幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫 67-3)

  • [著]木ノ歌 詠

カテゴリ:
文庫 (250頁)
ISBN:
482916400X
発売元:
富士見書房 (2007/10)
価格:
¥ 588 (税込)
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33,372 位
評価: 4.5
2008
04/08
Tue

絶望と再生を描いた良作

100.0% (7 / 7)
[No.3] posted by elfenlied

某ジャンル系サイト(笑)ではのきなみ高評価のレビューが載っていたので、
百合好きとしてはとりあえず読んどくか、程度の気持ちで期待せずに購入したのですが、
以外や以外、相当な掘り出し物でした。

本書には、読みやすいけれども、巧みにその世界観へ読み手を溶け込ませるだけの
確かな物語性があると思います。

扱っているテーマや人物背景が、かわいらしい表紙絵からかけ離れて重たいため
ラノベしか読まない人は敬遠してしまうかもしれませんが、その重さも、
ラノベにありがちな「奇をてらっている感」や「無理して尖がっている感」が全くなく、
作者の強いメッセージ性とリアリティを感じます。

また、一見すると狂気じみているシーンもありますが、それらも含め、作者が
きちんとテーマを捉えて真剣に描いていますので、むしろ全体を通じて
「非常にまっとうな物語」だと思いました。

購読者層を意識せざるを得ないでしょうから、確かに読みやすく平易な文章では
ありますが、「物語を伝える力」の強さや、内容のまっとうさという点では
ありがちなラノベとは結構一線を画しているかと。

正直、驚きました。生まれては消えてゆき、早ければ1年で絶版になってしまう
昨今のライトノベル群の中にも、たまにこういう作品があることは良いことです。

2008
01/10
Thu

ネガティブな設定に耐えられる人になら。

100.0% (5 / 5)
[No.2] posted by yk

とある2人の少女の夏休みを舞台とし、
お互いに関わりあうことで成長していく姿を描く物語です。
単に絆を深めていく様子を見ているのが楽しい、というだけではなく
偶然の出会いから、次第に過去が明らかになっていく過程がよく描かれていたのが良かったです。

ただし、比較的百合要素が強めな作品なので
そういう要素が苦手な方は回避された方が良いかも知れません。
また、話の展開や主人公の設定・思考などについては
ネガティブなテーマがびっくりするほどの大部分を占めているため
(自殺、障害、心中、事故等・・・)
可愛い表紙を見て明るい話を期待している、という人も若干の注意が必要です。

2007
11/13
Tue

喪失感

88.9% (8 / 9)
[No.1] posted by アフロ伯爵

二人の少女が出逢い惹かれていく様を描いたいわゆる百合モノで、
このテの作品が好きな自分としては申し分ないのだけれど
何なんだろう読み終わった後のこの喪失感は。
読み終わって数日経った今でも心にぽっかり穴が開いたようになっている。
自分も実際にリガヤ達と一緒に一夏を過ごして、
夏が終わって、何もかもなくしてしまったような、そんな喪失感を味わっている。
この作者はなかなかうまいと思う。
生々しい世界観でぐいぐいと物語に引き込んでいく。
百合とか抜きにしてもオススメ。


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