- [著]支倉 凍砂
- カテゴリ:
- 文庫 (285頁)
- ISBN:
- 4840241694
- 発売元:
- メディアワークス (2008/02/07)
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- ¥ 578 (税込)
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面白かったんですが
面白かっただけに、少し残念に思う作品でした。短編三つが収録されているのですが、どれもホロの魅力が良く出た心地良い雰囲気の物語となっています。文章が秀逸で、特に書き下ろし短編、「少年と少女と白い花」は一気に物語に引き込まれました。けれども、その冒険にハラハラしただけに、オチで拍子抜けし、中途半端なところで終わってしまったような印象を抱きました。作中気になっていた二人のこれからや、少女の過去等が曖昧なまま終わってしまい、放り出されたような気になりました。もっと重いテーマが底の方にあったのに、短編のせいで書かずじまいになってしまったような…。これも全て、この話し一つで新シリーズが作れるのではないかと思えるほどに魅力的な話だったせいなのですが。ともあれ、十分過ぎるほどの良作なので買って損はない作品だとは思います。
最後の一行に大きな意味が。
物語の本筋からは外れた、中編と短編計3編からなる「箸休め」的な巻です。
けれども、ロレンスと出会う前のことも含め、ホロのキャラクターをより掘り下げて描いているという点で、決して無駄な巻ではありません。どれも中々味わい深い。
しかし、本巻の一番重要な点は、初のホロ視点で描かれた最後の短編の、最後の頁の最後の一行に尽きると思います。
これまで、その「老獪」さでロレンスをからかってきたホロが、本当はどれくらいロレンスのことを好きなのか?その「好き」は旅の連れとしてのものなのか、異性としてのものなのか?
読者からするともどかしく感じられることもありましたが、ここで明確にその回答が示されます。
「ホロ視点」という提案は編集者からなされたとあとがきで書かれていますが、おそらく読者のニーズを汲んだのではないでしょうか。こうして作者と編集者がちゃんと読者の方を見ている限り、この小説は今後も期待できそうです。
短編がよかった
内容については他のレビューにもある通り。
最初の中編「少年と少女と白い花」は主人公の少年と、その少年が淡い恋心を持つ少女の2人が
ホロと出会い一緒に旅する話。ただ、ホロの性格が悪すぎるというか、いたずらにしてはやりすぎ
なのでは?というところもあり、正直好感をもてませんでした。
次の短編「林檎の赤、空の青」はリンゴにまつわるロレンスの切り替えしがよく、結構楽しかった
です。
最後の短編「狼と琥珀色の憂鬱」は体調を崩したホロの視点からの話なのですが、これが最高。
普段ホロが何を考えてロレンスをからかっているかが良くわかり、また意外にホロが子供っぽい
性格なのがわかります。
外伝的な一冊です。
ロレンスと出会う前のホロが、少年と少女の旅に同行する話「少年と少女と白い花」、港町での二人の買い物風景「林檎の赤、空の青」、羊飼いノーラに心も体調も乱されるホロをホロの視点で描いた「狼と琥珀色の憂鬱」の三話。はっきり外伝にしてしまってもよかったような短編集。これを読んでいなくてもストーリーは追いかけられますが、両思いでいながらぐずぐずしている本編にちょっといらついていたので、こんなのもたまにはよいかな、といった気分になります。初のホロ視点、ということのようですが、そういわれれば、そうかな、と思うものの、あまりいつもと変わらず読んでしまいました。次回に期待です。
ホロ視点の『狼と琥珀色の憂鬱』は解答
色をテーマとした3本の短編集です。
それぞれ、本編中の話の裏話やサイドストーリー的な話で、本編ともつながっています。
2つは電撃文庫hp連載のものですが最後の1本が書き下ろしで初の「ホロ」視点の話なのですが、
このホロの視点というのが、『めちゃくちゃ萌え』です。
今までが鈍いロレンス視点ですから、ホロの本当の気持ちや数百年と生きてきながら、若い娘のような立ち振る舞いや言動を「計算」ではないかと一歩引いて見てしまうところがありました。
もちろん、見え隠れするホロの言動で、読込みの深い人ならすべてわかるのかもしれませんが、
このホロ視点の短編は、これまで6巻に渡ったホロの女(?)心問題集の解答といってもいいくらいです。
ホロの甘えたい・・・寄りかかりたい・・・恋の病に・・・というまるで少女そのもののような本心が赤裸々に語られます。
特に最大の恋敵、ひつじかいのノーラを交えたエピソードなので、もはやホロの言動に萌え死ねます。
正直たまりません。
そしてきっと最後にこう思うでしょう。「ロレンスのバカヤロー。」
物語の再構築的な巻
番外編と短編2本の巻。6巻無かったんでとばして先に7巻読んでしまった。
順番どおりに読むとちょっと感想が違うかもしれない。
ホロとロレンスの旅は、ロレンスがホロの故郷ヨイツに連れて行くという目的。それが
達成されたら・・・二人の旅は終わりなの?
人気のあるシリーズってことで、物語を再構築するために番外編登場なのかね?この話じゃ
ホロが重要なキーワード放っています。ロレンスと出会う前、おそらく200〜250歳
ぐらいの話のようですが、ロレンスと出会う前にこんなん欲しがっていたのかねぇ・・?
ヨイツに着いたあとは、ホロが求めるこのアイテムを探す旅に出るんじゃないのだろうか。
短編2本は1巻と2巻の後日談か。どっちも面白いよ。
悪くはないんだけど
短編としての出来はいいのですが、旅の続きが気になって7巻を待っていた人にとっては少し期待が裏切られた感があるかもしれません。
ホロかわいいよホロ
書き下ろしのホロ視点の物語。これは、現在放送中のWebラジオで、ラジオドラマとして放送されています。これもホロ視点のモノですが、福山さんと小清水さん(?)の声がついて・・・・・・ああ、ああ、という感じに悶えてしまいました。狼と羊。
他の二編。一つは、ホロの過去の話。六巻ラストに出てきた、「旅の途中で出会った小僧と小娘」の話。これで、全体の三分の二近くあります。ロレンスの出番はまったく無い話ですが、主人公の少年と少女も、自分は好きになれました。不死の薬、をホロが求めていたという事実にも注目ですね。もう一つは、港町パッツィオでの買い物の話。これは、ホロとロレンスのやり取りが面白いです。なんといっていいか・・・・・・まあ、二人の日常、といった感じです。
全体の感想としては、面白かったです。「狼と香辛料」が好きな方なら、ぜひ読むことをオヌヌメします!また、Webラジオの第五回のラジオドラマは、聴いた方がいいです!!というか、聞きなさい!、という感じです。アニメでは語られない、ホロ視点の台詞を聞くことが出来ます。はい。―――と、まあ、こんな感じで。
もっと読みたい!
今回は書き下ろしは50頁強の短編一本のみ、残りは雑誌に掲載済みの短編で構成された短編集です。
収録されている話は全部で三つ。
内訳は1冊の7割を占める外伝的中編と、それぞれ1巻と2巻の本編直後の幕間を描いた番外的短編の二本です。
まず短編の方の1本目ですが、こちらは1巻での騒動が落着した後に街で買い物をする二人を描いたのんびりムードの作品。
金儲けの話…というよりも商人の知恵に関する話はありこそすれ、本編とは違っていたって平和的な雰囲気が妙に新鮮です。
次に短編2本目。
こちらが前述の書き下ろし作品なのですが、ロレンス視点で描かれる本編とは違い、ホロからの視点で書かれています。
普段ロレンスを茶化してはその反応に喜んだり怒ったりをしているホロが、そうしながら「その実胸の内では何を考えているのか」を初めて見ることができるという、こちらも新鮮な作品。
読み終える頃には、なんだかんだ結局言ってホロの方がロレンス以上に、そしてロレンスが思っている以上にロレンスを代え難い旅の伴侶だと思ってたんじゃないか、と思うこと必至のベタ甘エピソードです。
最後に7巻最大の魅力とも言うべき中編。
こちらは順序的には7巻の頭に収録されており、また時系列の面からも最も昔の話になります。
というのも、この話はホロがロレンスと出会う以前のもの。
そして主役はホロ以外の二人の旅人であり、ホロは途中から登場する脇役に過ぎないという異色の話です。
今回は兎にも角にもこのエピソードがとても良い。
ホロが登場することで「『狼と香辛料』の番外編のひとつ」という小さな枠に収められてしまうのが勿体ないほど。
もっとこの二人の物語を読みたい。
だからいっそ3人目の登場人物をホロにせず、これ単体でタイトルを冠してリリースしてしまえば良かったのでは?とすら思うほど。
また、ロレンスが居らずホロも脇役という本編との表面上の違いだけではなく、書かれている文章や物語の質も普段のそれとは大分趣きを異にしている印象があります。
『狼と香辛料』がデビュー作なので他の作品(=他の世界観)というものがまだ世に出ていない著者ですが、こういった話も書けるのかぁと思いました。
そういったわけで、この中編があるおかげで本編1〜6巻を読んだことのない人でも普通に楽しめるのではないかと。
(そういった風変わりな買い方をする人はあまり居ないとは思いますが…。)
短編集?番外編?なら買わなくていいや、と思われた方にも再考をおすすめします。
ニヤニヤしながら
ホロの昔のときの中篇と、前回の後の話の短編が二つです。
どの話も甘酸っぱい青春の味がします。(くさっ)バカっプルです。3篇とも視点が違うので飽きはこないと思います。電車の中で読むと、にやにやしっぱなしで怪しい人になってしまいますので気をつけてください。
