- [著]ドストエフスキー
- カテゴリ:
- 文庫 (375頁)
- ISBN:
- 4872578899
- 発売元:
- イースト・プレス (2008/01)
- 価格:
- ¥ 920 (税込)
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フョードルとミーチャは○、イワンとアリョーシャは×。
つい先日、原作『カラマーゾフの兄弟』を評判の亀山訳で、半年程かかってやっとの事で通読したが、ストーリーのあまりの冗漫さに辟易し、この漫画版でストーリーを復習しようと思った。
ストーリー展開も早く、すぐに通読できるのはありがたいが、あの長編を僅か漫画本1冊にまとめるのは当然無理がある。原作の大幅なカット(ゾシマ長老の説教)や重要なストーリーの改変もある。次男イワンは別に革命運動がらみで「大審問官」を語った訳ではないのに、これでは彼の思想があまりに矮小化・軽薄化されてしまっている。風貌もこんなイケメン風でなく、眼鏡をかけたインテリ風でなきゃ。また三男アリョーシャのキャラがやたら軽々しく、なんだか少しバカなのではと思える程だ。
他方、父親フョードルの描き方は原作以上に現実感があり、絵柄もイメージ通りだった。長男ミーチャも中々上手くキャラが描けていたが、当時のロシア将校の風貌としてはやはり髭があった方が良かったと思う。グルーシェンカ、カテリーナの女性陣はほぼイメージ通りで良かった。
私は原作自体をあまり評価していないので、対時間効率からすれば本書を読んで粗筋を知り、気になった人は、「大審問官」や「ゾシマ長老の説教」などの名場面だけ、原作に当たれば十分だと思う。
カラマーゾフ
前々から気になりつつも、原作の文章量に抵抗があり名前も覚えにくい所から読まずじまいの作品でした。
この漫画の評価としては、内容は分かりやすいものの、人物の考え方の変化や何故グルシェンカに惹かれるのかがいまいち分かりにくく感じました。
グルシェンカの心の変化もいきなりのように感じたし……
やはりあれだけの量をこんなコンパクトにまとめると仕方ないですよね;
登場人物の顔の描き分けにより、名前も覚えやすかったですし、おおまかなあらすじも分かったので原作にチャレンジしたいと思えるようになりました(^-^)
必読
難しい本なのでマンガで十分だと思います。ある本の批評では「法学部で司法を学ぶ人に推薦」って書いてありました。
骨抜き!
絵が汚いのは同シリーズ『変身』と同じだが、内容はもっとひどい。
地上の利益を無視して神に従うことの出来ない人間の弱さを赦さない
神を糾弾した、あまりにも有名な「大審問官」がただの神への悪口に
果てしなくレヴェル・ダウンしている。またそれに対して
あくまでも神への信頼と人間性の向上を説いた崇高な「ゾシマ長老の説教」は
省略に等しい扱い。
元々活字を漫画にすると情報量が減るのだから、どうしてもこの大長編を漫画にしたいなら
せめて8巻くらいの長さを用意すべきだった。
あるいは、反対に「大審問官」「ゾシマ長老の説教」のみを抽出すべきだった。
まず漫画から始めよう
なぜ「カラマゾフの兄弟」から始めるのか?
実際小説から始めると上巻のイデオロギーに躓く事が多いから。
そこを適当に読み飛ばせば、最期まで読破できますが、真面目に考えすぎて
「自分にはレベルが高すぎる」と考えてしまう読者が出てきます。
次に漫画で荒筋だけでも読んでおけば次の小説にいく準備にもなります。
とにかく大意や荒筋だけでも掴んで下さい。
漫画だから読みやすい、それでいいんじゃないの?
これを読んだ後は漫画「赤と黒」を読んでみてください。
小説のプロットが意外なほどに「カラマゾフの兄弟」にそっくりです。
壮大な人間ストーリー
サスペンスものが好きな方には、たまらなくおもしろいと思います。
とても読みやすく、感情移入もしやすかったです。
当時のロシアの時代背景が見事に分かるもので、現在でも十分楽しめます。
また、人間の感情の表現が非常に豊かです。
まさに名作でした。
う〜ん・・・
これなんですが・・・
原作を読んだ方ならこのまんが版の内容の薄っぺらさが気になると思います。内容がなにしろ薄すぎる・・・。ただ単にあらすじを追っているにすぎない、とそう感じました。私は、単純なカラマーゾフファンなので興味本位に買ってみたのですが、なんともはや・・・。純粋な文学ファンであれば、この本を「原作に対する冒涜」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。実際、私もそう感じる場面もありましたが、ここはひとつ逆に考えてみると・・・・・・・・・やはり漫画ということは、それだけ読みやすいということ。それはつまり、文学の扉を開放することにつながりはしないか?そう考えてみたのです。この本を機に、ドストエフスキーの文学に興味を示してくださる方が増えたら、それでいいのかな〜っと。まぁ、この本は原作の「あらすじを追う」程度のものなので、これで全てと思われたらちょっと不本意、みたいなトコですね。これで興味を持った方、原作を読んでみてください。ものすごい深いです、DOSが現代の預言者と言われている意味がわかると思います。
読みやすい
原作を読んでいないので比較はできませんが、
読みやすくていいです。
原作を読む前に
本書を読んで、「名作は独力で読むべし!」の気持ちが、かえって名作を読む機会を遠ざけていたことに気付きました。前評判だけの本は多いのに、読書家が十日以上かかる本を、大事な時間を割いて読むのは、リスキーじゃん。それが本音でしたから。
でも映画をみて、原作の小説を読むこともあるから、一度は試しても良いかな。
それが大正解!面白いじゃん。マンガだから名前に惑わされる事もなく、ストーリーや描写を純粋に楽しめます。思わず原作を買っちゃいました。
ロシア文学の最初の一歩として満足
いくら新聞の書評で人気急上昇と書いてあっても、
いくら本屋で平積みにされてあっても、
原作の文庫本5冊(亀山郁夫訳)を読みきる覚悟が出ずに早や1年。
ロシア人の名前って”●●ホフ”とか”△△チェフ”とか、
なじみがなくて覚えにくいし...
でもこの本のおかげで、あらすじがつかめました。
原作5冊を手に取る覚悟はまだ出ませんが、
これだけ複雑な構想を持ちえたドストエフスキー、
1800年代後半のロシアの社会構造、思想、ロシア正教、
ドストエフスキーにハマッていった知識人たち(小林秀雄、黒澤明、江戸川乱歩...)
いろんなものに関心を持ちました。
これからドストエフスキーを色んな風につまみ食いしていくのが
とても楽しみです。
