- [著]ジャック ヨーヴィル
- [イラスト]クリステル スヴェーン
- [翻訳]待兼 音二郎
- [翻訳]崎浜 かおる
- [翻訳]渡部 夢霧
- カテゴリ:
- 文庫 (348頁)
- ISBN:
- 4894256037
- 発売元:
- ホビージャパン (2007/09/29)
- 価格:
- ¥ 893 (税込)
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文句はあるが、いい本だ
活字は大きめで読みやすいです。
ただ、厚い紙を使っているのもあって、背の幅が2倍くらいになり、お値段も少々アップ。
それでも、絶版になっていた本作が三部作の装いでの登場とはうれしい限りです。
いっぱい人が死ぬし、酷い描写もそこかしこにでてきますが、読書をじっくり楽しむにはよいお話しです。
ウォーハンマーFRPをプレイされている方や面白いファンタジーを求めている方に強くお勧めします。
原文に手直しがされてないのであれば、訳文の完成度では以前の角川版にも落ち度はあるようです。
が、このHJ版も威張れるほどではありません。訳が固いし、日本語としての魅力に欠けるんだなあ。
なにより、訳者間の連携が上手くいってないのか、文体がばらばらだったりしてていかんであります。
あと、固有名詞の訳し方は角川版のほうがしっくりするんだけど、好みの範疇かしら。
ただ、表紙はいけません。
BL社版のカバーデザインに基づいて、統一感をだすのも良いのですが、
クリステル・スヴェーンが間違えて黒髪に描いてるし、うーん…。
やっぱり頑張ってオリジナルにしてほしかったなあ。角川版に負けてます。
それから、登場人物紹介のあとに付け足した『ウォーハンマーの世界観』もいけません。
ウォーハンマーを知らない人に、という親切心からでしょうが蛇足の感は否めませんし、
なにより「 (笑)」とか入れているあたり、根本にあるふざけが感じられてとても不愉快です。
アマチュアリズムは捨てて、真面目に仕事をしてほしいです。
祝、3部作刊行! ですが……
安田均:訳じゃないのかよ……と正直がっかりしました。
子どもの頃のファーストインパクトが余りにも強かったもので……
しかも3作すべて訳者が違うんですね……うーん。
その点がまったく気にならなければ、一読の価値はあると思います。
祝、復刊
かつてのファンタジーブームの中でもあまり陽の目をみなかった本作ですが、ウォーハンマーTRPGの刊行にあわせて復刊されました。ホラー要素もあり、若干ふつうのファンタジーとは違うかもしれませんが、もんくなしの傑作だと思います。この作品だけでとりあえず独立しているので、不安な方はまず1冊だけ読んでみるのも良いかと思います。
ジャック・ヨーヴィルと聞くと誰だ?という感じですが、創元社から出ているドラキュラ紀元のキム・ニューマンの別名義ときくと、うなずかれるかたも多いかもしれません。内容的にも似た雰囲気をもっています。その雰囲気がまたオールドワールドの世界観と実によくマッチしています。ウォーハンマーを知っている方なら楽しさ倍増ですが、純粋にファンタジーとして読む価値もありますので、未読の方は是非!!
ラノベのボリュームでも、雰囲気でもない、面白さ。
イギリスのブラムストーカー賞受賞作家だけあって、人の命が脆い脆い。プロローグで描かれる悪の魔法使いの城への潜入行から、「デストラップかよっ!?」と思うような惨状で始まります。その大事件は、一旦収束したかに見えて、さらに大きな事件に発展する……と、ネタばらししないでの紹介は難しいですが、面白いのは間違いない。
