- [著]下川 耿史
- カテゴリ:
- 単行本 (237頁)
- ISBN:
- 4861820952
- 発売元:
- 作品社 (2006/10)
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ゾッキ本というのが妥当なところ
とにかく出鱈目なキャプションと自分勝手な思込みにもとづく決付けのオンパレード。
表紙カバーに使われている写真からして、本文中には「日本軍によるロシア兵の斬首」とあるが、見ると被写体の「ロシア兵」はあたまを辮髪にしているじゃないか。ロシア軍将兵が辮髪をするかどうか、考えてみるまでもないだろう。
本書の著者は好事家ないし単なるコレクターにすぎないと言える。写真史を勉強していないし、写真を見る眼もない。このような書籍にするなら、すべての写真について、しかるべく写真史研究者のアドバイスを仰ぐべきだったね。
以下、「義和団員を斬首した日本軍と清国巡査」とあるが、当時の清国に警察制度はなかったし、手にしているのは青龍刀。李氏朝鮮軍に捕らえられ処刑された東学党員を「日本の警察によって公開処刑された……抗日義兵」、むろん当時の朝鮮に日本の警察官は居ない。日露戦役で、日本軍が一時的に戦場に仮埋葬した自軍将兵の遺体を本国に送返すため掘り出しているところを「異国の地でこのように埋められて処分」、荼毘に付しているのを「遺体を埋める」、満洲馬賊の処刑死体を関東大震災時の「亀戸事件被害者」と取違え、おまけに日華事変当時、香港で制作された劇映画の一場面まで拾って「処刑場に移送される抗日活動家」、「捕虜を銃殺する日本兵」とか。数えてゆくと両手の指をはるかに超えてデタラメなキャプションが並んでいる。
あげくナチスドイツのホロコーストの写真まで掲げて、こんな写真、「日本残酷写真史」という表題の「日本」と何の整合性があるの? 書籍にするのに写真が足りないから、つまりは埋め草に取って付けたんでしょ。
「読者を小ばかにするのも好い加減にせいよ」と言いたいね。
この種の写真でも、すでに、それなりに研究の積重ねがあって、ある程度、インチキ写真か、そうでないかくらい、素性の解っているものが少なくない。
ビニール梱包・・・
数ある歴史小説戦争記録本など立ち読みするのが好きな私がこの本だけビニール梱包
されてて(とても頑丈に)内容が気になり購入した次第でした。
やはり厳重にブロックされてるだけあって写真図画等グロテスクなものばかりです。
著者自身がグロイ写真を見せたいだけなのか人間の残酷さ脆さを見せたいのかそれは
読者自身の感性に任されてると思う。
歴史を貫くものとは
私は『10代の遺書』(作品社)以来の下川耿史の熱烈な読者だが、どれほどの人がこの著者を知っているだろうか。下川は自身を風俗史家と称している。本書も『日本残酷写真史』と、題名だけ見ると、いかにもセンセーショナルである。しかし、常に下川の作品に貫いているのは、自らが認めているように「世の中にきれいごとだけが蔓延していることに対する苛立ちである」(あとがき)。もう少しあとがきを引用すると、「単なるこわいもの見たさと片づけられてもかまわないし、「グロ趣味」と見なされることも結構である。ただ、人間の歴史とは死体の歴史であるという認識を、自分の視野の中に取り込んでおきたいという気持ちがこういう本になった」。
残酷です・・・
斬首された生首写真から殺人事件の死体、原爆やテロや近代のイラク戦争まで。
後半は日本だけでなく、世界の残酷無惨な写真も使われてます。
処罰された武士のさらし首。
戦争中、日本軍が行った斬首刑の瞬間。
日本で起こった殺人事件の死体写真。
スパイ容疑をかけられた17歳少女の絞首刑。
テロで自爆した犯人の死体。
ベトナム戦争、アメリカ兵がベトナム人男性の頭をピストルで撃ち抜く瞬間。
イラクで焼かれ吊されたアメリカ軍兵士の死体。
原爆で被害受けた人々の無惨な姿。 などなど・・・
戦争中の写真が多く掲載されていますが・・・
多くの戦争を題材にした映画やドラマなど、すべてが綺麗ごとにしか見えなくなります。
人の命が粗末に扱われているような、虚しく悲しい現実の写真がたくさんデス。
