短時間で達成できる得がたい本です。
「ひける田中茂範コア」という価値
英語の勉強をやりはじめるのに田中茂範氏のコアミーニング方式は最も優れた教材と言える。
本当は中学教科書でも、こうやって教えるべきなのだ。今はNHKなどで放送するようになり、今の中学生は幸福だ。
田中茂範氏のコアミーニング関係の本は、随分まえから出ていたが、私はABC配列の辞書形式のものは他に知らない。
この辞書の全ての見出し語にコアが書かれているわけではない。ごく一部だ。
一般的な辞書としての完成度は期待しないほうがいい。そういう意味では価格が高すぎるようにも思う。
田中茂範氏のコアとして解明したものだけをABC配列の辞書にしたものを安く出すというのが良心的だったのではないだろうか。
価格が高いという意味で減点します。内容は御薦めです。
役に立つ辞書。
本当の単語の意味とは何かが分かる辞書だと思う。
ネイティヴが使用する際に無意識の内に適正な単語を選んで
使用するが、日本人である私には、どれが適正なのか分からない。
今までそんなことすら意識せず、英単語がどの場面にも通用するという感覚で
英語を使用してきた。
実は日本語訳すると同じ意味の単語でも、ネイティブは
ある特定の状況でしか使用しない単語であることにようやく本書で気づいた。
日本人が不得意な冠詞の区分も本書でクリア可能だと思う。
どちらかと辞書は付随的な機能で、一種の参考書的な本なのかも知れない。
コンピュータ言語で言うなら、コア・イメージは、中間言語
この辞書は、書店で手にとって確認する必要もないぐらいユニークです。NHK教育テレビの番組と連動して使うと効果的です。コンピューター・エンジニアリングを習った人なら、中間言語という概念と、この辞書が使っているコア・イメージは、同じコンセプトです。出来れば、英語以外のEゲート辞典や類語辞典が欲しいところです。出来れば、インド・ヨーロッパ語族を統括するような日本人向けのEゲート辞典が欲しいところです。
少し中途半端
単語のイメージ、及び図解による類義語との比較はすごく参考になりました。しかしながら、そのような解説は、極々限られた基本語に対してのみであり、その他の単語についてはごくありきたりな辞書という印象でした。
面白い辞書
haveプラス過去分詞が、どうして現在完了になるか、説明してある。読む辞書だと思う。飽きないですよ。この辞書の凄いところ、知っていることが、実は、知らないと、認識させてくれる。
噛み締める英和辞典
come は「来る」
aboutは「~のあたり」
としながら、
中学では先生が、ある日突然「come+aboutで、起こる」と言い出す。
この突然変異に血の気が引く。
どうしてそうなるのか、まったく理解できない。
理解できないものは、無理やり暗記するしかない。
授業は先へ進んでいく。
理解不能 暗記。理解不能 暗記。理解不能 暗記・・・
苦痛で地獄の日々が始まる。
昔の俺にコア図を見せてやりたかった。
ところで、新渡戸稲造、岡倉天心、幣原喜重郎、野口英世など
明治の英語の達人たちは、学校英語で血の気が引くような、
自分に絶望する不幸な経験はしなかったのではなかったか。
英語に向き合う彼らの頭の中は、意味の連続性と、
言葉の全体像のイメージに、溢れていたのかもしれない。
大きすぎ
良い点:●内容が簡素で読みやすい。●コアの意義が面白い。●例文が一般的でわかりやすい。
改善して欲しい点:●本体が大きすぎ。最近の辞書は大きく取り扱いにくいです。三国クラスの大きさで出せないものでしょうか。●紙面デザインが今一。とくにインデックス。●コアが基本語のみ。語数制限があるとは思いますが。できればコアに付け加え、語源情報を詳しく掲載して欲しいです。「言葉」としての発展を示す英和辞典で。●俗語等、訳語のみだけで結構ですの、新聞、雑誌に掲載が多い単語は収録して欲しいです。
